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ラクス、2026年3月期は営業利益70.2%増 2027年3月期は純利益89.6%増を計画

決算サマリー 2026.08.14
ラクス、2026年3月期は営業利益70.2%増 2027年3月期は純利益89.6%増を計画

※本記事はラクスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ラクスは2026年5月14日、2026年3月期通期決算説明資料を公表した。売上高は60,286百万円(前年同期比+23.3%)、営業利益は17,345百万円(同+70.2%)と大幅増益となり、2022年3月期~2026年3月期の5か年中期経営目標として掲げていた数値目標をすべて達成した。2026年4月1日にはIT人材事業を株式会社BREXA Technologyへ譲渡し、2027年3月期は連結対象外となる。あわせて新中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期)を発表した。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は前年同期比+23.3%の60,286百万円と着実な増収基調を継続した。増収効果に加え、広告宣伝費の最適化などが寄与し、営業利益は同+70.2%の17,345百万円、営業利益率は28.8%(同+7.9Pt)へ大幅に向上した。親会社株主に帰属する当期純利益は13,293百万円(同+66.1%)で、第1四半期に実施したカオナビ社株式の売却による特別利益1,491百万円を含む。EBITDAは18,704百万円(同+64.8%)。単位は百万円。

項目2025年3月期2026年3月期前年同期比
売上高48,90460,286+11,382(+23.3%)
営業利益10,19217,345+7,152(+70.2%)
営業利益率20.8%28.8%+7.9Pt
EBITDA11,35118,704+7,353(+64.8%)
親会社株主に帰属する当期純利益8,00313,293+5,289(+66.1%)

2022年3月期~2026年3月期の5か年中期経営目標については、5か年の売上高CAGRが目標31%~32%に対し実績31.4%、2026年3月期の純利益が目標100億円以上に対し実績132億円、純資産が目標200億円以上に対し実績260億円と、いずれも達成した。

セグメント別の状況

クラウド事業は売上高51,770百万円(前年同期比+23.7%)、営業利益16,027百万円(同+71.1%)、営業利益率31.0%(同+8.6Pt)と大幅増収増益となった。IT人材事業はエンジニアの稼働が順調に推移し、売上高8,516百万円(同+20.9%)、営業利益1,318百万円(同+59.2%)、営業利益率15.5%(同+3.7Pt)と好調に推移した。単位は百万円。

セグメント指標2025年3月期2026年3月期
クラウド事業売上高41,86251,770
クラウド事業営業利益9,36516,027
クラウド事業営業利益率22.4%31.0%
IT人材事業売上高7,0418,516
IT人材事業営業利益8271,318
IT人材事業営業利益率11.8%15.5%

クラウド事業のサービス別売上高では、主力の楽楽精算が20,723百万円(前年同期比+19.5%)、楽楽明細が13,061百万円(同+31.1%)と全体の成長を牽引した。楽楽販売は7,157百万円(同+29.7%)、楽楽勤怠は2,037百万円(同+36.7%)、楽楽自動応対(旧:メールディーラー)は3,429百万円(同+10.5%)、メール配信は4,101百万円(同+11.2%)となった。

2026年3月期 セグメント業績概要
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.10

IT人材事業の譲渡

ラクスは2026年4月1日付でIT人材事業を株式会社BREXA Technologyへ譲渡した。事業譲渡額は18,774百万円、特別利益額は16,685百万円で、2027年3月期第1四半期に特別利益として計上予定。IT人材事業は祖業であり事業も好調ながら、クラウド事業とのシナジーは薄れており、新中期経営計画でRule of 50を念頭に営業利益率の改善にフォーカスするため、経営リソースをクラウド事業に集中する。譲渡に先立ち、2026年3月期はキャッシュインを見越して50億円の自己株式取得を先行実施し、取得した全株式を消却済み。株主還元方針に基づき特別利益は2027年3月期の還元原資に充当されるが、戦略の柔軟性を維持するため期初時点では留保するとしている。

IT人材事業の譲渡について
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.32

新中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期)

新中期経営計画では、収益性重視のクオリティグロースへの移行を方針とし、KPIとしてクラウド事業のオーガニックグロースによる売上CAGR15%以上、Rule of 50の達成(2028年3月期以降)、正社員1名あたり売上3,000万円以上(2029年3月期)、ROE30%以上の堅持、総還元性向20%以上、累進配当(毎期増配)の継続を掲げた。

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期の連結業績計画は、IT人材事業の譲渡影響により売上高は59,700百万円(前期比-1.0%)と見かけ上横ばいとなる一方、クラウド事業の売上高は59,700百万円(同+15.3%)への成長を見込む。営業利益は20,500百万円(同+18.2%)、営業利益率は34.3%(同+5.6Pt)を計画。親会社株主に帰属する当期純利益はIT人材事業の譲渡に伴う特別利益の計上により25,200百万円(同+89.6%)、EPSは71.16円(同+92.8%)を見込む。単位は百万円(EPSは円)。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(計画)前期比
売上高60,28659,700-586(-1.0%)
 うちクラウド事業51,77059,700+7,929(+15.3%)
 うちIT人材事業8,516
営業利益17,34520,500+3,154(+18.2%)
営業利益率28.8%34.3%+5.6Pt
経常利益17,44020,500+3,059(+17.5%)
親会社株主に帰属する当期純利益13,29325,200+11,906(+89.6%)
EPS(円)36.9171.16+34.25(+92.8%)
2027年3月期 通期計画
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.44

株主還元

株主還元方針は総還元性向20%以上を目安とし、1株あたり年間配当金は前年実績を超える水準として連続増配を継続する方針。2027年3月期計画では、当期純利益25,200百万円に対し配当総額2,832百万円、配当性向11.2%、期初時点での総還元性向は11.2%とし、累進配当方針により15期連続の増配を予定する。1株配当は前期の7.00円から8.00円(同+14.3%)に増配する計画。期初時点での総還元性向は11.2%に留まるが、総還元性向方針に沿った追加還元を実施する予定としている。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(計画)
1株配当(円)7.008.00
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)13,29325,200
配当総額(百万円)2,832
配当性向11.2%
総還元性向(期初時点)11.2%
株主還元予想
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.48

※本記事はラクスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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