※本記事はセレスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社セレスは2026年2月13日、2025年12月期(通期)の決算説明会ならびに中期経営計画説明会を開催した。連結売上高は前期比7%増の296億円で、ポイントサイト「モッピー」の好調(セグメント売上高前年比40%増)が牽引し、過去最高を更新した。EBITDAは前期比71.4%増の53億円で、株式会社ゆめみの株式譲渡益27億円の計上も寄与し、こちらも過去最高となった。一方、経常利益は暗号資産関連の持分法投資損益の悪化影響により前期比20%減の21億500万円となった。
連結業績(2025年12月期 実績)
売上高は296億円(前期比+7%)。粗利は前期比で減少した一方、営業利益は約5%増益の23億3,400万円で着地した。経常利益はビットバンク株式会社の持分法投資損益が前年の約4億7,000万円のプラスから2億円のマイナスへ悪化した影響で、前期比20%減の21億500万円となった。当期純利益は前期比68%増の25億円、EBITDAは前期比71.4%増の53億円で、ともに過去最高となった。
| 項目 | 2025年12月期(実績) | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 296億円 | +7% |
| 営業利益 | 23億3,400万円 | 約+5% |
| 経常利益 | 21億500万円 | ▲20% |
| 当期純利益 | 25億円 | +68% |
| EBITDA | 53億円 | +71.4% |
2025年5月30日に修正した業績予想との対比では、売上高は予想を4.4%上回って着地した一方、D2C・マーキュリーの下振れにより、営業利益は予想比82%、経常利益は同65%、当期純利益は同75%の着地となった。経常利益については、期初予想でビットバンクの持分法投資損益をプラス4億円と織り込んでいたところ、実際は2億円のマイナスとなったことが主因。
セグメント別の状況
セグメント別では、モッピーが牽引するポイントが前期比40%増収・約39%営業増益と大幅に伸長した一方、D2Cはピットソールのピークアウト等により前期比30%減収・88%営業減益となった。フィナンシャルは暗号資産相場の低迷を受けて営業利益・経常利益ともに赤字幅が拡大した。ポイントとD2Cを合わせたモバイルサービスは、ゆめみの連結除外(2025年第3四半期以降)の影響を除いても売上高279億9,000万円(前期比+7%)、営業利益48億9,500万円(同+11%)となった。なお、モッピー単体の売上高は169億円(前期比+35%)、アクティブ会員数は648万人(同+13%)、EC関連流通総額は1,413億円(同+17%)だった。
| セグメント | 指標 | 2025年12月期(当期) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| モバイルサービス | 売上高 | 279億9,000万円 | +7% |
| モバイルサービス | 営業利益 | 48億9,500万円 | +11% |
| うちモッピー | 売上高 | 169億円 | +35% |
| D2C | 売上高 | 48億6,700万円 | ▲30% |
| D2C | 営業利益 | 1億700万円 | ▲88% |
| フィナンシャル | 売上高 | 16億9,000万円 | +10% |
| フィナンシャル | 営業利益 | ▲10億7,900万円 | 赤字幅拡大 |
| フィナンシャル | 経常利益 | ▲12億7,900万円 | – |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期の連結業績予想は、売上高357億円(前期比+20%)、営業利益28億円(同+20%)、経常利益28億円(同+33%)。一方、ゆめみ譲渡益の反動により当期純利益は16億円(同▲36%)、EBITDAは34億5,000万円(同▲36%)を見込む。セグメント別予想は、モバイルサービスが322億円(同+15%)、うちポイントが256億円(同+27.5%、営業利益45億円・同+3%)、D2Cが68億円(同+40%、営業利益2億7,000万円)、フィナンシャルが34億5,000万円(同+104%、営業利益▲3億2,000万円)となっている。
| 項目 | 2026年12月期(予想) | 2025年12月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 357億円 | 296億円 |
| 営業利益 | 28億円 | 23億3,400万円 |
| 経常利益 | 28億円 | 21億500万円 |
| 当期純利益 | 16億円 | 25億円 |
| EBITDA | 34億5,000万円 | 53億円 |

株主還元
2025年12月期の配当は、ゆめみ株式譲渡益に伴う特別配当20円を含めた1株当たり80円を決定した。配当金総額は9億2,300万円、配当性向は37%、純資産配当率は7.5%となった。2026年12月期は普通配当60円を予想しており、配当性向は43.3%を見込む。
| 項目 | 2025年12月期(実績) | 2026年12月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 80円(特別配当20円含む) | 60円 |
| 配当性向 | 37% | 43.3% |
| 純資産配当率 | 7.5% | – |

中期経営計画2030/トピック
2021年12月発表の2026年度を最終年度とする従来の中期経営計画は取り下げ、新たに2030年度を最終年度とする「中期経営計画2030」を発表した。目標は売上高600億円(CAGR15%)、EBITDA120億円、ROE15%(中計の目標指標として初めて設定)。2030年度の事業別売上高目標はポイント350億円・D2C150億円・フィナンシャル100億円、EBITDA120億円の内訳はポイント60億円・D2C20億円・フィナンシャル40億円としている。取り下げの背景は、ゆめみ(DX事業)の連結除外に伴う事業ポートフォリオの再構築と、アルトコイン相場低迷によるフィナンシャル事業の利益計画未達によるもの。

※本記事はセレスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。