※本記事はサンマルクホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社サンマルクホールディングスは2026年5月26日、2026年3月期(通期)の決算説明資料を公表した。既存業態の既存店が堅調に推移したことに加え、前期に買収した牛カツ業態の通期寄与により、売上高は884億円(前期比+24.7%)と過去最高を記録した。営業利益は51億円(同+41.3%)、のれん等償却前営業利益は73億円(同+75.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は27億円(同+6.5%)といずれも増収増益となった。2027年3月期は既存店を軸に売上高930億円(同+5.2%)を見込む一方、原価率悪化により営業利益は微増にとどまる計画としている。

連結業績(当期 実績)
2026年3月期は牛カツ2業態のM&Aが通期で寄与し、売上高88,432百万円(前期比+24.7%、計画比+0.5%)、営業利益5,149百万円(同+41.3%、計画比+3.0%)、経常利益5,058百万円(同+31.8%、計画比+5.4%)となった。牛カツ業態のフル寄与により原価率は24.9%から26.8%へ+1.9pt上昇、販管費率は69.9%から67.4%へ△2.5pt改善した。親会社株主に帰属する当期純利益は2,705百万円(同+6.5%、計画比+17.6%)。前期に繰延税金資産計上による一時的な利益押上げ要因(8.2億円)があり比較のハードルが高い状況だったが、最終的には前期を上回る水準で着地した。
| 項目(百万円) | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 88,432 | 70,895 | +24.7% |
| 売上原価 | 23,699 | 17,686 | +34.0% |
| のれん等償却前営業利益 | 7,334 | 4,189 | +75.0% |
| 営業利益 | 5,149 | 3,644 | +41.3% |
| 経常利益 | 5,058 | 3,839 | +31.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,705 | 2,540 | +6.5% |
事業別(レストラン・喫茶)の状況
事業別・種類別では、レストラン事業の売上高が59,969百万円(売上比67.8%、前期比+15,853百万円)、うち牛カツ業態は18,020百万円(売上比20.4%、前期比+13,769百万円)となった。喫茶事業は28,462百万円(売上比32.2%、前期比+1,683百万円)。セグメント損益は全社で7,496百万円(前期比+1,449百万円)、レストランが4,468百万円(同+659百万円、うち牛カツ業態1,043百万円・同+649百万円)、喫茶が3,027百万円(同+789百万円)となった。なお前期の牛カツ業態の実績は損益取り込みを開始した第4四半期(2025年1〜3月)のみの数値である。
| 区分 | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| 全社 | 売上高 | 88,432 | 70,895 |
| レストラン | 売上高 | 59,969 | 44,116 |
| うち、牛カツ業態 | 売上高 | 18,020 | 4,251 |
| 喫茶 | 売上高 | 28,462 | 26,779 |
| 全社 | セグメント損益 | 7,496 | 6,046 |
| レストラン | セグメント損益 | 4,468 | 3,808 |
| うち、牛カツ業態 | セグメント損益 | 1,043 | 394 |
| 喫茶 | セグメント損益 | 3,027 | 2,238 |

通期業績予想
2027年3月期は既存店売上高がインフレ率見合い(3%程度)の上昇を見込む一方、牛カツ業態を中心とした原価率悪化や、京都への本社移転に伴う地代家賃等の費用増を見込むとしている。通期計画は売上高93,000百万円(前年比+5.2%)、のれん等償却前営業利益7,485百万円(同+2.1%)、営業利益5,300百万円(同+2.9%)、経常利益5,100百万円(同+0.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,900百万円(同+7.2%)としている。
| 項目(百万円) | 2027年3月期計画 | 2026年3月期実績 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 93,000 | 88,432 | +5.2% |
| のれん等償却前営業利益 | 7,485 | 7,334 | +2.1% |
| 営業利益 | 5,300 | 5,149 | +2.9% |
| 経常利益 | 5,100 | 5,058 | +0.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,900 | 2,705 | +7.2% |

株主還元
配当は下限を50円として増配基調を想定するとしており、27/3期(予想)の1株当たり配当金は54円としている。株主優待については、直営店及びFC店における割引が利用可能な株主優待カードの継続を想定するとしている。
| 期 | 1株当たり配当金(円) |
|---|---|
| 22/3期 | 44 |
| 23/3期 | 44 |
| 24/3期 | 50 |
| 25/3期 | 52 |
| 26/3期 | 52 |
| 27/3期(予想) | 54 |

中期経営計画/トピック
中期経営計画は牛カツ業態のM&A及び既存事業の進捗を踏まえ2025年11月に目標値を修正しており、29/3期の目標として売上高1,000億円、のれん等償却前営業利益90億円を掲げている。牛カツ業態(京都勝牛・牛かつもと村)については国内で150〜200店舗程度の潜在市場を想定し、海外でもフランチャイズ展開を継続する方針。一方、京都勝牛が保有していた牛カツ業態以外のブランド(「ベジテジや」等)はATCダイニングに譲渡し、牛カツ業態へ経営資源を集中するとしている。また本社を岡山県から京都府へ移転し、翌期以降継続する費用として約1.7億円、一過性の費用として約0.7億円を見込む一方、一部資産の整理により約1.5億円を回収する見通しとしている。
※本記事はサンマルクホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。