※本記事はタカラトミーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
タカラトミーは2026年5月12日、2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の連結決算を発表した。売上高は2,704億円(前期比+202億円)となり過去最高を更新した一方、営業利益は242億円(同-6億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は116億円(同-47億円)といずれも前期を下回った。特別損失としてTOMY International, Inc.におけるのれんの減損損失4,862百万円を計上したことが純利益減少の要因となった。2027年3月期は売上高2,850億円、営業利益260億円と過去最高業績を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は「キデイランド」や「タカラトミーアーツ」の業績伸長等、Kidults(キダルト)需要の獲得により過去最高となった。一方、営業利益はグローバル化に向けた基盤構築や映像・人財投資等、将来の成長に向けた戦略的な費用増加により前期比-6億円となった。販管費合計は846億円(前期比+82億円、売上比31.3%)で、広告宣伝費191億円(同+15億円)、人件費262億円(同+20億円)などが増加した。EBITDAは333億円(同+3億円)、経常利益は245億円(同+5億円)。ROEは10.7%(前期15.8%)となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,704 | 2,502 | +202 |
| 売上原価 | 1,615 | 1,488 | +127 |
| 売上総利益 | 1,089 | 1,013 | +76 |
| 営業利益 | 242 | 248 | -6 |
| 営業利益率 | 9.0% | 9.9% | -0.9% |
| EBITDA | 333 | 330 | +3 |
| 経常利益 | 245 | 240 | +5 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 116 | 163 | -47 |
| ROE | 10.7% | 15.8% | -5.1% |
セグメント別の業績
セグメント別営業利益は、日本が283億円(前期比+7億円)と伸長した一方、アジアは「トミカ」「T-SPARK」の販売が拡大したものの生産子会社であるTOMY (Hong Kong) Ltd.の減少により21億円(同-5億円)となった。アメリカズはベビー用品の販売が減少した一方、Fat Brain Holdings, LLCの高価格帯玩具「Air Toobz」の販売が伸長し、営業利益は5億円(前期は-1億円の損失)に改善した。地域別売上高では、日本が1,798億円(前期比+168億円)、アジアが298億円(同+48億円)と伸長した一方、欧州は110億円(同-14億円)となった。海外売上比率は33.5%(前期34.9%)。
| セグメント | 売上高2026年3月期 | 売上高2025年3月期 | 営業利益2026年3月期 | 営業利益2025年3月期 |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 2,262 | 2,110 | 283 | 276 |
| アメリカズ | 304 | 311 | 5 | -1 |
| 欧州 | 77 | 71 | -3 | -3 |
| オセアニア | 28 | 27 | 1 | 1 |
| アジア | 675 | 682 | 21 | 26 |
| 消去又は全社 | -643 | -700 | -66 | -51 |
| 合計 | 2,704 | 2,502 | 242 | 248 |

通期業績予想
2027年3月期は、売上高2,850億円(前期比+146億円)、営業利益260億円(同+18億円)、経常利益260億円(同+15億円)、親会社株主に帰属する当期純利益180億円(同+64億円)を見込む。同予想は現時点で入手可能な情報に基づき作成されている。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,850 | 2,704 | +146 |
| 営業利益 | 260 | 242 | +18 |
| 経常利益 | 260 | 245 | +15 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 180 | 116 | +64 |

株主還元
年間配当は2026年3月期予定64円に対し、2027年3月期は70円を予想する。総還元性向は原則50%とし、2026年3月期実績は76.0%だった。成長を加速させるキャッシュアロケーションとして400~500億円を計画し、株主還元(総還元性向原則50%)に加え、キデイランドの国内新規出店(特に都市部大型店)、Kidults層向け事業投資、ブランドショップ拡大やマーケティングリソース強化、AI・DX・ITインフラ構築投資、M&AやIP取得の継続追求に充当する方針。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期予定 |
|---|---|---|
| 年間配当 | 70円 | 64円 |

中期経営計画
「中長期経営戦略2030」では、2030年3月期に売上高3,000億円、営業利益300億円、営業利益率10%を目標とする。目標とする経営指標に対する2026年3月期実績は、営業利益率9.0%(目標10%)、総還元性向76.0%(目標原則50%)、株価純資産倍率(PBR)2.0倍(目標3倍)、一株当たり純利益(EPS)成長率-27.9%(目標継続11%以上)、自己資本利益率(ROE)10.7%(目標継続10%以上)、自己資本比率68.0%(目標下限50%程度)となった。日本では安定的な事業基盤の構築、欧米豪では中長期的な成長エンジンとしての先行投資、アジアでは地域特性に応じたブランド展開を進める方針。

※本記事はタカラトミーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。