※本記事はアートネイチャーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アートネイチャーの2026年3月期連結業績は、売上高44,600百万円(前期比+2.9%)、営業利益3,219百万円(同+47.6%)となり、増収増益で着地した。売上高は上場来最高を更新し、営業利益も中期経営計画期間で最高となった。全部門で増収となった一方、新規獲得の苦戦や新領域の事業の未獲得等により、通期計画に対しては売上高が▲6.3%の未達に終わった。同社はこの日、新中期経営計画「ARTNATURE Frontier Plan」もあわせて発表した。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は前期比+2.9%の44,600百万円、営業利益は同+47.6%の3,219百万円となった。経常利益は前期比+1,201百万円(+53.4%)の3,451百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は821百万円から1,898百万円となった。原価率は33.8%から33.2%へ0.6ポイント改善し、販管費率も61.2%から59.6%へ1.6ポイント改善した。販管費率改善には広告費率の低下(▲1.4ポイント)が寄与した(単位:百万円)。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 44,600 | 43,340 |
| 売上原価 | 14,803 | 14,646 |
| 売上総利益 | 29,797 | 28,694 |
| 販管費 | 26,577 | 26,512 |
| 営業利益 | 3,219 | 2,181 |
| 経常利益 | 3,451 | 2,249 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,898 | 821 |

部門別(メンズ・レディース・その他)の状況
部門別では、メンズが前期比+0.5%の23,274百万円、レディース(ジュリア・オージェ、ナオアート社を含む)が同+5.9%の19,749百万円、その他が同+3.3%の1,576百万円と、全部門で増収となった。ただし通期計画対比では、メンズが▲0.9%、レディースが▲5.4%、その他が▲51.6%といずれも未達となった。
| 区分 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 前期比 | 通期計画 | 計画比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 44,600 | 43,340 | +2.9% | 47,623 | ▲6.3% |
| メンズ | 23,274 | 23,167 | +0.5% | 23,495 | ▲0.9% |
| レディース | 19,749 | 18,646 | +5.9% | 20,869 | ▲5.4% |
| その他 | 1,576 | 1,526 | +3.3% | 3,258 | ▲51.6% |

通期業績予想(2027年3月期 計画)
同社は2027年3月期を新中期経営計画の「仕込み期」と位置づけ、事業基盤の強化や新領域への挑戦に向けた先行投資を優先する。通期計画は売上高48,494百万円(前期比+8.7%)を見込む一方、原価率は33.2%から34.9%へ1.7ポイント、販管費率は59.6%から59.9%へ0.3ポイント上昇する計画で、営業利益は2,500百万円(同▲22.3%)、経常利益は2,665百万円(同▲22.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,214百万円(同▲36.0%)と、増収減益を見込む。
| 項目 | 2027年3月期計画 | 2026年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 48,494 | 44,600 | +8.7% |
| メンズ | 23,442 | 23,274 | +0.7% |
| レディース | 20,654 | 19,749 | +4.6% |
| その他 | 4,398 | 1,576 | +179.0% |
| 営業利益 | 2,500 | 3,219 | ▲22.3% |
| 経常利益 | 2,665 | 3,451 | ▲22.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,214 | 1,898 | ▲36.0% |

株主還元
同社は連結配当性向40%以上を基本に、現行水準である年間配当28円を下限として、連結業績に応じて1円単位で増配する配当方針を新設した。ただしROE10%超を達成するまでは連結配当性向50%以上を基本とする。年間配当金は2023年3月期28円(配当性向48.3%)、2024年3月期28円(同62.2%)、2025年3月期28円(同110.9%)、2026年3月期は30円(同51.5%)となり、配当方針に沿って2円増配した。あわせて、毎年9月末時点で7単元(700株)以上を保有する株主を対象に、保有株式数に応じたポイントを付与し、特設サイト「アートネイチャー・プレミアム優待倶楽部」で自社商品や食料、飲料、家電等と交換できる株主優待制度を新たに導入した。
新中期経営計画
新中期経営計画「ARTNATURE Frontier Plan」(2027年3月期〜2030年3月期の4年間)は、前中計「ARTNATURE Advance」(2024年3月期〜2026年3月期)の振り返りを踏まえて策定された。前中計最終年度(2026年3月期)は、売上高こそ過去最高の446億円を達成したものの、当初計画の523億円には届かず、ROEも目標10.3%に対し6.9%にとどまった。新中計では、①顧客基盤の増強、②生産基盤の強化、③効率性の向上、④新領域への挑戦、⑤人的資本の強化の5つの重点課題に取り組み、2027年3月期を先行投資を行う「仕込み期」、2028年3月期を施策を定着させる「育成期」、2029年3月期〜2030年3月期を成果創出を目指す「収穫期」と位置づける。最終年度(2030年3月期)には売上高599億円、経常利益率6.7%、ROE9.2%を計数目標とする。
| 項目 | 前中計 当初計画(2026年3月期) | 前中計 実績(2026年3月期) | 新中計 目標(2030年3月期) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 523億円 | 446億円 | 599億円 |
| 経常利益率 | 10.0% | 7.7% | 6.7% |
| ROE | 10.3% | 6.9% | 9.2% |

※本記事はアートネイチャーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。