※本記事はオーウイルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
オーウイル株式会社は2026年5月28日、2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の連結決算を発表した。売上高は41,909百万円(前期比+7.0%)、営業利益は1,368百万円(同+17.7%)、経常利益は1,254百万円(同+8.9%)といずれも増収増益となり、経常利益は過去最高を更新した。親会社株主に帰属する当期純利益は793百万円(前期比▲13.2%)となったが、これは前期に計上した関係会社株式売却益(特別利益)の反動によるもので、売上高・売上総利益・営業利益・当期純利益いずれも2026年3月期の年間計画を達成した。
連結業績(当期 実績)
売上高は前期比+7.0%の41,909百万円、売上総利益は同+18.3%の4,800百万円(売上総利益率11.5%)となり、いずれも年間計画を上回った(達成率104.8%・105.8%)。販売費及び一般管理費は3,432百万円(同+18.5%)に増加したものの、営業利益は1,368百万円(同+17.7%、営業利益率3.3%、計画達成率119.0%)、経常利益は1,254百万円(同+8.9%、経常利益率3.0%、計画達成率114.0%)と増益を確保した。親会社株主に帰属する当期純利益は793百万円(前期比▲13.2%)だったが、年間計画(700百万円)に対する達成率は113.4%となった。
| 項目 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期年間計画 | 2026年3月期実績 | 前期比 | 計画達成率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 39,156 | 40,000 | 41,909 | +7.0% | 104.8% |
| 売上総利益 | 4,059(10.4%) | 4,536(11.3%) | 4,800(11.5%) | +18.3% | 105.8% |
| 販売費及び一般管理費 | 2,896 | 3,386 | 3,432 | +18.5% | 101.3% |
| 営業利益 | 1,162(3.9%) | 1,150(2.9%) | 1,368(3.3%) | +17.7% | 119.0% |
| 経常利益 | 1,151(3.9%) | 1,100(2.7%) | 1,254(3.0%) | +8.9% | 114.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 915(2.7%) | 700(1.8%) | 793(1.9%) | ▲13.2% | 113.4% |
セグメント別の状況
オーウイルは卸売事業と製造販売事業の2つの事業セグメントで構成される。2026年3月期の売上構成比は卸売事業84.2%、製造販売事業15.8%。卸売事業の売上高は35,367百万円(前期比+1.7%)で、食品原料を中心とした主力商材(香料、糖類、生クリーム、バター、茶葉、果物濃縮汁等)の販売増、大型シーリングファンの販売・設置増加、グループ会社アクセルテックの連結化が寄与した。製造販売事業の売上高は6,603百万円(前期比+22.7%)で、海外(米国)における寿司生姜(ガリ)・各種漬物製品の販売好調、国内における魚卵製品・寿司ネタ商材の販売増加が牽引した。なお、各セグメントの売上高・前期比はセグメント間の取引を含む。
| セグメント | 売上構成比 | 売上高(2026年3月期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 卸売事業 | 84.2% | 35,367百万円 | +1.7% |
| 製造販売事業 | 15.8% | 6,603百万円 | +22.7% |

通期業績予想
2027年3月期は売上高42,600百万円、売上総利益5,105百万円(売上総利益率12.0%)を見込む。売上は堅調に拡大する見込みである一方、人材、IT/DX、オフィス増床などの成長投資および売上拡大に伴う物流費の増加により、営業利益は1,175百万円(営業利益率2.8%)、経常利益は1,083百万円(経常利益率2.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は700百万円(同1.6%)を計画しており、増収の一方で減益を見込んでいる。中長期の成長に向けた基盤強化を推進するとしている。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|
| 売上高 | 41,909 | 42,600 |
| 売上総利益 | 4,800(11.5%) | 5,105(12.0%) |
| 販売費及び一般管理費 | 3,432 | 3,930 |
| 営業利益 | 1,368(3.3%) | 1,175(2.8%) |
| 経常利益 | 1,254(3.0%) | 1,083(2.5%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 793(1.8%) | 700(1.6%) |

株主還元
配当については、企業価値向上に向けた成長投資を第一優先としつつ、連結業績を勘案し安定的かつ継続的に還元する基本方針とし、年間を通じた安定的な株主還元を目的に配当を実施している。2027年3月期は年間配当22円(中間配当2円・期末配当20円)を予想している。なお、2025年10月1日に株式分割を実施しており、分割以前の配当金は1/3で株価を遡及換算して作成されている。また、株主の皆様からの日頃のご支援に感謝の意を表するとともに、当社株式の魅力を高めることを目的として株主優待制度を新設した。基準日は初回2026年9月末とし、以降は毎年9月末。優待内容は300株以上1,000株未満保有でオリジナルQUOカード1,000円分、1,000株以上保有でギフト商品5,000円相当(食料品)。
| 期 | 配当金(中間) | 配当金(期末) | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | 0円 | 15.66円 | 25.5% |
| 2024年3月期 | 0円 | 16.66円 | 22.7% |
| 2025年3月期 | 0円 | 20円 | 19.6% |
| 2026年3月期 | 2円 | 20円 | 25.0% |
| 2027年3月期(予想) | 2円 | 20円 | 28.4% |

中長期経営ビジョン
中長期経営ビジョンとして「食」と「環境」を繋ぐグローバルな多機能企業の実現を掲げ、グローバル展開、ニッチから多様化への展開、ワンストップサービスの深化、クロスセル推進の4つの視点で成長を目指す。既存基盤事業では、蓄積した顧客データ・商談ノウハウを活用した提案の高度化やグループ資産を活用した提案価値の強化により、既存取引の深耕を通じて収益拡大を図る。成長ドライバーとしては、北米を拠点とした海外市場への展開加速(ASEANも見据えた事業基盤の構築)、食・環境と親和性の高い周辺領域での新規事業創出、成長性・親和性の高い領域を対象としたM&Aによる成長基盤の拡大を推進する方針としている。

※本記事はオーウイルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。