日東紡績

日東紡グループ、2026年3月期はスペシャルガラス好調で増収増益 中計目標を上方修正

決算サマリー 2026.08.13
日東紡グループ、2026年3月期はスペシャルガラス好調で増収増益 中計目標を上方修正

※本記事は日東紡績が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

日東紡グループの2026年3月期(FY2025)連結決算は、電子材料事業におけるスペシャルガラスの旺盛な需要を背景に販売が好調に推移し、前期比で増収・増益となった。当期純利益は第3四半期に計上した固定資産の売却に伴う特別利益により大幅に増加した。続くFY2026(2027年3月期)の通期見通しも、スペシャルガラスの積極的な能力増強により売上高・営業利益ともに前期比で増加を見込む。また、中期経営計画(2024-2027年度)の業績目標を2025年度に前倒しで達成したとして、2027年度目標を上方修正した。

目次

連結業績(FY2025 実績)

通期の売上高は1,182億円(前期比+92億円、+8.4%)、営業利益は208億円(同+44億円、+26.6%、ROS17.6%)となった。経常利益は215億円(同+40億円、+22.6%)、EBITDAは301億円(同+57億円、+23.5%)。当期純利益は418億円(同+289億円、+225.4%)と大幅に増加したが、これは第3四半期に計上した固定資産の売却に伴う特別利益によるもの。

項目FY2025(当期)FY2024(前期)増減
売上高1,182億円1,090億円+92億円(+8.4%)
営業利益208億円164億円+44億円(+26.6%)
経常利益215億円176億円+40億円(+22.6%)
当期純利益418億円128億円+289億円(+225.4%)
EBITDA301億円244億円+57億円(+23.5%)

セグメント別事業概況

電子材料はAIサーバー向けの旺盛な需要の継続によりスペシャルガラスの販売が好調に推移し、収益に大きく貢献した(売上高614億円、営業利益194億円)。メディカルは中国における国産品優遇の影響はあるものの、体外診断用医薬品等の販売は堅調に推移し、基盤強化も継続した(売上高139億円、営業利益24億円)。複合材は販売が前年並みで、前年にあった生産設備の定期修繕に伴うコストアップの影響がなくなった(売上高134億円、営業利益▲1億円)。資材・ケミカルは値上げの寄与もあり販売は前年を上回ったが、原材料を中心とするコストアップの影響を受けた(売上高95億円、営業利益6億円)。断熱材は住宅向け販売が引き続き低調に推移し、加えて生産設備の定期修繕に伴うコストアップの影響を受けた(売上高151億円、営業利益2億円)。

セグメント指標FY2025(当期)FY2024(前期)
電子材料売上高(内部売上高込)614億円521億円
電子材料営業利益194億円139億円
メディカル売上高139億円136億円
メディカル営業利益24億円24億円
複合材売上高134億円135億円
複合材営業利益▲1億円▲9億円
資材・ケミカル売上高95億円94億円
資材・ケミカル営業利益6億円8億円
断熱材売上高151億円153億円
断熱材営業利益2億円7億円
日東紡グループ セグメント別事業概況(FY2025)
出典:日東紡グループ 2026年3月期 決算説明資料 P.6

通期業績予想(FY2026)

事業環境について、中東情勢の緊迫化に伴う資源価格や物流コストの上昇、資材調達リスクなど先行きは不透明としつつも、AI関連の活発な投資が継続し、スペシャルガラスの旺盛な需要が見込まれるとしている。積極的なスペシャルガラスの能力増強により、売上高は1,370億円(前期比+188億円、+15.9%)、営業利益は260億円(同+52億円、+24.9%、ROS19.0%)を見込む。経常利益は260億円(同+45億円、+20.7%)、EBITDAは376億円(同+75億円、+24.8%)を見込む。一方、当期純利益はFY2025に計上した固定資産売却に伴う特別利益の反動により170億円(同▲248億円、▲59.3%)を見込む。生産能力増強に伴う人件費・償却費の増加や、中東情勢の影響による電燃費の上昇等のリスクも織り込んでいるとしている。

項目FY2026(予想)FY2025(前期実績)
売上高1,370億円1,182億円
営業利益260億円208億円
経常利益260億円215億円
当期純利益170億円418億円
EBITDA376億円301億円
日東紡グループ FY2026 通期業績見通し
出典:日東紡グループ 2026年3月期 決算説明資料 P.10

株主還元

1株当たりの配当金は55円を下限に、定常収益に対する連結配当性向30%を基本方針としている。FY2025の期末配当金は1株当たり99.5円(通期127.0円)で、年間配当金は固定資産売却に伴う特別利益による影響を除外した定常収益を基に算出しているとしている。FY2026の年間配当金は1株当たり140.0円(予定)としている。

項目FY2025(実績)FY2026(予定)
期末配当金(1株当たり)99.5円開示なし
年間配当金(1株当たり)127.0円140.0円
日東紡グループ 株主還元
出典:日東紡グループ 2026年3月期 決算説明資料 P.19

中期経営計画(2024-2027年度)の修正

中期経営計画について、業績目標を2025年度に前倒しで達成したとして、2027年度の目標値を修正した。売上高は当初目標の1,350億円から1,550億円へ、営業利益は当初目標の200億円から360億円へ、EBITDAは当初目標の320億円から510億円へ、それぞれ上方修正した。ROEは8%以上、ROICはWACCを上回る水準を据え置いた。設備投資(4年累計)は当初目標の約800億円から約1,200億円へ、研究開発費(4年累計)は当初目標の約150億円から約160億円へ、それぞれ引き上げた。ネットD/Eレシオ0.4倍以下、自己資本比率55%以上、株主還元方針(1株あたり配当金55円を下限とし、定常収益に対する連結配当性向30%を基本方針とする)は据え置いている。

日東紡グループ 中期経営計画 目標値修正(2027年度)
出典:日東紡グループ 2026年3月期 決算説明資料 P.21

※本記事は日東紡績が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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