亀田製菓

亀田製菓、2026年3月期は売上高1,381億円・営業利益75億円で過去最高を更新 純利益は段階取得差益で大幅増益

決算サマリー 2026.08.13
亀田製菓、2026年3月期は売上高1,381億円・営業利益75億円で過去最高を更新 純利益は段階取得差益で大幅増益

※本記事は亀田製菓が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

亀田製菓は2026年5月25日、2026年3月期(2025年度)の通期決算説明会資料を公表した。売上高は1,381億円(前期比+348億円)、営業利益は75億円(同+20億円)、EBITDAは180億円、調整後営業利益は99億円(のれん等償却費24.2億円を控除)となり、資料では中期経営計画アップデート後の初年度として「過去最高を更新する順調な滑り出し」としている。親会社株主に帰属する当期純利益は、TH FOODS, INC.(THF)の連結子会社化に伴う段階取得差益(1Q計上)により大幅増益となった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高・営業利益は、食品事業の減少分を国内米菓事業・海外事業が補い増収・増益。経常利益は、THFの連結子会社化影響(持分法投資利益の減少)を営業増益が補い増益となった。純利益はTHF連結子会社化に伴う段階取得差益(1Q計上)により大幅増益。調整後営業利益(THF完全子会社化に伴うのれん償却費等を控除した実質ベースの営業利益)は9,934百万円、利益率は7.2%だった。連結営業キャッシュフローは24年度の94億円から25年度は119億円へ前期比+26.0%(+2,458百万円)となった。

項目2025年度(2026年3月期)2024年度増減率
売上高138,052百万円103,262百万円+33.7%
営業利益7,528百万円5,500百万円+36.9%
経常利益7,501百万円6,916百万円+8.5%
親会社株主に帰属する当期純利益24,647百万円5,417百万円+354.9%
調整後営業利益9,934百万円(利益率7.2%)開示なし
連結業績サマリー。売上高138,052百万円、営業利益7,528百万円、経常利益7,501百万円、親会社株主に帰属する当期純利益24,647百万円
出典:亀田製菓グループ 2026年3月期 通期決算説明会資料 P.13

セグメント別の状況

国内米菓事業は、重点ブランド増収によるプロダクトミックスの改善に価格改定効果も加わり収益性は大きく改善し、価格改定や効率化(商品絞り込み、生産合理化等)により営業利益は過去最高を更新した。海外事業は、アジアの輸出事業が改善傾向、北米のTHFが堅調に推移し、計画比で増益を確保。北米のTHFは自社ブランド「CRUNCHMASTER」がクラブストア・一般スーパー向けともに2桁成長(前年比)となる一方、事業撤退の一時コストにより減益(実質増益)だった。食品事業は、原料米高騰により長期保存食は4Q(1-3月)において収益性が低下するも、計画比では増益を維持した。

セグメント指標2025年度2024年度増減率
国内米菓事業売上高72,309百万円69,748百万円+3.7%
海外事業売上高49,477百万円17,239百万円+187.0%
食品事業売上高8,820百万円9,068百万円-2.7%
その他(貨物輸送等)売上高7,445百万円7,205百万円+3.3%
国内米菓事業営業利益5,139百万円4,442百万円+15.7%
海外事業営業利益1,792百万円135百万円+1,223.1%
食品事業営業利益451百万円654百万円-31.0%
その他(貨物輸送等)営業利益143百万円268百万円-46.3%
セグメント業績。国内米菓事業・海外事業・食品事業・その他の売上高と営業利益の前年同期比および計画比
出典:亀田製菓グループ 2026年3月期 通期決算説明会資料 P.15

通期業績予想(2027年3月期 計画)

2026年度(2027年3月期)は、「Rice Innovation Company」の実現に向け、北米事業の拡大と国内事業の収益性強化を推進する。売上高143,000百万円(前年同期比+3.6%)、営業利益8,300百万円(同+10.2%)、調整後営業利益10,700百万円(同+7.7%)を計画。資料では、26年度は北米事業拡大、国内米菓事業の収益性改善により過去最高益を更新する計画としている。セグメント別の調整後営業利益は、国内米菓事業5,200百万円、海外事業4,900百万円、食品事業500百万円、その他100百万円を見込む。

項目2026年度 計画2025年度 実績増減率
売上高143,000百万円138,052百万円+3.6%
営業利益8,300百万円7,528百万円+10.2%
調整後営業利益10,700百万円9,934百万円+7.7%
経常利益7,700百万円7,501百万円+2.6%
親会社株主に帰属する当期純利益4,300百万円24,647百万円-82.6%
2027年3月期 計画サマリー。売上高143,000百万円、営業利益8,300百万円、調整後営業利益10,700百万円などのセグメント別内訳
出典:亀田製菓グループ 2026年3月期 通期決算説明会資料 P.23

株主還元・重要指標

成長投資により持続的な成長基盤を構築するとともに、株主還元の充実を重要な経営課題と位置づけ、配当性向35%を目安とした累進配当を継続する。2025年度の配当金は22.00円(配当性向5.6%、段階取得差益(約206億円)を除いた配当性向は34.4%)、2026年度計画は24.00円(配当性向35.3%)。なお、2026年4月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っており、2025年度以前の1株当たり配当金は当該株式分割調整後の数値。重要指標では、2025年度実績でEBITDA182.0億円(マージン13.0%)、調整後ROIC5.5%、ROE27.6%、D/Eレシオ0.49倍となった。

年度1株当たり配当金配当性向
2022年度18.33円61.3%
2023年度18.67円52.3%
2024年度19.00円22.2%
2025年度22.00円5.6%(段階取得差益を除くと34.4%)
2026年度 計画24.00円35.3%
重要指標と株主還元。EBITDA、調整後ROIC、ROE、D/Eレシオの推移と、配当性向35%を目安とした累進配当の方針
出典:亀田製菓グループ 2026年3月期 通期決算説明会資料 P.29

中長期成長戦略2030 Update

「中長期成長戦略2030 Update ー米菓を世界へ、お米を未来へー」では、2027年度に「成長基盤の確立」、2030年度に「グローバル化の進展」を掲げる。連結売上高は25年度実績1,381億円に対し、26年度計画1,430億円、27年度目標1,470億円、30年度目標1,600億円。調整後営業利益は25年度実績99億円に対し、26年度計画107億円、27年度目標115億円、30年度目標145億円。海外売上比率は25年度実績35.8%から27年度目標37%、30年度目標43%への引き上げを目指す。北米事業については、事業ポートフォリオの抜本的な再構築により「成長×高収益」の中核事業へと進化したとし、THFはKAMEDA 3.0のもと、コア事業(うす焼)の深化とカテゴリー拡大を成長エンジンに位置づけている。

※本記事は亀田製菓が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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