※本記事はフロンティアインターナショナルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社フロンティアインターナショナルの2026年4月期(通期)連結業績は、売上高299億円(29,948百万円、前年同期比+47.3%)となり、営業利益・経常利益・当期純利益を含む全ての段階損益で前年同期実績を大幅に上回った。同社はコロナ特需期間を除き過去最高利益を更新したとしている。ロールアップ戦略の奏功による事業規模の拡大と案件の大型化が業績を牽引した。2027年4月期の通期業績予想は、大型イベントの反動があるものの、売上高301億円(前期比+0.5%)と底堅い増収を見込んでいる。

連結業績(2026年4月期 実績)
2026年4月期の連結業績は、売上高29,948百万円(前年同期比+47.3%)、営業利益2,100百万円(+64.4%)、経常利益2,108百万円(+66.4%)、当期純利益1,400百万円(+60.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,245百万円(+42.1%)となった。売上総利益率は19.1%から18.5%へ低下したものの、販管費増加(+31.1%)を吸収し、営業利益率は6.3%から7.0%へ改善した。以下は連結損益の概要(単位:百万円)。
| 項目 | 2025年4月期 | 2026年4月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 20,335 | 29,948 | +47.3% |
| 売上総利益 | 3,893 | 5,531 | - |
| 売上総利益率 | 19.1% | 18.5% | - |
| 販管費 | 2,616 | 3,431 | +31.1% |
| 営業利益 | 1,277 | 2,100 | +64.4% |
| 営業利益率 | 6.3% | 7.0% | - |
| 経常利益 | 1,267 | 2,108 | +66.4% |
| 当期純利益 | 872 | 1,400 | +60.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 876 | 1,245 | +42.1% |
業種別売上構成比
業種別売上構成比をみると、当期にグループ入りしたNPU社の影響もあり「スポーツ・ファッション」が前年同期比+271.9%の4,232百万円と大きく伸長し、構成比は14.1%(前期5.6%)へ拡大した。「情報・通信」は4,055百万円(+10.4%、構成比13.5%)、「小売・家電」は3,033百万円(+47.8%、構成比10.1%)、「官公庁・団体」は2,980百万円(+55.7%、構成比10.0%)となった。一方「食品」は2,966百万円(前年同期比-4.3%、構成比9.9%)と、ほぼ全業種が伸長する中で唯一のマイナスとなった。総計は29,948百万円(前年同期比+47.3%)。
| 業種 | 2026年4月期(百万円) | 構成比 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| スポーツ・ファッション | 4,232 | 14.1% | +271.9% |
| 情報・通信 | 4,055 | 13.5% | +10.4% |
| 小売・家電 | 3,033 | 10.1% | +47.8% |
| 官公庁・団体 | 2,980 | 10.0% | +55.7% |
| 食品 | 2,966 | 9.9% | -4.3% |
| 総計 | 29,948 | 100.0% | +47.3% |

案件規模・受注先の状況
案件規模別の分析では、1億円超の大型案件が全体売上高の29.5%を占め、30百万円超まで含めると54.1%(前期40.2%)に達するなど、ロールアップ戦略と人的投資戦略により獲得案件の大型化が進捗した。受注先別売上構成比でも、オーガニック3社(株式会社フロンティアインターナショナル、株式会社フロンティアダイレクト、株式会社イリアル)による直クライアント開拓の進展に加え、直クライアントを得意先とするグループ会社の開拓も進み、直クライアント比率は47.4%(前期40.5%)まで上昇し、同社が目標とする50%の水準にほぼ到達した。
通期業績予想(2027年4月期)
2027年4月期の連結業績予想については、2026年4月期にあった大阪万博等のような大型イベントはないものの、グループ会社の増加に伴うシナジー効果及び着実な案件獲得により、前期比では底堅く推移し微増となる見込みである。売上高30,100百万円(前期比+0.5%)、営業利益2,110百万円(+0.5%)、経常利益2,110百万円(+0.1%)、当期純利益1,300百万円(+7.2%)を見込む。
| 項目 | 2027年4月期(予想) | 2026年4月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 30,100 | 29,948 | +0.5% |
| 営業利益 | 2,110 | 2,100 | +0.5% |
| 経常利益 | 2,110 | 2,108 | +0.1% |
| 当期純利益 | 1,300 | 1,245 | +7.2% |

株主還元
2026年4月期の配当は1株当たり70.0円(2026年2月1日を効力発生日とした株式分割を考慮)となり、過去最高の配当額となった。業績連動型の柔軟な還元を実施し、連結配当性向50.0%程度を基準に設定(大型M&A実施時を除く)しており、2026年4月期の配当性向は50.4%となった。2027年4月期は1株当たり73.0円(配当性向50.3%)を予想している。今後は配当の安定性を高め、利益還元の機会を充実させるため、中間配当の実施など株主還元の多様性を検討するとしている。
| 項目 | 2026年4月期(実績) | 2027年4月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 70.0円 | 73.0円 |
| 配当性向 | 50.4% | 50.3% |

財務・キャッシュ・フローの状況
財務面では、2026年4月期末の総資産は16,723百万円(前期末比+2,241百万円)、自己資本比率は58.6%(前期61.4%)となった。M&A戦略に基づく事業拡大を推進しつつ、現預金は9,169百万円へ増加し、盤石な財務健全性を維持した。キャッシュ・フローは、営業CFが2,447百万円(前期1,673百万円)、投資CFが△398百万円(前期△445百万円)、財務CFが配当金の支払額の減少により前期末比2.1億円減少し△505百万円(前期△293百万円)となった。フリーキャッシュ・フロー(FCF)は2,049百万円で前期末比8.2億円増加し、種々のM&Aを実行しながらも現金及び現金同等物の期末残高は7,658百万円と70億円を超える水準を確保した。
※本記事はフロンティアインターナショナルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。