※本記事はサカタインクスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
サカタインクス株式会社は2026年2月12日、2025年12月期(2025年1月-12月)の決算説明会資料を公表した。海外セグメントでの拡販や買収した企業の業績寄与により、売上高は2,576億円(前期比4.9%増)、営業利益は152億円(同15.7%増)となり、営業利益は3期連続で過去最高を更新した。親会社株主に帰属する当期純利益は116億円(同28.9%増)、ROEは10.0%(前期8.5%)となった。2026年12月期は売上高2,760億円、営業利益170億円を見込み、増収増益予想としている。
連結業績(2025年12月期 実績)
売上高は2,576億円(前期比+120億円、+4.9%、現地通貨ベースでは+5.7%)、営業利益は152億円(同+20億円、+15.7%、現地通貨ベースでは+17.3%)、経常利益は153億円(同+24億円、+19.2%、現地通貨ベースでは+22.1%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は116億円(同+26億円、+28.9%、現地通貨ベースでは+31.9%)で、ROEは10.0%(前期8.5%)に上昇した。対米ドル為替レートは149.71円(前期151.58円、△1.87円)だった。
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,576億円 | 2,455億円 | +120億円 | +4.9% |
| 営業利益 | 152億円 | 131億円 | +20億円 | +15.7% |
| 経常利益 | 153億円 | 128億円 | +24億円 | +19.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 116億円 | 90億円 | +26億円 | +28.9% |
| ROE | 10.0% | 8.5% | - | - |

セグメント別の状況
印刷インキ(米州)は海外拡販や買収したC&A社の業績寄与により売上高1,018億円(前期比+15.9%)、営業利益52億円(同+18.1%)と伸長した。印刷インキ(アジア)は売上高561億円(同△3.6%)と減収となったものの、コストが安定していたことなどにより営業利益は69億円(同+20.3%)と増益を確保した。印刷インキ・機材(日本)は売上高502億円(同△4.8%)と減収だったが、価格改定や事業構造改革、物流改善により営業利益は14億円(同+54.9%)と増益となった。印刷インキ(欧州)は売上高215億円(同+0.6%)、営業利益0億円(同△3.0%)で黒字を維持した。機能性材料は売上高203億円(同+5.0%)と200億円を超えたが、営業利益は24億円(同△8.9%)となった。報告セグメント計は売上高2,502億円(同+4.3%)、営業利益161億円(同+16.2%)だった。
| セグメント | 売上高(2025年12月期) | 売上高増減率 | 営業利益(2025年12月期) | 営業利益増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 印刷インキ・機材(日本) | 502億円 | △4.8% | 14億円 | +54.9% |
| 印刷インキ(アジア) | 561億円 | △3.6% | 69億円 | +20.3% |
| 印刷インキ(米州) | 1,018億円 | +15.9% | 52億円 | +18.1% |
| 印刷インキ(欧州) | 215億円 | +0.6% | 0億円 | △3.0% |
| 機能性材料 | 203億円 | +5.0% | 24億円 | △8.9% |
| 報告セグメント計 | 2,502億円 | +4.3% | 161億円 | +16.2% |
| その他 | 140億円 | +10.2% | 2億円 | +50.0% |
| 合計 | 2,576億円 | +4.9% | 152億円 | +15.7% |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期は売上高2,760億円(前期比+183億円、+7.1%)、営業利益170億円(同+17億円、+11.6%)、経常利益178億円(同+24億円、+15.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益118億円(同+1億円、+1.6%)を見込む。想定為替レートは対米ドル150.00円(前期比+0.29円、+0.1%)。売上高・営業利益ともに増収増益予想としている。なお2026年12月期のROEは数値を開示していないが、中期経営計画CCC-Ⅱの最終年度目標として10%以上を掲げる。セグメント別予想では、機能性材料が売上高302億円(同+48.5%)、営業利益32億円(同+32.6%)と増収増益を見込み、印刷インキ(欧州)は営業利益3億円(同4.7倍)を予想する。
| 項目 | 2026年12月期予想 | 2025年12月期実績 | 前年比増減額 | 前年比増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,760億円 | 2,576億円 | +183億円 | +7.1% |
| 営業利益 | 170億円 | 152億円 | +17億円 | +11.6% |
| 経常利益 | 178億円 | 153億円 | +24億円 | +15.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 118億円 | 116億円 | +1億円 | +1.6% |
| 為替レート(対米ドル) | 150.00円 | 149.71円 | +0.29円 | +0.1% |

株主還元
2025年度は年間配当を当初予定の90円からさらに5円増配し95円/株とし(期末配当を5円増配)、自己株式10億円を取得したことで総還元性向は49.0%(配当性向40.4%)となった。2026年度は年間配当100円/株、自己株式10億円の取得を予定しており、総還元性向50%以上を2026年までに達成することを目標に掲げる。株主還元方針は「積極的かつ安定的な配当と機動的な自己株式の取得」とし、連結配当性向は20%前後~30%前後を目安としている。
| 項目 | 2025年度 | 2026年度(予定) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当 | 95円 | 100円 |
| 自己株式取得額 | 10億円 | 10億円(予定) |
| 総還元性向 | 49.0% | 50%以上(目標) |
| 配当性向 | 40.4% | - |

資本政策・トピック
2025年11月には持株会社体制への移行(2027年1月予定、2026年3月26日開催の株主総会の決議を経て決定)を発表したほか、金融機関保有株式の売出しを実施した(売出株式数2,946,700株、発行済株式数の5.43%)。政策保有株式は2025年12月末時点で約55%縮減し、目標としていた「2025年末までに50%以上縮減」を達成した(純資産比率2.7%)。なお、米国通商関税の直接的影響はほぼ無いとしている。
※本記事はサカタインクスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。