※本記事はブルボンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ブルボンは2026年4月28日、2026年3月期決算説明資料を発表した。売上高は120,303百万円(前年比6.0%増)、営業利益は7,496百万円(同0.3%増)、経常利益は8,004百万円(同5.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,913百万円(同6.2%増)となり、2026年3月期の修正計画をいずれも上回る増収増益決算となった。主力のビスケット部門が好調に推移したことが増収を牽引し、経常利益および当期純利益は為替差益の計上等により増益となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は主力のビスケット部門が好調に推移したことで増収となった。営業利益は原材料価格高騰による製造原価上昇があったものの、増収により前年並みを確保した。増減要因をみると、売上高増加が6,828百万円の押し上げ要因となった一方、売上原価増加が△5,593百万円、物流費増加が△779百万円、管理人件費増加が△270百万円、その他販管費増加が△160百万円の押し下げ要因となった。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、為替差益の計上等により増益となった。1株当たり当期純利益は244.61円、ROEは9.2%だった。
| 項目 | 2025/3実績 | 2026/3修正計画 | 2026/3実績 | 前年比増減率 | 修正計画比増減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 113,475 | 119,700 | 120,303 | 6.0% | 0.5% |
| 営業利益 | 7,470 | 7,300 | 7,496 | 0.3% | 2.7% |
| 経常利益 | 7,585 | 7,700 | 8,004 | 5.5% | 3.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,566 | 5,700 | 5,913 | 6.2% | 3.7% |
| 1株当たり当期純利益(円) | 231.17 | 235.79 | 244.61 | - | - |
| ROE | 9.4% | 8.9% | 9.2% | - | - |

商品部門別の状況
商品部門別の売上高伸張率(前年比)をみると、ビスケット部門は3年ぶりに再発売した「ルーベラ」や前年に新発売の「ラングレイス」、ロングセラーの「ルマンド」などの“オリジナルビスケット”シリーズ、「チョコダイジェスティブビスケット」などの“スタンダードビスケット”シリーズが牽引し109.3%となった。チョコレート部門は「アルフォートミニチョコレート」などが堅調に推移したものの部門全体への寄与は限定的で、売上高はほぼ前年並みの99.4%となった。キャンデー部門はグミが相対的な価格競争力を強みに販売数量は堅調に推移したものの、新規参入や既存メーカーの増産投資により競争環境が激化し苦戦、97.7%となった。菓子その他部門はスナック・豆菓子が価格改定効果もあり堅調に推移した一方、カップゼリーは市場低迷の中で競争環境が激化し苦戦し、98.4%となった。飲食品冷菓その他部門はミネラルウォーター・ソフトドリンク・粉末ココアなどの新商品発売と既存品の配荷拡大、地域連携商品による冷菓売上の増加により112.0%となった。
| 商品部門 | 指標 | 2025/3(前年比) | 2026/3(前年比) |
|---|---|---|---|
| ビスケット部門 | 売上高伸張率 | 108.7% | 109.3% |
| チョコレート部門 | 売上高伸張率 | 105.1% | 99.4% |
| キャンデー部門 | 売上高伸張率 | 130.1% | 97.7% |
| 菓子その他部門 | 売上高伸張率 | 110.8% | 98.4% |
| 飲食品冷菓その他部門 | 売上高伸張率 | 106.1% | 112.0% |

2027年3月期 業績予想
2027年3月期は、主力カテゴリーの出荷拡大や一部商品の価格改定により、通期売上高は前期比5.2%増の126,600百万円を見込む。一方、原料価格の高値推移による原料費の高止まりに加え、中東情勢の不透明さを背景とした原油価格上昇に伴う包装材料費高騰の長期化を想定している。商品価格改定や設備投資による収益性改善効果を見込むものの、売上原価の上昇分を吸収しきれず、営業利益は前期比22.6%減の5,800百万円、経常利益は同25.0%減の6,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同30.7%減の4,100百万円を見込む増収減益予想としている。
| 項目 | 2026/3通期実績 | 2027/3通期予想 | 通期前年比増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 120,303 | 126,600 | 5.2% |
| 営業利益 | 7,496 | 5,800 | △22.6% |
| 経常利益 | 8,004 | 6,000 | △25.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,913 | 4,100 | △30.7% |
| 1株当たり当期純利益(円) | 244.61 | 169.62 | - |

株主還元
株主還元については、「永続的に安定した経営基盤の確保に努め、安定配当を継続すること」を基本方針とし、将来的に連結配当性向30%を目安とした安定配当を目指すとしている。2026年3月期の配当金は42円(配当性向17.2%)、2027年3月期は44円(配当性向25.9%予想)を計画している。
| 項目 | 2022/3 | 2023/3 | 2024/3 | 2025/3 | 2026/3 | 2027/3(予想) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 配当金(円) | 25 | 26 | 27 | 37 | 42 | 44 |
| 配当性向 | 17.8% | 57.0% | 21.1% | 16.0% | 17.2% | 25.9% |
| 純資産配当率 | 1.2% | 1.2% | 1.2% | 1.5% | 1.6% | 1.5% |

中期経営計画
中期経営計画のテーマとして「強さの再構築」を掲げ、「事業成長と収益力向上」「生産体制の再構築」「人財育成と健康経営」を重点取組事項としている。主力事業の収益力強化、成長事業の規模拡大、将来事業の早期育成に取り組むとともに、次世代生産体制を含む生産体制の再構築、持続可能なSCM構築や再エネ導入促進などのサステナビリティ戦略、経営人財・社員育成やDEI推進、健康を重視した経営、コーポレートガバナンス強化に取り組む。これらの重点取組事項に加え、GX・DXの取組を通じて業績向上と強さの再構築に向けた転換を図るとしている。
※本記事はブルボンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。