※本記事はユニバンスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ユニバンスが公表した2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)の連結決算短信によると、売上高は56,542百万円(前期比4.9%増)、営業利益は5,013百万円(同24.4%増)、経常利益は5,263百万円(同19.8%増)となった。一方、生産設備等の減損損失や環境対策引当金繰入額、投資有価証券評価損を特別損失に計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は923百万円(同68.7%減)となった。年間配当金は18円と前期の14円から増配し、2027年3月期は20円を予想している。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は前期に比べ2,626百万円増加した。一部顧客のエネルギー関連コスト高騰を背景とした最終需要減速に伴う生産調整により、日本拠点で売上減少の影響を受けたものの、米国追加関税発動前の駆け込み需要による売上増加や、タイバーツに対する円安に伴う為替換算影響、原材料価格上昇に対する販売価格是正の進展等が寄与した。利益面では、賃上げによる労務費と仕入コストの増加等の減益影響があったが、売上増加に加え、円安による為替影響や収益改善活動による利益増加影響により増益となった。
特別損失として、同社において事業の収益性の低下が見られたことによる生産設備等の減損損失1,622百万円を計上した。また、連結子会社である遠州クロムの工場敷地内における土壌および地下水汚染への対応に関連し、将来の当工場敷地での操業終了に伴い不要となる資産の減損損失310百万円と、土壌修復工事方法の変更による追加の支払い見込み額等を環境対策引当金繰入額として667百万円計上した。さらに、同社が保有する投資有価証券に対する評価損516百万円を計上した。1株当たり当期純利益は44.26円(前期141.53円)である。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 56,542百万円 | 53,915百万円 | 4.9%増 |
| 営業利益 | 5,013百万円 | 4,031百万円 | 24.4%増 |
| 経常利益 | 5,263百万円 | 4,391百万円 | 19.8%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 923百万円 | 2,948百万円 | 68.7%減 |
セグメント別の状況
ユニット事業は、日本拠点で生産調整による売上減少の影響を受けたものの、アジア拠点において米国追加関税発動前の駆け込み需要による売上増加や為替換算影響、販売価格是正の進展により増収となった。セグメント利益も、日本拠点での操業度低下による利益減少影響はあったが、アジア拠点での操業度向上や為替影響により増益となった。部品事業は、主に米国拠点における顧客の好調な販売に伴い増収となったが、日本拠点における製品保証引当金の計上や賃上げによる労務費と仕入れコストの増加等により、前期に続きセグメント損失となった。その他はセグメント利益を計上し、前期から増益となった。
財政状態とキャッシュ・フロー
当期末の総資産は48,800百万円で、前期末に比べ3,908百万円増加した。有形固定資産が減少した一方、現金及び預金、投資有価証券、売掛金が増加した。負債は、製品保証引当金が減少した一方、環境対策引当金、繰延税金負債、支払手形及び買掛金が増加し、前期末に比べ1,256百万円増加した。純資産は29,295百万円で、為替換算調整勘定、その他有価証券評価差額金、利益剰余金の増加により前期末に比べ2,651百万円増加した。自己資本比率は59.9%(前期末59.3%)となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 48,800百万円 | 44,892百万円 |
| 純資産 | 29,295百万円 | 26,643百万円 |
| 自己資本比率 | 59.9% | 59.3% |
| 1株当たり純資産 | 1,401.66円 | 1,278.82円 |
キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが6,435百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが2,691百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが630百万円の支出となった。投資活動は主に有形固定資産と投資有価証券の取得による支出、財務活動は主に配当金の支払と長期借入金の返済によるものである。現金及び現金同等物の期末残高は11,314百万円で、前期末に比べ3,335百万円増加した。
配当
2026年3月期の1株当たり年間配当金は18円(中間8円、期末10円)で、前期の14円(中間7円、期末7円)から増配となる。配当金総額は375百万円、配当性向(連結)は40.7%である。2027年3月期は年間20円(中間10円、期末10円)を予想しており、予想配当性向(連結)は20.9%である。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 18.00円 | 20.00円 |
| うち第2四半期末 | 8.00円 | 10.00円 |
| うち期末 | 10.00円 | 10.00円 |
| 配当性向(連結) | 40.7% | 20.9% |
2027年3月期の業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高50,000百万円(前期比11.6%減)、営業利益3,000百万円(同40.2%減)、経常利益3,000百万円(同43.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,000百万円(同116.7%増)である。1株当たり当期純利益は95.89円を見込む。短信は、現状における受注及び収益状況、今後取り組むべき課題等を勘案した予想としている。なお、ホルムズ海峡封鎖等の中東情勢の緊迫化が事業及び業績に与える影響については、現時点で適切に見積もることが困難であるため、業績予想には織り込んでいない。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 50,000百万円 | 11.6%減 |
| 営業利益 | 3,000百万円 | 40.2%減 |
| 経常利益 | 3,000百万円 | 43.0%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,000百万円 | 116.7%増 |
継続企業の前提に関する注記および重要な後発事象について、短信はいずれも「該当事項はありません」としている。
本記事はユニバンスが公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事はユニバンスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。