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ワコム、2026年3月期は減収増益 営業利益は31.1%増の13,382百万円

決算サマリー 2026.09.29
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※本記事はワコムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ワコムが公表した2026年3月期の連結業績は、売上高が109,995百万円(前期比4.9%減)と減収となった一方、営業利益は13,382百万円(同31.1%増)、経常利益は14,003百万円(同34.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は9,548百万円(同82.8%増)と増益となった。テクノロジーソリューション事業は減収減益となったが、ブランド製品事業は前期に実施した事業構造改革が奏功しセグメント黒字化を達成した。2027年3月期は売上高110,000百万円(前期比0.0%増)、営業利益14,000百万円(同4.6%増)を見込む。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

同社グループは、2029年3月期を最終年度とする中期経営計画『Wacom Chapter 4』を推進し、「創る」「学ぶ/教える」「はたらく/楽しむ、その先へ」「より人間らしく生きる」の4つのユースケース領域で事業モデルの進化に取り組んだ。当期の売上高は109,995百万円(前期比4.9%減)、営業利益は13,382百万円(同31.1%増)、経常利益は14,003百万円(同34.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は9,548百万円(同82.8%増)となった。1株当たり当期純利益は70円98銭(前期は36円97銭)、自己資本当期純利益率は28.0%(同15.6%)、売上高営業利益率は12.2%(同8.8%)である。

項目2026年3月期2025年3月期増減率
売上高109,995百万円115,680百万円4.9%減
営業利益13,382百万円10,209百万円31.1%増
経常利益14,003百万円10,394百万円34.7%増
親会社株主に帰属する当期純利益9,548百万円5,224百万円82.8%増

セグメント別の状況

テクノロジーソリューション事業は、OEM顧客の需要動向に加え、円高や米国の関税政策による影響を受けた需要期の変化等から、AESテクノロジーソリューション、EMRテクノロジーソリューションともに売上高が前期を下回り、減収減益となった。ブランド製品事業は、商品ポートフォリオの刷新を進めるなか、新製品の投入によりポータブルクリエイティブ製品やミドルレンジのディスプレイ製品などが伸び、増収となった。セグメント損益は、前期に実施した事業構造改革による固定費削減の効果から黒字化を達成した。

全社的な取り組みとしては、海外一部地域を日本からの直売モデルに変更するなど販売オペレーションの効率化を図ったほか、2025年6月にミドルレンジのディスプレイ新製品「Wacom Cintiq」、同年7月と10月にポータブルクリエイティブ新製品「Wacom MovinkPad 11」「Wacom MovinkPad Pro 14」を発表した。また、SYNCORE TECHNOLOGY社やHoloeyes株式会社への出資、Blender開発基金プログラムの支援拡充など、次世代の成長エンジンとなる技術開発への投資や提携を進めた。当期中に連結範囲の重要な変更があり、株式会社リクロスエクスパンションほか8社が新たに連結子会社となっている。

財政状態とキャッシュ・フロー

2026年3月期末の総資産は64,957百万円(前期末は70,771百万円)、純資産は37,419百万円(同30,859百万円)、自己資本比率は57.6%(同43.6%)となった。短信によれば、のれんが増加した一方、現金及び預金が減少した。負債は短期借入金や長期借入金の減少などにより減少し、純資産は親会社株主に帰属する当期純利益の計上などにより増加した。キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが10,343百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが3,656百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが借入金の返済や配当金の支払などにより15,951百万円の支出となり、現金及び現金同等物の期末残高は16,499百万円となった。

項目2026年3月期2025年3月期
総資産64,957百万円70,771百万円
純資産37,419百万円30,859百万円
自己資本比率57.6%43.6%
1株当たり純資産278円10銭229円43銭

株主還元

2026年3月期の1株当たり年間配当金は26円00銭(中間11円00銭、期末15円00銭)で、期末配当金には記念配当3円00銭が含まれる。配当金総額は3,498百万円、連結配当性向は36.6%である。2027年3月期は年間24円00銭(中間12円00銭、期末12円00銭)を予定しており、予想配当性向は32.3%となる。同社は中期経営計画の資本政策に基づき、財務の健全性を維持しつつ、累進配当と機動的な自己株式の取得により、連結ベースで総還元性向50%以上を目指すとしている。当期には11,000,000株の自己株式を消却したほか、2026年5月12日付で3,000,000株(総額15億円)を上限とする自己株式の取得を決議している。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
1株当たり年間配当金26円00銭24円00銭
うち第2四半期末11円00銭12円00銭
うち期末15円00銭(記念配当3円00銭を含む)12円00銭
配当性向(連結)36.6%32.3%

2027年3月期の業績予想

2027年3月期の連結業績予想は、売上高110,000百万円(前期比0.0%増)、営業利益14,000百万円(同4.6%増)、経常利益14,000百万円(同0.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益10,000百万円(同4.7%増)である。1株当たり当期純利益は74円32銭を見込む。為替レートは通期平均で1米ドル150円を想定している。短信は、中東情勢による事業及び業績への直接的な影響は軽微と見込む一方、エネルギー資源や原材料価格の変動の影響額を合理的に見積もることが困難な面があるとしている。

項目2027年3月期(予想)増減率
売上高110,000百万円0.0%増
営業利益14,000百万円4.6%増
経常利益14,000百万円0.0%減
親会社株主に帰属する当期純利益10,000百万円4.7%増

本記事はワコムが公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。

※本記事はワコムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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