※本記事はコスモ・バイオが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
コスモ・バイオが公表した2025年12月期(2025年1月1日~2025年12月31日)決算短信によると、売上高は10,766百万円(前期比7.3%増)、営業利益は343百万円(同7.7%増)、経常利益は489百万円(同34.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は337百万円(同28.6%増)となり、増収増益で着地した。2026年12月期は売上高11,400百万円(同5.9%増)と増収を見込む一方、人件費や販売活動の強化に伴う費用増を織り込み、営業利益は270百万円(同21.3%減)と減益を計画している。
連結業績(2025年12月期 実績)
短信によると、当期の国内経済はエネルギー価格や原材料価格の高騰、円安傾向が持続し、海外でもウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化、米国の関税政策への懸念などから先行きが不透明な状況で推移した。同社グループに関連するライフサイエンスの基礎研究分野では、大学・公的研究機関で堅調に予算執行がなされているものの、市場環境や同業他社との価格競争は依然として厳しい状況が続いているとしている。
こうした中、同社グループは「生命科学の進歩に資する」という目的のもと、ライフサイエンス領域の研究開発に資する多様な自社製品・商品・サービスの提供と、在庫の適正化及び迅速出荷に取り組んだ。この結果、売上高は10,766百万円、営業利益は343百万円、経常利益は489百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は337百万円となった。
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,766百万円 | 10,037百万円 | 7.3%増 |
| 営業利益 | 343百万円 | 318百万円 | 7.7%増 |
| 経常利益 | 489百万円 | 364百万円 | 34.4%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 337百万円 | 262百万円 | 28.6%増 |
1株当たり当期純利益は59円26銭(前期は45円05銭)、自己資本当期純利益率は3.7%(同3.0%)、売上高営業利益率は3.2%(同3.2%)である。なお、短信の注記によると、同社グループが保有する栃木倉庫が保有在庫の集約により遊休資産となることから、減損損失59百万円を特別損失として計上している。
財政状態とキャッシュ・フロー
当期末の総資産は12,662百万円となり、前期末の11,723百万円から939百万円増加した。短信は、流動資産では現金及び預金の増加、固定資産では工具器具備品や投資有価証券の増加が主な要因と説明している。純資産は9,955百万円で、前期末の9,555百万円から400百万円増加した。親会社株主に帰属する当期純利益の計上、剰余金の配当、自己株式の取得と処分、その他有価証券評価差額金の増減によるものとしている。自己資本比率は74.0%(前期末は76.5%)、1株当たり純資産は1,652円02銭である。
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 12,662百万円 | 11,723百万円 |
| 純資産 | 9,955百万円 | 9,555百万円 |
| 自己資本比率 | 74.0% | 76.5% |
| 1株当たり純資産 | 1,652.02円 | 1,565.00円 |
キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが595百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが43百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローが283百万円の支出となった。現金及び現金同等物の期末残高は2,747百万円である。短信は、投資活動については主に有価証券の償還による収入と設備投資等のための有形固定資産の取得による支出、財務活動については主に配当金の支払や自己株式の取得による支出によるものと説明している。
配当
2025年12月期の1株当たり年間配当金は50円(中間25円、期末25円)で、前期と同額となる。配当金総額は284百万円、配当性向は84.4%、純資産配当率は3.1%である。同社は安定配当を基本方針とし、当期及び次期の配当は連結配当性向60%またはDOE3.5%のいずれか高い方を基準として決定するとしている。2026年12月期も年間50円(中間25円、期末25円)を予想しており、予想配当性向は129.0%となる。
| 項目 | 2025年12月期(実績) | 2026年12月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 50.00円 | 50.00円 |
| 配当性向 | 84.4% | 129.0% |
2026年12月期の業績予想
2026年12月期の連結業績予想は、売上高11,400百万円(前期比5.9%増)、営業利益270百万円(同21.3%減)、経常利益340百万円(同30.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益220百万円(同34.7%減)である。短信は、販売費及び一般管理費について、人員増による人件費の増加のほか、販売活動や社内管理体制の強化を積極的に実施することによる増加を見込んでいると説明している。1株当たり当期純利益の予想は38円77銭である。
| 項目 | 2026年12月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 11,400百万円 | 5.9%増 |
| 営業利益 | 270百万円 | 21.3%減 |
| 経常利益 | 340百万円 | 30.5%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 220百万円 | 34.7%減 |
新中期経営計画と経営目標
同社グループは2023~2025年度の3か年計画に基づき、新規事業の創出、既存事業の高度化、企業価値の向上に取り組んできた。2026年度からは新たな中期経営計画のもと、ポートフォリオの転換、マーケティング機能の進化・強化、鶏卵バイオリアクター技術やScientist事業などの新規事業の本格展開、COSMO BIO USA, INC.を通じたグローバル販売の強化、事業運営の最適化と強化の「5つの重点戦略」を推進するとしている。目標とする経営指標としては、ROE8%以上の達成と資本コストの低減により、PBR1倍以上の株価水準を目指すとしている。
継続企業の前提に関する注記および重要な後発事象について、短信はいずれも「該当事項はありません」としている。
本記事はコスモ・バイオが公表した2025年12月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事はコスモ・バイオが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。