※本記事は百十四銀行が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
百十四銀行が公表した2026年3月期の連結決算は、経常収益が108,556百万円(前期比20.6%増)、経常利益が29,135百万円(同46.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が18,857百万円(同37.6%増)となった。決算短信は、貸出金利息及び有価証券利息配当金の増加による資金運用収益の増加や、株式等売却益の増加によるその他経常収益の増加などによると説明している。同行は2026年4月1日付で普通株式1株を4株に分割する株式分割を行った。
連結業績(2026年3月期実績)
連結経常収益は108,556百万円となり、前期の90,007百万円から18,549百万円増加した(前期比20.6%増)。一方、連結経常費用は、預金利息の増加による資金調達費用の増加や、貸倒引当金繰入額の増加によるその他経常費用の増加などにより増加した。
この結果、連結経常利益は前期比9,225百万円増加して29,135百万円(前期比46.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比5,157百万円増加して18,857百万円(同37.6%増)となった。1株当たり当期純利益は166円07銭(前期は120円30銭)、自己資本当期純利益率は5.2%(同4.1%)である。なお、1株当たり当期純利益は、2026年4月1日付の株式分割(普通株式1株を4株に分割)が前連結会計年度の期首に行われたと仮定して算定されている。銀行単体(個別)では、経常収益が99,591百万円(前期比22.4%増)、経常利益が27,687百万円(同49.5%増)、当期純利益が18,008百万円(同39.9%増)となった。
| 項目 | 2026年3月期(連結) | 2025年3月期(連結) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 108,556百万円 | 90,007百万円 | 20.6%増 |
| 経常利益 | 29,135百万円 | 19,910百万円 | 46.3%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 18,857百万円 | 13,700百万円 | 37.6%増 |
財政状態と主要勘定
2026年3月期末の連結総資産は5,845,803百万円で、前期末の5,753,583百万円から92,220百万円増加した。純資産は384,426百万円で、前期末の328,273百万円から56,153百万円増加している。連結の自己資本比率は6.6%(前期末は5.7%)である。短信の注記によれば、この「自己資本比率」は(期末純資産の部合計-期末新株予約権)を期末資産の部合計で除して算出したものであり、自己資本比率告示に定める自己資本比率ではない。短信は別途、連結自己資本比率(バーゼルⅢ基準)が前連結会計年度末比1.08ポイント上昇して10.41%になったとし、2026年3月25日付で金融庁の承認を受け、当連結会計年度末より信用リスク・アセットの算出方法を標準的手法から基礎的内部格付手法に変更したと記載している。なお、1株当たり純資産も上記の株式分割が前連結会計年度の期首に行われたと仮定して算定されている。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| 総資産(連結) | 5,845,803百万円 | 5,753,583百万円 |
| 純資産(連結) | 384,426百万円 | 328,273百万円 |
| 自己資本比率(連結・短信表紙) | 6.6% | 5.7% |
| 1株当たり純資産(連結・株式分割遡及後) | 3,399円29銭 | 2,887円58銭 |
連結ベースの主要勘定では、当連結会計年度末の総預金残高が個人及び公共預金の減少を法人預金の増加が上回り、前連結会計年度末比1,644億円増加して4兆8,595億円となった。預り資産残高は、投資信託、一時払保険及び金融商品仲介がいずれも増加したことにより同588億円増加して4,358億円、貸出金残高は法人向け及び個人向け貸出金の増加により同1,820億円増加して3兆6,887億円となった。有価証券残高は、債券及びその他の証券が減少したことにより同1,347億円減少して1兆551億円となり、「その他有価証券」の差引評価益は同439億円増加して958億円となった。また短信は、銀行単体(個別)の不良債権残高が501億円(前期末比32億円増)、不良債権比率が1.34%(同0.02ポイント上昇)になったと記載している。
連結キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが貸出金の増加等により△140,067百万円、投資活動によるキャッシュ・フローが有価証券の売却及び償還等により190,850百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが配当金の支払い及び自己株式の取得等により△6,572百万円となり、現金及び現金同等物の期末残高は862,119百万円となった。
配当と株式分割
2026年3月期の年間配当金は1株当たり234円00銭(中間108円00銭、期末126円00銭)で、配当金総額は6,654百万円、連結の配当性向は35.2%となった。短信は、期末配当金について前回予想の108円から18円増配して1株当たり126円としたと説明しており、これにより年間配当金は前期実績の145円00銭から89円増配となった。
同行は2026年4月1日付で普通株式1株を4株に分割する株式分割を行った。短信によれば、2025年3月期および2026年3月期の配当金は株式分割前の実際の金額、2027年3月期予想は株式分割後の金額で記載されている。2027年3月期の年間配当金は1株当たり70円00銭(中間35円00銭、期末35円00銭)、連結の配当性向は37.7%を予想している。分割前後で1株当たりの基準が異なるため、下表には2026年3月期の実績のみを掲げる。
| 項目 | 2026年3月期(実績・株式分割前基準) |
|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 234円00銭 |
| 配当金総額 | 6,654百万円 |
| 配当性向(連結) | 35.2% |
2027年3月期の連結業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、経常収益が116,500百万円(前期比7.3%増)、経常利益が33,000百万円(同13.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が21,000百万円(同11.4%増)である。予想1株当たり当期純利益は185円69銭で、株式分割の影響を考慮した金額とされている。銀行単体(個別)の業績予想は、経常収益106,700百万円、経常利益31,200百万円、当期純利益20,000百万円である。
| 項目 | 2027年3月期(予想・連結) | 増減率 |
|---|---|---|
| 経常収益 | 116,500百万円 | 7.3%増 |
| 経常利益 | 33,000百万円 | 13.3%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 21,000百万円 | 11.4%増 |
本記事は百十四銀行が公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事は百十四銀行が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。