エイチ・アイ・エス

エイチ・アイ・エス、2025年10月期は営業増益も特別損失で最終減益 2026年10月期は増収増益・増配を予想

決算サマリー 2026.08.31
エイチ・アイ・エス、2025年10月期は営業増益も特別損失で最終減益 2026年10月期は増収増益・増配を予想

※本記事はエイチ・アイ・エスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

エイチ・アイ・エスは2025年10月期、売上高373,106百万円(前期比108.7%)、営業利益11,627百万円(前期比107.1%)と全セグメントで増収増益を達成した。一方、トルコ法人の事業縮小に伴う事業整理損失引当金繰入額の計上とホテル事業における減損損失の計上により特別損失が4,963百万円(前期比164.0%)に拡大し、親会社株主に帰属する当期純利益は4,719百万円(前期比54.1%)と減益となった。業績予想(売上高390,000百万円、営業利益12,000百万円、当期純利益6,500百万円)に対しては、下半期における海外旅行・グローバル領域の旅行事業の売上高の伸長鈍化により、いずれも未達だった。

目次

業績(2025年10月期 実績)

資料は、業績予想の未達について「下半期における海外旅行ならびにグローバル領域の旅行事業における売上高の伸長の鈍化が主たる要因」としている。また当期純利益の減益については「トルコ法人による事業縮小に伴う事業整理損失引当金繰入額の計上、ならびにホテル事業における減損損失の計上により収益を押し下げ」と説明している。特別利益は649百万円(前期比59.0%、前期差△451百万円)、特別損失は4,963百万円(前期比164.0%、前期差+1,936百万円)、税引前利益は7,067百万円(前期比82.9%、前期差△1,458百万円)だった。

項目2024年10月期2025年10月期前期比前期差業績予想(2025年10月期)予想差
売上高343,334373,106108.7%+29,772390,000△16,894
売上総利益110,617117,974106.7%+7,357
販売費及び一般管理費99,762106,346106.6%+6,583
営業利益10,85411,627107.1%+77312,000△373
EBITDA22,20223,210+1,008
営業外収益3,1543,814120.9%+659
営業外費用3,5574,060114.1%+503
経常利益10,45111,381108.9%+92911,000+381
特別利益1,10164959.0%△451
特別損失3,0264,963164.0%+1,936
税引前利益8,5267,06782.9%△1,458
法人税等△1,0901,299+2,390
非支配株主に帰属する当期純利益8991,048116.6%+149
親会社株主に帰属する当期純利益8,7174,71954.1%△3,9976,500△1,781
連結業績サマリ
出典:2025年10月期 決算説明資料 P.4

セグメント別の状況

旅行事業は、日本発海外旅行の売上高が牽引し、添乗員付きツアーなど高付加価値な商材が好調に推移した結果、前期比108%・251億円増収で着地した。円安ユーロ高にも関わらずヨーロッパ・中近東方面を中心としたツアーや航空券手配の売上高が好調だった一方、カナダ法人は景気減速などにより営業損失となり、トルコ法人も事業縮小の影響でマイナス要因となった。ホテル事業は、国内ホテルが訪日需要による高稼働とマルチブランド戦略・コラボルーム展開により過去最高の売上・営業利益を達成した。海外ホテルはソウル・ニューヨークが最高益を達成した一方、トルコ・カッパドキアは上半期営業損失から下半期に黒字化、グアムはレジャー需要低迷により営業損失で着地した。九州産交グループは、訪日外国人旅行者の増加に伴う阿蘇くまもと空港の乗降客数増加を背景にバス事業・航空代理店事業が伸長した。

セグメント指標2024年10月期2025年10月期前期比前期差予想差
旅行事業売上高283,972309,139108.9%+25,166△16,861
ホテル事業売上高22,98925,244109.8%+2,254△1,756
九州産交グループ売上高23,98525,381105.8%+1,395+881
その他売上高15,85317,484110.3%+1,630+1,484
調整・消去等売上高△3,467△4,143△675△643
売上高343,334373,106108.7%+29,772△16,894
旅行事業営業利益9,3029,636103.6%+333△364
ホテル事業営業利益3,0473,618118.7%+570△232
九州産交グループ営業利益434806185.5%+371+266
その他営業利益219504230.4%+285△196
調整・消去等営業利益△2,149△2,938△788+152
営業利益10,85411,627107.1%+773△373
セグメント業績(売上高・営業利益)
出典:2025年10月期 決算説明資料 P.6

通期業績予想(2026年10月期)

2026年10月期の業績予想は、売上高420,000百万円(前期比112.6%)、営業利益14,000百万円(前期比120.4%)、経常利益14,000百万円(前期比123.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益9,000百万円(前期比190.7%)。資料は、中期経営計画から修正をかけた売上高4,200億円、営業利益140億円としている。旅行事業は日本人出国者数の着実な回復とグローバルマーケットの受客ビジネス加速を見込み、ホテル事業は都市部を中心としたレジャー需要の回復による高単価・高稼働の獲得と新規開業(2025年12月・2026年2月に大阪なんば日本橋で「変なホテルエクスプレス」を開業)による収益増加、トルコ・カッパドキアの通期黒字化を見込むとしている。

項目2025年10月期実績2026年10月期予想前期比前期差
売上高373,106420,000112.6%+46,894
旅行事業309,139354,000114.5%+44,861
ホテル事業25,24428,300112.1%+3,056
九州産交グループ25,38126,200103.2%+819
その他17,48415,50088.0%△1,984
調整・消去等△4,143△4,000+143
営業利益11,62714,000120.4%+2,373
旅行事業9,63611,000114.2%+1,364
ホテル事業3,6184,500124.4%+882
九州産交グループ806850105.4%+44
その他504550109.0%+46
調整・消去等△2,938△2,900+38
経常利益11,38114,000123.0%+2,619
親会社株主に帰属する当期純利益4,7199,000190.7%+4,281
2026年10月期業績予想
出典:2025年10月期 決算説明資料 P.20

株主還元

配当は2020年10月期から2024年10月期まで5期連続で無配だったが、2025年10月期に1株当たり20円で復配した。2026年10月期は「安定的かつ継続的に会社の利益配分」の方針のもと、年間配当25円(期末一括配当)を予定している。

項目2024年10月期2025年10月期2026年10月期予想
1株当たり年間配当金無配(0円)20円25円(期末一括配当予定)
株主還元(1株当たり配当金推移)
出典:2025年10月期 決算説明資料 P.23

中期経営計画・トピック

現行の中期経営計画(FY24-26)の最終年度にあたる2026年10月期は、次期の新・中期経営計画(FY27〜予定)に向けた助走期間と位置付けている。2026年10月期のアクションプランとして、AI・テクノロジー推進による生産性向上、グローバル(non-Japanese)マーケットでの事業拡大、M&A・投資・提携による新規領域への参入等の7項目を掲げている。M&A・投資・提携の一環として、沖縄の観光土産品店「KID HOUSE」を運営する株式会社サウスウィングを子会社化した。

※本記事はエイチ・アイ・エスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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