※本記事はグラッドキューブが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社グラッドキューブは2026年2月13日、2025年12月期の通期決算補足説明資料を公表した。当連結会計年度より米国子会社「SPAIA, Inc.」を連結範囲に含めて連結財務諸表を作成しており、前事業年度(2024年12月期)は単体(個別)決算との比較となる。連結ベースの通期売上高は1,755百万円(前期比+12.6%)、営業損失は33百万円(前期は営業損失267百万円)、経常損失は38百万円(前期は経常損失274百万円)、当期純損失は31百万円(前期は当期純損失629百万円)だった。損失は継続しているものの、前期に比べて営業損失・経常損失・当期純損失はいずれも縮小した。マーケティングDX事業における広告手数料・SaaSの安定成長が事業全体の売上を牽引した一方、テクノロジー事業ではDX開発案件における期初原価見積もりの乖離が一部利益を圧迫し、収益性の課題となった。
業績(2025年12月期 実績)
当期(2025年12月期)は米国子会社SPAIA, Inc.を2025年12月期第4四半期より連結範囲に含めており、前期(2024年12月期)の単体(個別)実績とは連結範囲が異なるため単純比較はできない点に留意が必要である。連結ベースでは、売上高1,755百万円(前期比+12.6%)、売上総利益1,233百万円(前期比+1.1%)、販売費及び一般管理費1,266百万円(前期比△14.8%)、営業損失33百万円(前期は営業損失267百万円、233百万円改善)、経常損失38百万円(前期は経常損失274百万円、236百万円改善)、当期純損失31百万円(前期は当期純損失629百万円、597百万円改善)だった。費用構成では、人材への選択と集中により人件費・採用費が前期比75百万円減少(△7.9%)した一方、SPAIA, Inc.の開発開始などにより外注費が前期比176百万円増加(+72.4%)し、その他費用は前期比171百万円減少(△32.5%)、全体費用は前期比△6.3%減少した。売上の増加と費用全体の減少により、前期に比べ営業損失額が改善した。なお、同一の連結会計期間について、単体(個別)ベースでの前期比較も別途開示されており、売上高1,772百万円(前期比+13.7%、通期予想比99.0%)、売上総利益1,237百万円(前期比+1.4%、通期予想比95.3%)、営業損失11百万円(前期は営業損失267百万円)、経常損失14百万円(前期は経常損失274百万円)、当期純損失4百万円(前期は当期純損失629百万円)で着地した。全社進捗率は99.0%と概ね計画通りに推移したものの、DX開発案件における期初原価見積もりの乖離が一部利益を圧迫し、売上総利益の予算達成への課題となった一方、販管費の削減により営業損益・経常損益・当期純損益は予算より大きく改善した。
| 項目 | 2025年12月期実績(連結) | 2024年12月期実績(単体) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,755 | 1,559 | +12.6% |
| 売上総利益 | 1,233 | 1,220 | +1.1% |
| 販売費及び一般管理費 | 1,266 | 1,487 | △14.8% |
| 営業損益 | △33 | △267 | 233改善 |
| 経常損益 | △38 | △274 | 236改善 |
| 当期純損益 | △31 | △629 | 597改善 |
| 項目(参考・個別ベース) | 2025年12月期実績 | 2024年12月期実績 | 通期予想(個別)比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,772 | 1,559 | 99.0% |
| 売上総利益 | 1,237 | 1,220 | 95.3% |
| 売上総利益率 | 70.3% | 78.3% | 8.0pt低下 |
| 販売費及び一般管理費 | 1,249 | 1,487 | - |
| 営業損益 | △11 | △267 | - |
| 経常損益 | △14 | △274 | - |
| 当期純損益 | △4 | △629 | - |

事業別の状況
事業はマーケティングDX事業部(SaaS「SiTest」を中心としたサイト解析・改善ツール、ネット広告、人材支援)とテクノロジー事業部(DX開発、スポーツAI予想解析メディア「SPAIA」「SPAIA競馬」、米国子会社SPAIA, Inc.)の2事業で構成される。SPAIA, Inc.の業績はテクノロジー事業セグメントに含めて開示している。2025年12月期のセグメント別売上高は、マーケティングDX事業が1,496百万円(通期計画比+6.3%、売上構成比84.3%)、テクノロジー事業が259百万円(通期計画比△28.0%、売上構成比15.7%)だった。マーケティングDX事業は、手数料売上高及び人材派遣収入が安定し、SaaSでは新規プロダクトやSiTestの新機能追加によりツール利用料が好調で、計画比を上回って着地した。テクノロジー事業は、SPAIA・DX開発において期初想定を上回る原価発生が利益を圧迫し、計画比を下回って着地しており、現在は運用効率化と見積精度向上によるコスト管理の徹底に注力している。2024年12月期の売上構成比はマーケティングDX事業83.6%、テクノロジー事業16.4%だった。
| 事業 | 指標 | 2025年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|---|
| マーケティングDX事業 | 売上高(百万円) | 1,496 | 開示なし |
| マーケティングDX事業 | 売上構成比 | 84.3% | 83.6% |
| マーケティングDX事業 | 通期計画比 | +6.3% | - |
| テクノロジー事業 | 売上高(百万円) | 259 | 開示なし |
| テクノロジー事業 | 売上構成比 | 15.7% | 16.4% |
| テクノロジー事業 | 通期計画比 | △28.0% | - |


財務・人員体制
貸借対照表は単体(個別)ベースで、資産合計は2024年12月期末2,570百万円から2025年12月期末2,174百万円に減少し、うち現金及び預金は1,661百万円から1,370百万円に減少した。負債合計は1,820百万円から1,456百万円に減少し、純資産合計は750百万円から717百万円に減少した。従業員数(正社員のみ)は、FY23の143名から一部の不採算事業を解消したことにより人員が削減され、FY24は125名、FY25は121名となった。2025年12月期4Qの従業員構成はマーケティングDX事業部62.8%、テクノロジー事業部23.1%、その他14.1%だった。退職率は2022年度23.0%、2023年度20.5%、2024年度25.2%、2025年度22.4%だった。資料に配当に関する記載はない。
| 項目(個別) | 2024年12月期末 | 2025年12月期末 |
|---|---|---|
| 流動資産 | 2,308 | 1,921 |
| 固定資産 | 260 | 237 |
| 資産合計 | 2,570 | 2,174 |
| 流動負債 | 1,265 | 1,062 |
| 固定負債 | 555 | 393 |
| 負債合計 | 1,820 | 1,456 |
| 純資産合計 | 750 | 717 |

※本記事はグラッドキューブが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。