※本記事はマイクロアドが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
マイクロアドは2025年11月14日、2025年9月期(連結)の決算を発表した。生産性向上施策に注力した結果、売上高は前期比14.3%増の15,670百万円、営業利益は前期比99.4%増の613百万円、経常利益は前期比80.2%増の531百万円となった。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、ソフトウェア資産の減損損失や投資有価証券評価損などの一過性の損失・費用を計上した影響で前期比31.0%減の195百万円となった。通期業績予想は期中に2回上方修正され、実績はいずれの段階利益でも直近の修正予想を上回った。
連結業績(2025年9月期 実績)
売上高・売上総利益・調整後営業利益・営業利益・経常利益はいずれも前期を上回った一方、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比31.0%減の195百万円となった。資料は、生産性向上施策の一環及び将来の減損リスク回避のためソフトウェア資産の減損損失1.37億円、投資有価証券評価損3.3億円、子会社清算費等0.67億円、決算賞与0.98億円(合計約6.3億円)の一過性の損失・費用を計上した一方、繰延税金資産の計上に伴う法人税等調整額(益)及び特別利益として1.9億円を計上したとしている。これらを考慮した実質的な純利益水準は約4.2億円、一過性の利益総額は約8.2億円と資料に記載されている。
| 項目 | 2024年9月期 | 2025年9月期 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 13,712 | 15,670 | +1,957 | +14.3% |
| 売上総利益 | 4,079 | 4,808 | +728 | +17.9% |
| 調整後営業利益 | 375 | 784 | +409 | +109.0% |
| 営業利益 | 307 | 613 | +305 | +99.4% |
| 経常利益 | 294 | 531 | +236 | +80.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 282 | 195 | ▲87 | ▲31.0% |
| 項目 | 当初計画(2024年11月14日公表) | 修正計画(2025年5月15日公表) | 修正計画(2025年8月14日公表) | 2025年9月期実績 | 直近予想比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 15,004 | 15,004 | 15,291 | 15,670 | 102.5% |
| 売上総利益 | 4,298 | 4,397 | 4,598 | 4,808 | 104.6% |
| 調整後営業利益 | 368 | 514 | 727 | 784 | 107.9% |
| 営業利益 | 219 | 340 | 553 | 613 | 110.8% |
| 経常利益 | 207 | 364 | 468 | 531 | 113.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 30 | 30 | 163 | 195 | 119.2% |

セグメント別(サービス区分別)の状況
サービス区分は「データプロダクト」と「コンサルティング」の2区分。2025年9月期実績は、データプロダクトが売上高9,244百万円・売上総利益3,162百万円、コンサルティングが売上高6,426百万円・売上総利益1,645百万円だった。資料は、2026年9月期より主力事業UNIVERSEの事業領域拡大に伴い、サービス区分を「データプロダクト」「他社プラットフォーム」「コンサルティング」の区分に見直すとしている。
| セグメント | 指標 | 2025年9月期実績 | 2026年9月期予想 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| データプロダクト | 売上高 | 9,244 | 10,214 | +969 | +10.5% |
| データプロダクト | 売上総利益 | 3,162 | 3,621 | +458 | +14.5% |
| コンサルティング | 売上高 | 6,426 | 7,229 | +803 | +12.5% |
| コンサルティング | 売上総利益 | 1,645 | 1,849 | +203 | +12.4% |

2026年9月期 連結業績予想
2026年9月期の連結業績予想は、売上高17,444百万円(前期比+11.3%)、売上総利益5,470百万円(同+13.8%)、調整後営業利益1,026百万円(同+30.9%)、営業利益815百万円(同+33.0%)、経常利益761百万円(同+43.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益663百万円(同+240.1%)。資料は、2025年9月期に実施した生産性向上施策により本格的な利益創出フェーズに入るとしつつ、新たに開始したIP関連事業やTikTok Shop関連の新規事業への投資・拡大も進めるとしている。
| 項目 | 2025年9月期実績 | 2026年9月期予想 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 15,670 | 17,444 | +1,773 | +11.3% |
| 売上総利益 | 4,808 | 5,470 | +662 | +13.8% |
| 調整後営業利益 | 784 | 1,026 | +242 | +30.9% |
| 営業利益 | 613 | 815 | +202 | +33.0% |
| 経常利益 | 531 | 761 | +230 | +43.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 195 | 663 | +468 | +240.1% |

株主還元
資料に配当への言及はない。2026年3月末日を初回基準日として、年2回の株主優待制度を新設する。対象は各基準日時点で800株以上保有の株主で、基準日は3月末日・9月末日、内容は各基準日にデジタルギフト7,000円分(年間合計14,000円分)を進呈するというもの。株主優待にかかる費用は業績予想に織り込み済みとしている。資料は、2025年11月12日時点の株価(終値501円)を基に最低取得単位800株保有の場合の年間株主優待利回りを3.49%と試算している。

事業トピック
2025年6月、TikTok Shop参入を総合的に支援する子会社として株式会社UNIVERSE PULSEを設立したほか、中国・深セン拠点のPinspaceグループとの合弁会社として株式会社IZULCAを設立した。IZULCAは兵庫県豊岡市との共同TikTokコマースを実施し、6時間・400万円超の売上を達成したと資料に記載されている。また、2026年1月より中国の微告(上海)広告有限公司とインドネシアのPT Mahakarya Adi Indonesiaを連結子会社化する予定としている。
※本記事はマイクロアドが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。