※本記事はビジョンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ビジョンの2025年12月期(連結)は、売上高39,012百万円(前期比9.8%増)、営業利益6,465百万円(同20.5%増)、経常利益6,466百万円(同19.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,522百万円(同34.0%増)となった。資料は、先行投資を吸収した上で売上高・営業利益とも過去最高益を更新したとしている。グローバルWiFi事業・情報通信サービス事業・グランピング・ツーリズム事業の3セグメントすべてで売上高・セグメント利益がともに過去最高となった。2026年12月期は連結で増収増益を計画している。
連結業績(2025年12月期 実績)
通期業績予想に対する進捗率は、売上高97.5%、営業利益100.4%、経常利益100.3%、当期純利益103.2%だった。販売管理費は積極的な先行投資を行いつつも、株主優待制度の変更により約4.1億円の費用が減少し、全体の増加は0.1%に抑制された結果、営業利益率は前期15.1%から16.6%へ向上した。中期経営計画の初年度として、グローバルWiFi事業ではニューヨーク子会社の営業開始および「World eSIM(R)」事業の拡大、情報通信サービス事業ではデータドリブンセールスに向けた経理BPO業務推進のための人的資本の投資等を実施した。
| 項目 | 2025年12月期(当期) | 2024年12月期(前期) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 39,012百万円 | 35,528百万円 | 3,483百万円 | 9.8% |
| 売上総利益 | 21,679百万円 | 20,570百万円 | 1,109百万円 | 5.4% |
| 営業利益 | 6,465百万円 | 5,365百万円 | 1,100百万円 | 20.5% |
| 経常利益 | 6,466百万円 | 5,422百万円 | 1,044百万円 | 19.3% |
| EBITDA | 7,414百万円 | 6,300百万円 | 1,113百万円 | 17.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4,522百万円 | 3,375百万円 | 1,146百万円 | 34.0% |
セグメント別の状況(2025年12月期 実績)
グローバルWiFi事業は売上高21,011百万円(前期比5.7%増)、セグメント利益6,351百万円(同6.1%増)でともに過去最高。資料は、日本人出国者数が2019年比73.4%の回復にとどまる中、法人契約の積み上げと高単価プランへのシフトにより過去最高のセグメント利益を確保したとしている。情報通信サービス事業は売上高16,406百万円(同13.2%増)、セグメント利益1,746百万円(同3.1%増)でともに過去最高で、移動体通信機器の販売が好調に推移し業績を牽引したとしている。グランピング・ツーリズム事業は売上高1,588百万円(同37.4%増)、セグメント利益176百万円(同47.2%増)でともに過去最高で、既存施設の堅調な稼働に加えDMCモデルによるツーリズム事業が順調に成長したとしている。
| セグメント | 指標 | 2025年12月期(当期) | 2024年12月期(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| グローバルWiFi事業 | 売上高 | 21,011百万円 | 19,875百万円 | 5.7% |
| グローバルWiFi事業 | セグメント利益 | 6,351百万円 | 5,987百万円 | 6.1% |
| 情報通信サービス事業 | 売上高 | 16,406百万円 | 14,490百万円 | 13.2% |
| 情報通信サービス事業 | セグメント利益 | 1,746百万円 | 1,693百万円 | 3.1% |
| グランピング・ツーリズム事業 | 売上高 | 1,588百万円 | 1,155百万円 | 37.4% |
| グランピング・ツーリズム事業 | セグメント利益 | 176百万円 | 119百万円 | 47.2% |

海外事業・訪日需要の影響
グローバルWiFi事業について、資料は2025年第4四半期(10月~12月)の日本人出国者数が387万人、2025年通期で1,473万人となり、2019年比の海外渡航回復率は年間累計で73.4%にとどまったとしている。一方、訪日外国人数の回復率は2019年比で年間累計133.9%となり、日本政府観光局によると2025年の訪日客数は過去最高を更新し年間4,000万人を初めて突破したとしている。この訪日需要の拡大を背景に、Wi-Fiルーターレンタルサービスの累計利用者数はグループ全体で2,400万人を突破した。また、「第3ステージ:グローバル(海外から海外)展開」の加速に向けて米国ニューヨークに子会社「VISION USA CORP.」を設立し、先行投資を継続しているとしている。

2026年12月期 通期業績予想
2026年12月期の連結業績予想は、売上高42,000百万円(前期比7.7%増)、営業利益7,500百万円(同16.0%増)、経常利益7,497百万円(同15.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,100百万円(同12.8%増)。セグメント別予想は、グローバルWiFi事業が売上高21,698百万円(同3.3%増)・セグメント利益7,055百万円(同11.1%増)、情報通信サービス事業が売上高18,188百万円(同10.9%増)・セグメント利益2,330百万円(同33.5%増)、グランピング・ツーリズム事業が売上高2,090百万円(同31.6%増)・セグメント利益203百万円(同15.1%増)。前提条件として為替レート1ドル155円、海外渡航回復率は2019年比75%(自社目標80%)としている。
| 項目 | 2026年12月期(予想) | 2025年12月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 42,000百万円 | 39,012百万円 | 7.7% |
| 営業利益 | 7,500百万円 | 6,465百万円 | 16.0% |
| 経常利益 | 7,497百万円 | 6,466百万円 | 15.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,100百万円 | 4,522百万円 | 12.8% |

株主還元
中期経営計画期間(2028年度まで)中は、配当性向50%またはDOE8%のいずれか高い金額を目安に配当を実施する方針。2025年12月期の年間配当は中間20円・期末25円に記念配当5円を加えた合計50円(配当性向54.3%)で、記念配当を含む。2026年12月期は中間配当22円・期末配当29円で合計51円(予想、配当性向50%)を計画している。株主優待制度は、「グローバルWiFi」レンタル利用券、グランピング施設・温泉旅館「VISION GLAMPING Resort & Spa」の宿泊利用券、スキンケアシリーズの利用券等を保有株式数に応じて贈呈する制度で、2025年12月期はこの株主優待制度の変更により約4.1億円の費用が減少したとしている。
| 期 | 中間配当 | 期末配当 | 記念配当 | 合計 | 配当性向 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年12月期 | 13円 | 14円 | – | 27円 | 38.7% |
| 2025年12月期 | 20円 | 25円 | 5円 | 50円 | 54.3% |
| 2026年12月期(予想) | 22円 | 29円 | – | 51円 | 50.0% |

中期経営計画(数値目標の見直し)
中期経営計画については、2026年度の売上高目標を48,000百万円から42,000百万円に、2027年度を55,600百万円から45,500百万円に、2028年度を63,400百万円から50,000百万円に、それぞれ下方修正した。一方、営業利益目標は2026年度7,500百万円、2027年度8,700百万円、2028年度10,000百万円で修正前後とも変更していない。資料は、パスポート保有率の低下(2019年23.7%から2025年17.5%)と円安を考慮し、2028年度の海外渡航回復率を2019年比80%と保守的に見直したこと、AIによる出荷センターの効率化等により人員増加を抑制する計画に修正したことを理由として挙げている。営業利益率目標は2028年度20.0%(修正前15.9%)、ROE目標は2028年度20%以上(修正後23.9%)としている。
※本記事はビジョンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。