※本記事はギックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ギックスは2026年8月14日、2026年6月期通期決算説明資料を公表した。売上高は2,765百万円(前期比115.3%)となり、本業の収益力を示すNon-GAAP指標「コア営業利益」(営業利益にのれん償却費・M&A関連費用を加算した指標)は92百万円となって前期の△74百万円から黒字化した。GAAPベースの営業利益も25百万円となり前期の△99百万円から黒字化したが、法人税等の計上により当期純利益は△35百万円(前期△99百万円)と損失が続いた。株主還元では、2026年6月期の期末配当を1株当たり27.0円(年間配当額53.5円)とし、2027年6月期も年間53.5円の安定配当を予想している。
連結業績(2026年6月期 実績)
売上高は2,765百万円(前期比115.3%)。コア営業利益は92百万円(前期△74百万円、+166百万円で黒字化)、GAAPベースの営業利益は25百万円(前期△99百万円、+124百万円で黒字化)、経常利益は2百万円(前期△101百万円、黒字化)となった。一方、当期純利益は△35百万円(前期△99百万円)にとどまった。連結損益計算書によると、税引前当期純利益は7,407千円と黒字化したものの、法人税等合計を42,967千円計上した結果、最終損益は損失となった(前期は税引前当期純利益△123,247千円に対し法人税等合計△23,272千円で当期純利益△99,975千円)。コア営業利益と営業利益の差額の内訳は、2025年10月にクロージングしたメイズ社の株式取得に関するM&A関連費用(仲介手数料・DD費用等)が40百万円(前期22百万円)、のれん償却費が26百万円(前期2百万円)で、M&Aの規模拡大に伴いこれらの費用が増加したとしている。貸借対照表では、固定資産が237,898千円から603,679千円に、1年内返済予定の長期借入金106,871千円を含む固定負債が44,168千円から456,612千円に増加した。財務活動によるキャッシュ・フローは315,046千円(前期△160,384千円)だった。
| 項目 | 会計区分 | 2025年6月期(前期) | 2026年6月期(当期) | 増減額 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 共通 | 2,398百万円 | 2,765百万円 | +366百万円 | 115.3% |
| 営業利益 | コア(Non-GAAP) | △74百万円 | 92百万円 | +166百万円 | -(黒字化) |
| 営業利益 | GAAP(連結会計) | △99百万円 | 25百万円 | +124百万円 | -(黒字化) |
| 経常利益 | GAAP(連結会計) | △101百万円 | 2百万円 | 開示なし | -(黒字化) |
| 当期純利益 | GAAP(連結会計) | △99百万円 | △35百万円 | +64百万円 | - |
| 項目 | 2025年6月期実績 | 増減額 | 2026年6月期実績 |
|---|---|---|---|
| コア営業利益 | △74百万円 | +166百万円 | 92百万円 |
| M&A関連費用 | △22百万円 | 開示なし | △40百万円 |
| のれん償却費 | △2百万円 | 開示なし | △26百万円 |
| 営業利益 | △99百万円 | +124百万円 | 25百万円 |

KPI・M&Aの状況
年間取引高1億円以上の「Aクライアント」は4社(前期比+1社)、年間取引高10百万円以上1億円未満の「Bクライアント」は15社(前期比+2社)となった。四半期の1人当たり売上高は7.3百万円(前期比△0.6百万円)。M&Aについては、2025年10月にメイズ社の株式取得をクロージングし、2026年6月期第2四半期より連結子会社化した。エンターテイメント領域では、「マイグル」を活用した「佐藤健LINE公式アカウント」のデジタルスタンプラリーキャンペーンや「吉本新喜劇座員総選挙2025」などでの採用事例があったとしている。

通期業績予想(2027年6月期)
2027年6月期の業績予想は、売上高3,000百万円(前期比108.5%)、コア営業利益133百万円(同143.7%)、GAAPベースの営業利益100百万円(同395.3%)としている。経常利益は90百万円(前期1百万円、大幅増益)、当期純利益は50百万円(前期△35百万円、黒字化)を計画している。増収要因はメイズ社の子会社化がフル寄与することによるとしており、コア営業利益はオーガニックな成長とコスト統制による利益質の改善を、営業利益はM&A関連費用を見込んでいないことによる増加幅の拡大を要因として挙げている。なお、中期財務目標については、AI・データアセットを軸とした新たな収益モデルを反映し、改めて策定・開示する予定としている。なお、2026年6月期の当期純利益について、業績概況・前年同期対比表・連結損益計算書ではいずれも△35百万円と記載されているのに対し、2027年6月期予想のページでは前期実績が▲22百万円と記載されており、資料内で数値に差異がある。本稿では連結損益計算書の△35百万円を採用している。
| 項目 | 会計区分 | 2026年6月期(実績) | 2027年6月期(予想) | 増減額 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 共通 | 2,765百万円 | 3,000百万円 | +234百万円 | 108.5% |
| 営業利益 | コア(Non-GAAP) | 92百万円 | 133百万円 | +40百万円 | 143.7% |
| 営業利益率 | コア(Non-GAAP) | 3.3% | 4.4% | ー | +1.1pt |
| 営業利益 | GAAP(連結会計) | 25百万円 | 100百万円 | +74百万円 | 395.3% |
| 営業利益率 | GAAP(連結会計) | 0.9% | 3.3% | ー | +2.4pt |
| 経常利益 | GAAP(連結会計) | 1百万円 | 90百万円 | 開示なし | -(大幅増益) |
| 当期純利益 | GAAP(連結会計) | △35百万円 | 50百万円 | 開示なし | -(黒字化) |

株主還元
2026年6月期は期末配当を1株当たり27.0円とし、年間配当額は53.5円となった。2027年6月期は、中間配当26.5円・期末配当27.0円で年間53.5円の安定配当を予想している。創業者3名(代表取締役CEO網野氏、代表取締役COO花谷氏、上級執行役員田中氏)は配当を辞退している。2026年6月末時点の株主数は3,049名(2025年6月末比+518名)。2026年8月13日終値時点の配当利回りは6.0%としている。
| 期 | 中間配当 | 期末配当 | 年間配当額 |
|---|---|---|---|
| 2026年6月期(実績) | 開示なし | 27.0円 | 53.5円 |
| 2027年6月期(予想) | 26.5円 | 27.0円 | 53.5円 |

※本記事はギックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。