ライズ・コンサルティング・グループ

ライズ・コンサルティング・グループ、2026年2月期は増収減益 稼働率低下が影響

決算サマリー 2026.08.30
ライズ・コンサルティング・グループ、2026年2月期は増収減益 稼働率低下が影響

※本記事はライズ・コンサルティング・グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ライズ・コンサルティング・グループは2026年2月期の連結業績(IFRS)を公表した。売上収益は8,421百万円(前期比+9.7%)と過去最高の売上となった一方、営業利益は1,703百万円(前期比△13.0%)、EBITDAは1,761百万円(同△13.0%)、当期利益は1,246百万円(同△12.1%)といずれも減益となった。人員構成の変化により稼働率が低下し、販管費に計上される人件費が増加したことが減益要因になったとしている。通期業績は2026年1月13日公表の修正計画を上回って着地した。

目次

連結業績(2026年2月期 実績)

通期の売上原価は3,813百万円(前期比+10.5%、原価率45.3%)、売上総利益は4,608百万円(同+9.0%、売上総利益率54.7%)、販管費は2,908百万円(同+27.7%)となった。資料は、販管費の増加要因として人件費・採用費が+517百万円(コンサルタント人員数の増加、営業部門の拡大、コーポレート機能の拡充等)、その他経費が+113百万円(AI関連費用等の各種費用増)と説明している。

項目2026年2月期2025年2月期前期比
売上収益8,421百万円7,680百万円+9.7%
売上原価3,813百万円3,452百万円+10.5%
売上総利益4,608百万円4,228百万円+9.0%
売上総利益率54.7%55.0%
販管費2,908百万円2,278百万円+27.7%
営業利益1,703百万円1,958百万円△13.0%
営業利益率20.2%25.5%
EBITDA1,761百万円2,023百万円△13.0%
EBITDA率20.9%26.3%
当期利益1,246百万円1,418百万円△12.1%
純利益率14.8%18.5%
2026年2月期通期決算概要(IFRS)
出典:ライズ・コンサルティング・グループ 2026年2月期決算説明会資料 P.7

主要KPI・事業状況

主要KPIは、稼働対象コンサルタント人員数が257.7人から298.1人に増加した一方、稼働対象コンサルタント稼働率は91%から87%に低下、稼働対象コンサルタント平均単価(月額)は261万円から253万円に低下した。資料は、稼働率の低下について人員構成の変化により案件組成に影響が及んだためとし、平均単価の低下についても人員構成の変化(若手を中心としたメンバー層の増加)によるものと説明している。在籍コンサルタント人員数は286人から338人に増加した。なお、2026年2月期より稼働対象コンサルタントの考え方を変更しており、パートナー層の計画上の営業工数と稼働工数をより実態に近い形にしたことから、在籍に占める稼働対象コンサルタント数の割合は減少し、他方で稼働率が高まる方向に作用しているとされている。

KPI2025年2月期2026年2月期
在籍コンサルタント人員数286人338人
稼働対象コンサルタント人員数257.7人298.1人
稼働対象コンサルタント稼働率91%87%
稼働対象コンサルタント平均単価(月額)261万円253万円
2026年2月期通期決算ハイライト
出典:ライズ・コンサルティング・グループ 2026年2月期決算説明会資料 P.3

通期業績予想(2027年2月期)

2027年2月期の業績予想は、売上収益10,000百万円(前期比+18.7%)、売上総利益5,380百万円(同+16.8%)、営業利益946百万円(同△44.5%)、EBITDA1,062百万円(同△39.7%)、当期利益663百万円(同△46.8%)としている。資料は、売上収益についてコンサルタント人員数の増加と人員構成の適正化に伴う稼働率・平均単価の上昇によるものとし、人員構成の適正化を優先して中長期的な成長を見据えた投資を実行していくとしている。営業利益率は9.5%(前期20.2%)に一時的に調整する見込みで、資料は人員構成の適正化に向けた採用活動等のコスト増加を理由に挙げている。

項目2027年2月期(予想)2026年2月期(実績)前期比
売上収益10,000百万円8,421百万円+18.7%
売上原価4,620百万円3,813百万円+21.2%
売上総利益5,380百万円4,608百万円+16.8%
営業利益946百万円1,703百万円△44.5%
EBITDA1,062百万円1,761百万円△39.7%
当期利益663百万円1,246百万円△46.8%
2027年2月期通期業績予想
出典:ライズ・コンサルティング・グループ 2026年2月期決算説明会資料 P.24

株主還元

ライズ・コンサルティング・グループは2025年2月期に配当を開始し(1株当たり9円)、2026年2月期は1株当たり21円(配当性向41.1%)とした。2027年2月期は利益水準の低下が一時的であるとして、1株当たり配当21円(配当性向77.2%)を維持する予定としている。株主還元の基本方針は、配当と自己株式取得を含め総還元性向30%以上を目安とし、配当性向は15~30%を目安に配当水準の安定的向上を図るとしている。自己株式の取得については2026年1月14日から2026年5月31日の期間で決議し、2026年3月31日時点で取得済金額249,852,700円(上限700,000,000円)、取得済株数445,400株(上限750,000株)としている。

項目2025年2月期2026年2月期(実績)2027年2月期(予定)
1株当たり配当金9円(配当開始)21円21円
配当性向開示なし41.1%77.2%
株主還元方針
出典:ライズ・コンサルティング・グループ 2026年2月期決算説明会資料 P.28

中期経営計画

中期経営計画では、売上収益をCAGR20~25%、最終年度の営業利益率を25~30%とする目標を掲げている。中計1期目にあたる2026年2月期の実績は、売上収益が前期比+9.7%の成長、営業利益率が20.2%となり、資料はいずれも当初計画に対して進捗に遅れが見られるとしつつ、要因は概ね特定済みであり、重点施策の実行により中計の達成はターゲット範囲内としている。また、AIコンサルティング機能を担う100%子会社「株式会社NouScale」を2026年3月2日に設立した。

※本記事はライズ・コンサルティング・グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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