※本記事は福井銀行が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
福井銀行の2026年3月期は、連結当期純利益86億円(前年度比14億円増)となり、2006年3月期以来20年ぶりに80億円の大台を突破した。福井銀行単体の当期純利益は105億円(同37億円増)で過去最高となった。貸出金利息の増強を軸にトップラインが伸長したほか、政策保有株式売却益により経営統合費用を吸収した。2026年5月には子会社の福邦銀行との合併を実施し、統合シナジーの早期実現に取り組むとしている。
業績(2026年3月期 実績)
単体の資金利益は貸出金利息と有価証券利息配当金の増加が預金等利息の増加を上回り323億円(前年度比24億円増)となった。コア業務粗利益は381億円(同28億円増)。経費は人的資本投資としてのベースアップ・賞与増加や計画どおりの経営統合費用の計上により249億円(同24億円増、うち経営統合費用23億円)に増加した。与信関係費用は個別貸倒引当金の積み増しにより27億円(同20億円増)に増加したが、不良債権の保全率は改善したとしている。有価証券売買・償還等損益(含む投信解約損益)は政策保有株式売却益により42億円(前期△15億円)となり、経営統合費用を吸収した。
| 項目(連結) | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前年度比 |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 791億円 | 643億円 | 147億円 |
| 経常利益 | 134億円 | 87億円 | 47億円 |
| うち経営統合費用 | 33億円 | 14億円 | 19億円 |
| 連結当期純利益 | 86億円 | 71億円 | 14億円 |
| 項目(単体) | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前年度比 |
|---|---|---|---|
| コア業務粗利益 | 381億円 | 352億円 | 28億円 |
| 資金利益 | 323億円 | 299億円 | 24億円 |
| 役務取引等利益 | 46億円 | 46億円 | 0億円 |
| 経費 | 249億円 | 224億円 | 24億円 |
| うち経営統合費用 | 23億円 | 8億円 | 14億円 |
| コア業務純益 | 131億円 | 127億円 | 3億円 |
| コア業務純益(除く投信解約損益・経営統合費用) | 146億円 | 108億円 | 37億円 |
| 与信関係費用 | 27億円 | 7億円 | 20億円 |
| 有価証券売買・償還等損益(含む投信解約損益) | 42億円 | △15億円 | 57億円 |
| 経常利益 | 145億円 | 80億円 | 65億円 |
| 当期純利益 | 105億円 | 68億円 | 37億円 |


福邦銀行との経営統合
福井銀行は2021年10月に福邦銀行を子会社化し、2026年5月に福邦銀行との合併を実施した。福邦銀行単体の2026年3月期業績は、経営統合に向けたシステム対応や店舗統廃合を見据えた経営統合費用10億円(前年度比4億円増)を計上したことなどにより、経常利益△9億円(同12億円減)、当期純利益△14億円(同18億円減)となった。
通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は貸出金利息を中心とした本業収益の順調な増加を計画する一方、ピークを迎える経営統合費用の増加、有価証券売買損益の反動減、経済環境の変化に備えた貸倒引当金の早期積み増しにより、経常利益段階では減益を予想している。福井銀行単体では福邦銀行との合併に伴う特別利益45億円(抱合せ株式消滅差益など)を計上する予定で、当期純利益は143億円(2026年3月期比37億円増)を見込む。統合シナジーの早期実現を最優先に取り組み、2027年3月期の連結当期純利益は90億円を見込む。
| 項目 | 区分 | 2027年3月期 予想 | 2026年3月期比 |
|---|---|---|---|
| 経常利益 | 連結 | 102億円 | △32億円 |
| 連結当期純利益 | 連結 | 90億円 | 3億円 |
| 経常利益 | 単体 | 111億円 | △34億円 |
| 当期純利益 | 単体 | 143億円 | 37億円 |
| コア業務純益(除く投信解約損益・経営統合費用) | 単体 | 157億円 | 10億円 |

株主還元
2026年3月期の1株当たり期末配当金は、2025年10月公表予想(46円)から33円増配し79円とした。中間配当金29円とあわせ、年間配当金は108円となった。株主還元方針を見直し、1株当たり年間50円の安定配当に業績連動を合わせた配当性向の目途を30%程度から40%程度に引き上げるとしている。2027年3月期の配当金予想は年間150円(うち中間75円)としている。あわせて株主優待制度についても、保有株式数の区分新設や長期継続保有優遇の導入により拡充するとしている。
| 決算期 | 1株あたり配当金 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | 58円 | 19% |
| 2026年3月期 | 108円(中間29円、期末79円) | 30% |
| 2027年3月期(予想) | 150円(うち中間75円) | 40%(目途) |

中期経営計画
資料は中期経営計画Ⅰ(連結)で掲げた目標経営指標をすべて達成したとしている。2026年3月期からは中期経営計画Ⅱが始動し、「3つの成長戦略」を実行するとしている。2029年3月期には、中期経営計画Ⅱのチャレンジゴールに掲げる連結当期純利益100億円を前倒しで達成する計画としている。
※本記事は福井銀行が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。