レオクラン

レオクラン、2025年9月期は経常利益70.5%増 2026年9月期は純利益94.8%減の見通し

決算サマリー 2026.08.30
レオクラン、2025年9月期は経常利益70.5%増 2026年9月期は純利益94.8%減の見通し

※本記事はレオクランが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

レオクランの2025年9月期(通期)は、売上高21,489百万円(前期比8.5%増)、営業利益288百万円(同61.9%増)、経常利益308百万円(同70.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益152百万円(同12.3%増)となった。増益転換は3期ぶり。主力のメディカルトータルソリューション事業で大規模な新増改築案件の売上計上が増益を牽引し、給食事業の苦戦やM&A関連費用1億円の計上を吸収した。2025年10月にはファスキアホールディングス株式会社とその子会社3社を100%子会社化している。

目次

業績(2025年9月期 実績)

売上高は従来想定(22,500百万円)に対しては1,010百万円の未達となったが、これはメディカルトータルソリューション事業における新増改築案件の計上遅れが影響したもの。一方、販管費コントロールが奏功し、利益面ではほぼ想定通りの着地となった。経常利益の増減要因として、資料は増収影響+2.2億円、粗利率変化(0.4ポイント低下、13.2%→12.8%)による▲1.0億円、人件費変化+0.9億円、その他販管費変動(買収関連費用▲1.0億円を含む)▲1.0億円、営業外収支+0.2億円を挙げている。

項目2025年9月期(実績)2024年9月期(実績)増減率
売上高21,489百万円19,804百万円+8.5%
営業利益288百万円178百万円+61.9%
経常利益308百万円181百万円+70.5%
親会社株主に帰属する当期純利益152百万円136百万円+12.3%

セグメント別業績

3つの報告セグメントのうち、メディカルトータルソリューション事業は3期ぶりの増収に転じ、大規模案件計上により営業利益は3.3倍に拡大した。遠隔画像診断サービス事業は5期連続の増収を達成し、利益率も一定水準を維持した。一方、給食事業は減収減益となり、利益率は低下した。

セグメント指標2025年9月期(実績)2024年9月期(実績)
メディカルトータルソリューション事業売上高20,257百万円18,610百万円
メディカルトータルソリューション事業営業利益307百万円94百万円
遠隔画像診断サービス事業売上高822百万円777百万円
遠隔画像診断サービス事業営業利益69百万円66百万円
給食事業売上高409百万円415百万円
給食事業営業利益8百万円14百万円
2025年9月期経営成績サマリー
出典:2025年9月期決算補足説明資料 P.4

2026年9月期業績見通し

2026年9月期は、期初(10月)に全株式を取得したファスキアホールディングスがフル寄与することにより、売上高42,000百万円(前期比95.4%増)、EBITDA933百万円(同2.5倍)、経常利益380百万円(同23.0%増)を見込む。ファスキアホールディングス子会社化に伴い、低侵襲医療機器販売事業とレンタル事業の2セグメントを新たに設定した。一方、既存のメディカルトータルソリューション事業は増収基調を維持するものの、高採算の新増改築案件の減少により営業利益は128百万円(同58.2%減)と減益を見込む。また、資料はのれんの償却や株式取得費用が税務上損金不算入となることなどから実効税率が一時的に上昇するとしており、親会社株主に帰属する当期純利益は8百万円(同94.8%減)と大幅な減少を見込む。

項目2026年9月期(予想)2025年9月期(実績)増減率
売上高42,000百万円21,489百万円+95.4%
EBITDA933百万円378百万円2.5倍
営業利益460百万円288百万円+59.6%
経常利益380百万円308百万円+23.0%
親会社株主に帰属する当期純利益8百万円152百万円▲94.8%
2026年9月期業績見通し
出典:2025年9月期決算補足説明資料 P.14

財政状態

2025年9月期末の総資産は10,869百万円(前期末比+209百万円)、自己資本比率は51.8%となり、財務の安定性に変化はない。現預金は4,776百万円(前期末比▲797百万円)。資料は期末時点のネットキャッシュが8億円減の47億円になったとしており、ファスキアホールディングスの株式取得に関する資金調達(借入増50億円)や支払は2026年9月期に反映されるとしている。

2025年9月期貸借対照表の推移
出典:2025年9月期決算補足説明資料 P.11

株主還元

2024年10月1日付で普通株式1株を3株とする株式分割を実施しており、発行済株式総数(自己株式を含む)は2024年9月期末の1,967,800株から2025年9月期末には5,922,000株に増加した。このため、2024年9月期以前の1株当たり配当額(40.0円〜50.0円)は分割前の株式数を基準とした金額であり、2025年9月期の17.0円は分割後の株式数を基準とした金額である。単純な金額の比較はできない。2026年9月期の配当予想については、資料に記載がない。

決算期1株当たり配当額配当性向備考
2020年9月期45.0円72.0%分割前
2021年9月期40.0円20.0%分割前
2022年9月期50.0円22.4%分割前
2023年9月期50.0円36.1%分割前
2024年9月期50.0円72.2%分割前
2025年9月期17.0円65.7%分割後(1:3、2024年10月1日効力発生)
当面の組織構造と事業セグメント
出典:2025年9月期決算補足説明資料 P.29

トピック

2025年8月19日開催の取締役会でファスキアホールディングス株式会社の株式取得契約締結を決議し、同社及びその子会社3社(株式会社フォーム、株式会社シンコム、中京三洋株式会社)を2025年10月1日付で100%子会社化した。取得価額(助言費用含む)は71.5億円で、手元資金の取崩しおよび借入増(50億円)により資金を調達した。資料は本件の目的を「企業規模の拡大とポートフォリオ強化による経営の安定化」とし、東海地方を中心とした相互の顧客網を活用した販売チャネルの拡大や高付加価値化などのシナジーを見込むとしている。当面はファスキアホールディングスを中間持株会社としてグループ化し、事業子会社3社の位置づけを継続する方針。資料は2027年9月期以降について、統合一時費用の消失や後ズレした新増改築案件の顕在化、シナジー効果の発現などにより成長が加速する計画を示している。

※本記事はレオクランが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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