※本記事はマースグループホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算短信)に基づく簡易サマリーであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
本記事は、株式会社マースグループホールディングス(6419)が2026年5月14日に公表した「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」に基づく簡易サマリーです。2026年3月期の連結業績は、売上高32,281百万円(前期比23.6%減)、営業利益8,795百万円(同28.7%減)、経常利益9,693百万円(同25.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6,640百万円(同23.8%減)と減収減益になりました。主力のアミューズメント関連事業で、前期にあった新札対応に伴う特需による設備投資需要が一巡したことが要因です。2027年3月期は増収増益を見込んでいます。
連結業績(2026年3月期 実績)
決算短信の経営成績の概況によれば、当連結会計年度の国内経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が持ち直し、インバウンド需要も堅調に推移するなど内需を中心に緩やかな回復基調で推移した一方、ウクライナ情勢の長期化、米国の通商政策の動向、中東情勢を背景とした資源・エネルギー価格の高騰等により国際情勢は不安定な状況が続いたとしています。このような状況の中、同社グループはアミューズメント関連事業、スマートソリューション関連事業、ホテル・レストラン関連事業の各事業を通じて新たな付加価値の追求に取り組み、DXの推進やウェルビーイング経営を掲げた人財育成を進め、経済産業省が定める「DX認定」を取得しました。この結果、当連結会計年度の業績は売上高322億81百万円(前期比23.6%減)、営業利益87億95百万円(同28.7%減)、経常利益96億93百万円(同25.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益66億40百万円(同23.8%減)となりました。1株当たり当期純利益は359.92円、自己資本当期純利益率は8.1%、売上高営業利益率は27.2%です。包括利益は10,222百万円(14.1%増)となっています。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 32,281百万円 | 42,250百万円 | △23.6% |
| 営業利益 | 8,795百万円 | 12,331百万円 | △28.7% |
| 経常利益 | 9,693百万円 | 13,086百万円 | △25.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6,640百万円 | 8,716百万円 | △23.8% |
| 包括利益 | 10,222百万円 | 8,957百万円 | 14.1% |
| 1株当たり当期純利益 | 359.92円 | 475.74円 | - |
| 自己資本当期純利益率 | 8.1% | 11.7% | - |
| 総資産経常利益率 | 10.7% | 15.3% | - |
| 売上高営業利益率 | 27.2% | 29.2% | - |
セグメント別の状況
同社グループは「アミューズメント関連事業」「スマートソリューション関連事業」「ホテル・レストラン関連事業」の3つを報告セグメントとしており、セグメント利益は営業利益ベースの数値です。アミューズメント関連事業では、パチンコホール数が6,464店舗(2025年12月末時点、前年比較で242店舗の減少)、遊技機の総設置台数が3,234,357台(同91,533台の減少)となるなど経営環境は厳しく、同社は「EVOALL(エヴォール)シリーズ」を中心としたトータルシステムでの提案・販売に注力しました。当期のプリペイドカードシステム(パーソナルやスマート遊技機専用ユニットを含む)の売上実績は12店舗、導入(実稼働)店舗数は累計1,376店舗(市場シェア23.9%)です。同事業の売上高は235億3百万円(前期比29.9%減)、セグメント利益は84億94百万円(同28.9%減)となり、前期の新札対応に伴う特需による設備投資需要が一巡したことから減収減益となりました。スマートソリューション関連事業では、マーストーケンソリューションがAI画像認識システム「VisAI(ビズアイ)シリーズ」や健診プラットフォーム「macmo(マクモ)」、X線事業を展開し、マースウインテックが「Infinity Station(インフィニティステーション)」シリーズ等の無人販売ソリューションを推進した結果、売上高は60億22百万円(前期比1.6%減)、セグメント利益は7億26百万円(同2.0%増)となりました。ホテル・レストラン関連事業では、「マースガーデンホテル博多」および開業15周年を迎えた「マースガーデンウッド御殿場」、銀座エリアのレストラン事業が寄与し、売上高は27億54百万円(前期比5.1%増)、セグメント利益は87百万円(同16.4%増)となっています。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| アミューズメント関連事業 | 外部顧客への売上高 | 23,503,777千円 | 33,511,554千円 |
| アミューズメント関連事業 | セグメント利益 | 8,494,052千円 | 11,942,873千円 |
| スマートソリューション関連事業 | 外部顧客への売上高 | 6,022,688千円 | 6,118,427千円 |
| スマートソリューション関連事業 | セグメント利益 | 726,988千円 | 712,784千円 |
| ホテル・レストラン関連事業 | 外部顧客への売上高 | 2,754,691千円 | 2,620,789千円 |
| ホテル・レストラン関連事業 | セグメント利益 | 87,493千円 | 75,187千円 |
| 調整額 | セグメント利益 | △513,427千円 | △399,263千円 |
| 連結財務諸表計上額 | 売上高 | 32,281,157千円 | 42,250,771千円 |
| 連結財務諸表計上額 | 営業利益 | 8,795,106千円 | 12,331,581千円 |
財政状態・キャッシュ・フロー
当連結会計年度末の総資産は942億62百万円(前連結会計年度末870億円)と72億61百万円増加しました。流動資産は526億30百万円と6億25百万円増加し、主な内訳は現金及び預金の25億89百万円増加(363億73百万円から389億63百万円へ)です。固定資産は416億32百万円と66億35百万円増加し、投資有価証券が47億37百万円増加(161億13百万円から208億50百万円へ)、建物及び構築物(純額)が10億7百万円増加(57億91百万円から67億99百万円へ)しています。純資産は857億33百万円(前連結会計年度末782億30百万円)と75億3百万円増加し、利益剰余金が38億73百万円、その他有価証券評価差額金が31億34百万円増加しました。自己資本比率は91.0%(前連結会計年度末89.9%)、1株当たり純資産は4,647.27円です。キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが78億14百万円の収入(前期は106億51百万円の収入)で、主に税金等調整前当期純利益98億55百万円等によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは24億80百万円の支出(前期は5億58百万円の支出)で、主に有形固定資産の取得による支出22億39百万円、投資有価証券の取得による支出4億89百万円等によります。財務活動によるキャッシュ・フローは27億65百万円の支出(前期は30億69百万円の支出)で、主に配当金の支払額27億65百万円によるものです。現金及び現金同等物の期末残高は389億63百万円となりました。なお、期末有利子負債が発生していないため、キャッシュ・フロー対有利子負債比率およびインタレスト・ガバレッジ・レシオは記載されていません。
2027年3月期 通期業績予想
今後の見通しについて同社は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費の安定化が期待されるものの、米国の通商政策の動向やウクライナ・中東情勢の影響による資源・エネルギー価格の高止まり、物価上昇等、先行き不透明な状況が続くと見込んでいます。アミューズメント関連事業では「EVOALL(エヴォール)シリーズ」を中心にホール運営の業務効率化と売上・利益の最大化を支援するシステムを提供し、スマートソリューション関連事業ではAI画像認識システムやIoT対応の冷蔵物販自販機、無人チェックイン端末等の開発・販売を推進、ホテル・レストラン関連事業では各施設の立地特性を活かした集客や料金戦略の最適化を図る方針です。あわせて、M&Aの活用や新事業の創出による事業領域の拡大、DXの推進による持続的な成長と企業価値の向上を掲げています。以上により、2027年3月期の連結業績予想は売上高337億円(前期比4.4%増)、営業利益89億50百万円(同1.8%増)、経常利益97億円(同0.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益67億円(同0.9%増)としています。第2四半期(累計)予想は売上高15,600百万円(前年同四半期比6.9%減)、営業利益3,850百万円(同19.7%減)、経常利益4,200百万円(同21.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,900百万円(同20.3%減)です。
| 項目 | 2027年3月期 予想 | 2026年3月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 33,700百万円 | 32,281百万円 | 4.4% |
| 営業利益 | 8,950百万円 | 8,795百万円 | 1.8% |
| 経常利益 | 9,700百万円 | 9,693百万円 | 0.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6,700百万円 | 6,640百万円 | 0.9% |
| 1株当たり当期純利益 | 363.18円 | 359.92円 | - |
| 1株当たり年間配当金 | 150.00円(中間75.00円・期末75.00円) | 150.00円(中間75.00円・期末75.00円) | - |
| 配当性向(連結) | 41.3% | 41.7% | - |
株主還元
同社は株主に対する利益還元を最重要政策の一つと位置づけ、長期的な視野に立ち安定的で継続した企業成長を図るため、財務体質の強化を図りながら、経営目標である配当性向30%を基準に安定的な配当の継続と適正な利益配分を行うことを基本方針としています。この方針に従い、2026年3月期の配当金は1株当たり期末配当金75円、中間配当金75円と合わせて年間配当金150円(配当性向41.7%)とする予定です。配当金総額は2,767百万円、純資産配当率は3.4%となります。前期(2025年3月期)は中間120円・期末75円の年間195円(配当金総額3,596百万円、配当性向41.0%、純資産配当率4.7%)で、中間配当金には創立50周年記念配当50円が含まれていました。次期(2027年3月期)の配当は、安定的で適正な配当を行うこととし、1株当たり中間配当金75円、期末配当金75円、年間配当金150円(配当性向41.3%)を予定しています。なお、決算短信には自己株式の取得に関する方針の記載はなく、2026年3月期の連結株主資本等変動計算書における自己株式の取得は「-」となっています。
※本記事はマースグループホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算短信)に基づく簡易サマリーであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。