ハルメクホールディングス

ハルメクホールディングス、2026年3月期は営業利益66.1%増 配当を34円に上方修正

決算サマリー 2026.08.28
ハルメクホールディングス、2026年3月期は営業利益66.1%増 配当を34円に上方修正

※本記事はハルメクホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社ハルメクホールディングス(証券コード:7119)は2026年3月期の連結決算を発表した。売上収益は338.1億円(前期比△0.3%)とほぼ横ばいで業績予想を下回ったものの、構造改革が進み営業利益は17.7億円(前期比+66.1%)となり業績予想を大きく上回った。ことせ事業を中心にアクティブ顧客数は127万人(前期比△7.5%)に減少した。配当性向35%の方針に基づき、期末配当を予想の15円から19円に増配し、年間配当を34円に上方修正した。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

IFRS基準の売上収益は33,812百万円(前期33,930百万円、前期比△0.3%、△117百万円)で、業績予想35,000百万円を1,187百万円(△3.4%)下回った。資料は、主な要因をことせ物販の減収によるものとしている。一方、営業利益は1,774百万円(前期1,068百万円、前期比+66.1%、+706百万円)となり、業績予想1,500百万円を274百万円(+18.3%)上回った。税引前利益は1,727百万円(前期比+69.3%)、当期利益は1,051百万円(前期比+68.5%)で、いずれも予想を上回った。資料は、ハルメクの構造改革やことせ物販の収益性改善が進んだためとしている。前期(25/3期)に発生したシステム除却損(2.2億円)が26/3期は無くなったことも、増益要因になったとしている。

項目(IFRS基準)2025年3月期(実績)2026年3月期 業績予想2026年3月期(実績)前期比予想比
売上収益33,930百万円35,000百万円33,812百万円△117百万円(△0.3%)△1,187百万円(△3.4%)
営業利益1,068百万円1,500百万円1,774百万円+706百万円(+66.1%)+274百万円(+18.3%)
税引前利益1,020百万円1,450百万円1,727百万円+707百万円(+69.3%)+277百万円(+19.1%)
当期利益623百万円900百万円1,051百万円+427百万円(+68.5%)+151百万円(+16.8%)
エグゼクティブサマリー
出典:2026年3月期 通期決算及び中期経営計画説明資料 P.5

事業別(セグメント別)の状況

事業別業績は日本基準で、連結損益計算書(IFRS基準)と一致しない箇所があるとしている。基盤事業(情報コンテンツ・ハルメク物販・ことせ物販)の売上は31,839百万円(前期比△1.7%)とやや減少したが、EBITDAは2,479百万円(同+16.5%)に増加した。情報コンテンツ事業はハルメク誌の値上げ効果によりEBITDAが増加し、ハルメク物販は広告効率及び原価率の改善により利益が増加した。ことせ物販は、前年度下期の広告投資抑制に伴うカタログ配布先の減少で売上が6,602百万円(前期比△12.8%)に減少したものの、完売率の改善などによりEBITDAは3百万円の黒字(前期は△39百万円)に転じた。法人事業は新規クライアントの開拓が順調に進み、売上・EBITDAともに増加した。先行投資事業は、押し花事業の赤字幅縮小などによりEBITDAの赤字が縮小したものの、△336百万円の赤字が継続した。

区分指標2026年3月期2025年3月期前期比
グループ連結売上33,821百万円33,987百万円△165百万円(△0.5%)
グループ連結EBITDA(マージン)2,338百万円(6.9%)1,882百万円(5.5%)+456百万円(+24.2%)
基盤事業売上31,839百万円32,384百万円△545百万円(△1.7%)
基盤事業EBITDA(マージン)2,479百万円(7.8%)2,128百万円(6.6%)+350百万円(+16.5%)
情報コンテンツ売上3,775百万円3,752百万円+23百万円(+0.6%)
情報コンテンツEBITDA(マージン)987百万円(26.2%)874百万円(23.3%)+113百万円(+12.9%)
ハルメク物販売上21,461百万円21,065百万円+396百万円(+1.9%)
ハルメク物販EBITDA(マージン)1,488百万円(6.9%)1,294百万円(6.1%)+194百万円(+15.0%)
ことせ物販売上6,602百万円7,567百万円△965百万円(△12.8%)
ことせ物販EBITDA(マージン)3百万円(0.0%)△39百万円(―)+42百万円(―)
法人事業売上1,374百万円1,207百万円+167百万円(+13.8%)
法人事業EBITDA(マージン)157百万円(11.5%)127百万円(10.5%)+30百万円(+23.8%)
先行投資事業売上748百万円645百万円+102百万円(+16.0%)
先行投資事業EBITDA△336百万円△360百万円+23百万円(―)
事業別業績
出典:2026年3月期 通期決算及び中期経営計画説明資料 P.11

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は増収増益を計画し、構造改革をさらに進め、次期以降の売上成長力回復に向けた取り組みを強化するとしている。資料は、27/3期予想より事業区分を変更し、従来「先行投資事業」としていた一部(コミュニティ・インフルエンサー事業等)を「基盤事業」に含めるとしている。日本基準の事業別業績予想(新区分)では、グループ連結売上高35,000百万円(前期比+3.5%)、EBITDA2,681百万円(同+14.7%)を計画しているとしている。

項目(IFRS基準)2026年3月期(実績)2027年3月期 業績予想前期比
売上収益33,812百万円35,000百万円+1,187百万円(+3.5%)
営業利益1,774百万円2,000百万円+225百万円(+12.7%)
税引前利益1,727百万円1,950百万円+222百万円(+12.9%)
当期利益1,051百万円1,200百万円+148百万円(+14.2%)
連結業績予想
出典:2026年3月期 通期決算及び中期経営計画説明資料 P.25

株主還元

株主還元方針として、将来の成長に必要な内部留保を着実に積み上げつつ、配当性向35%を目安とする方針を掲げている。26/3期は利益増に伴い、配当性向35%を目安に期初計画から4円増配し、年間配当を34円とした。27/3期は年間配当40.0円/株(中間配当20円、期末配当20円)、配当性向36.8%を計画しているとしている。また、抽選で当たる株主優待(星野リゾート宿泊ギフト券など)や、保有株式数に応じて必ず貰える選べる株主優待(雑誌定期購読権や食品セット等)を実施しているとしている。

項目2025年3月期2026年3月期2027年3月期(計画)
年間配当金20円34円(期初計画30円から4円増配)40.0円(中間20円+期末20円)
配当性向35%を目安36.8%
配当予想
出典:2026年3月期 通期決算及び中期経営計画説明資料 P.30

中期経営計画/トピック

中期経営計画では、日本におけるシニアビジネスのリーディングカンパニーとして持続的な成長と安定した収益性の確保を目指すとし、まず構造改革により収益性を改善し、その後売上と利益成長の両立を目指すとしている。25/3期に設定した中期経営計画のうち、売上計画のみを1年後ろ倒ししたとしている。収益性を高めROE16%を目指すとし、ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)は25/3期7.9%から26/3期12.3%に上昇したとしている。中期計画の目標としては27/3期13%、28/3期15%、29/3期16%を掲げているとしている。雑誌「ハルメク」は2025年下期(7〜12月)の販売部数がほぼ横ばいで国内全雑誌No.1を維持したとしている。

※本記事はハルメクホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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