※本記事はアルファパーチェスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社アルファパーチェス(証券コード:7115)は2025年12月期の決算を発表した。売上高は589億円(前期比+5.3%)と伸び悩んだものの、利益率の改善が顕著で、営業利益は1,468百万円(前期比+18.2%)となり、営業利益・経常利益は11期連続の増益となった。主要仕入先であるアスクル株式会社がランサムウェア被害により商品出荷を停止した影響で、大企業向け直販を中心に売上が想定比で大きく減少し、11月時点の見通しに対して売上高は未達となった。
業績(2025年12月期 実績)
経常利益は1,227百万円から1,483百万円、当期純利益は865百万円から1,031百万円となった。EBITDAは1,856百万円から2,155百万円(前期比+16.1%)に増加した。資料は、アスクルからの出荷停止により、アスクルからの出荷再開待ちによる買い控えが当初想定以上に多く、大企業向け売上が想定比大幅減となったとしている。アスクルからの出荷は11月中旬より徐々に回復し、再開は2026年1月中旬を見込むとしている。MRO事業は大企業向け直販が売上の約64%、中小事業所向け間接販売(アスクル経由)が約11%を占め、仕入額全体の約68%をアスクルからの仕入が占めるとしている。一方、FM事業のアスクル経由の売上は「ビズらく」からの清掃受託のみであり、アスクルからの仕入はないとしている。
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 589億円 | 559億円 | +5.3% |
| 営業利益 | 1,468百万円 | 1,242百万円 | +18.2% |
| 経常利益 | 1,483百万円 | 1,227百万円 | ー |
| 当期純利益 | 1,031百万円 | 865百万円 | ー |
| EBITDA | 2,155百万円 | 1,856百万円 | +16.1% |
| 減価償却費(主にIT資産) | 686百万円 | 613百万円 | ー |

セグメント別(事業別)の状況
MRO事業は、無限カタログの効果により利益が大幅に改善し、売上の伸びは大きくないものの営業利益は769百万円から1,186百万円(前期比+54.3%)へ、EBITDAは1,348百万円から1,848百万円(同+37.1%)へと増加した。FM事業は、期の前半は外食店舗向け売上の低迷により人員稼働損が生じ、期末にかけては店舗用資材需要が急回復した一方、緊急対応のための商品手配・配送費用が発生し採算が悪化したことから、営業利益は389百万円から227百万円(前期比▲47.7%)へ減少した。
| セグメント | 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| MRO事業 | 売上高 | 443億円 | 412億円 | +7.5% |
| MRO事業 | 営業利益 | 1,186百万円 | 769百万円 | +54.3% |
| MRO事業 | 減価償却費 | 661百万円 | 579百万円 | ー |
| MRO事業 | EBITDA | 1,848百万円 | 1,348百万円 | +37.1% |
| FM事業 | 売上高 | 145億円 | 146億円 | ▲0.6% |
| FM事業 | 営業利益 | 227百万円 | 389百万円 | ▲47.7% |
| FM事業 | 減価償却費 | 23百万円 | 34百万円 | ー |
| FM事業 | EBITDA | 227百万円 | 423百万円 | ー |

通期業績予想
2026年12月期は売上成長の回復を計画する一方、利益率は横ばいを想定するとしている。
| 項目 | 2026年12月期見通し | 2025年12月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 653億円 | 589億円 | +10.8% |
| 営業利益 | 1,650百万円 | 1,468百万円 | +12.4% |
| 経常利益 | 1,650百万円 | 1,483百万円 | +11.2% |
| 当期純利益 | 1,130百万円 | 1,031百万円 | ー |

株主還元
配当は年間配当見通しとして開示されており、2026年3月支払予定分は、普通配当32円に上場25周年を記念した記念配当5円を加えた37円を予定している(2026年2月時点)としている。
中期経営計画/トピック
資料は「高ROE継続による株主価値増大へのコミット」として、2025年は前年比で売上高営業利益率が約0.2pt、ROE(自己資本当期純利益率)が約1%改善したとし、2026年はその営業利益改善を維持しつつ売上の再拡大に注力するとしている。また、MRO事業の新規顧客開拓に向けた施策として、「無限カタログ」の検索サイトでの表示強化や導入成果事例の掲載、経済効果の明示などに取り組んでいるとしている。
| 指標 | 2023年実績 | 2024年実績 | 2025年期首見通し | 2025年実績 | 2026年目標 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高営業利益率 | 2.3% | 2.2% | 2.3% | 2.5% | 2.5% |
| 総資産回転率 | 3.2回 | 3.2回 | 3.2回 | 3.2回 | 3.2回 |
| 自己資本比率(期末) | 31.4% | 33.0% | 34%以上 | 34.0% | 34%以上 |
| 自己資本当期純利益率 | 17.1% | 15.1% | 15%以上 | 16.1% | 約16% |
| 売上成長率 | 17.1% | 7.7% | 10.6% | 5.3% | 10.8% |

※本記事はアルファパーチェスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。