※本記事はクラシコムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社クラシコムの2025年7月期(通期、8月-7月)は、連結売上高84.9億円(前期比21.1%増)、連結EBITDA11.6億円(前期比1.3%増)といずれも過去最高を更新した。主力の「北欧、暮らしの道具店」セグメントの売上高は82.6億円(前期比23.8%増)と大きく伸長し、期初想定を超える成長の再加速となった。一方、マーケティング投資拡大により販管費が増加した結果、営業利益は10.9億円(前期比0.7%増)とほぼ横ばい、経常利益は11.1億円(前期比3.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は7.2億円(前期比8.9%減)となり、増収・EBITDA最高更新の一方で利益は減益となった。
連結業績(2025年7月期 実績)
売上総利益率は44.9%(前期43.8%)に改善した一方、販管費は27.2億円(前期比36.8%増)に拡大。広告宣伝費は10.4億円(前期比124.4%増)とアプリDL広告等への投資増額が主因で、広告宣伝費を除く売上高販管費比率は21.7%から19.8%に改善した。連結貸借対照表では、自己資本比率84.4%、ネットキャッシュ46.2億円の水準を維持している。
| 項目 | 2025年7月期(当期実績) | 2024年7月期(前期実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,490百万円 | 7,012百万円 | 21.1%増 |
| 売上原価 | 4,678百万円 | 3,940百万円 | 18.7%増 |
| 売上総利益 | 3,812百万円 | 3,072百万円 | 24.1%増 |
| 販管費 | 2,721百万円 | 1,988百万円 | 36.8%増 |
| 営業利益 | 1,090百万円 | 1,083百万円 | 0.7%増 |
| 経常利益 | 1,111百万円 | 1,150百万円 | 3.4%減 |
| 当期純利益 | 716百万円 | 785百万円 | 8.9%減 |
| EBITDA | 1,163百万円 | 1,148百万円 | 1.3%増 |

セグメント別業績(2025年7月期 実績)
「北欧、暮らしの道具店」は前期の成長率10.2%を上回る23.8%の売上成長を達成し過去最高となった。EBITDAは11.8億円(前期比6.4%増)、EBITDAマージンは14.3%(前期16.6%)。「foufou」は前期下期からの需要減少を受け発注量を抑えた結果、売上高が2.3億円(前期比32.1%減)に減少し、固定費を回収できずEBITDAは△0.2億円(前期0.4億円)の赤字となった。資料は、当期下期以降は消化率が改善し発注量を増加させており、足元では需要の回復を確認しているとしている。
| セグメント | 指標 | 2025年7月期(当期実績) | 2024年7月期(前期実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 北欧、暮らしの道具店 | 売上高 | 8,269百万円 | 6,677百万円 | 23.8%増 |
| 北欧、暮らしの道具店 | EBITDA | 1,179百万円 | 1,108百万円 | 6.4%増 |
| foufou | 売上高 | 227百万円 | 335百万円 | 32.1%減 |
| foufou | EBITDA | △15百万円 | 40百万円 | - |

2026年7月期業績予想
2026年7月期(通期、8月-7月)の業績予想は、売上高102.0億円(前期比20.1%増)、売上総利益45.1億円(前期比18.2%増)、営業利益14.5億円(前期比33.2%増)、経常利益14.7億円(前期比32.5%増)、当期純利益9.6億円(前期比34.6%増)、EBITDA15.3億円(前期比31.5%増)、EBITDAマージン15.0%(前期13.7%)としている。資料は、27年7月期の目安としていた売上高100億円規模・EBITDAマージン約15%を1年前倒しで達成見込みとしている。セグメント別では「北欧、暮らしの道具店」の売上高97.9億円(前期比18.3%増)、EBITDA14.9億円(前期比26.3%増)、「foufou」の売上高4.6億円(前期比101.9%増)、EBITDA0.4億円(前期△0.2億円)を見込む。
| 項目 | 2026年7月期(予想) | 2025年7月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,200百万円 | 8,490百万円 | 20.1%増 |
| 売上総利益 | 4,508百万円 | 3,812百万円 | 18.2%増 |
| 営業利益 | 1,453百万円 | 1,090百万円 | 33.2%増 |
| 経常利益 | 1,473百万円 | 1,111百万円 | 32.5%増 |
| 当期純利益 | 964百万円 | 716百万円 | 34.6%増 |
| EBITDA | 1,530百万円 | 1,163百万円 | 31.5%増 |

株主還元
2025年7月期の1株当たり年間配当額は48円となり、前期の17円から2.8倍に増額し過去最高となった。株主還元額は353百万円。2026年7月期の1株当たり年間配当額予想は25年7月期と同額の48円として開示している。株主還元方針は、期末ネットキャッシュが目標水準(当期の広告宣伝費を除く販管費の2年分)を上回る場合に還元可とし、還元を行う場合はフリー・キャッシュ・フローの50%を上限とするもので、変更はない。この方針に基づく2026年7月期の還元額は525百万円を予想しており、25年7月期の353百万円から増額となる見通し。資料は、還元方法は配当だけでなく自己株式の取得も選択肢となるため、選択次第で配当予想に影響を及ぼす可能性があるとしている。
| 項目 | 2025年7月期(実績) | 2026年7月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 48円 | 48円 |
| 株主還元額 | 353百万円 | 525百万円 |

トピック
「北欧、暮らしの道具店」の顧客関連指標では、プラットフォームの成長を示す最も重要なKPIとしているエンゲージメントアカウント数(SNS等のアカウント数)が前期比26.8%増、年間購入者数(ユニーク購入者数)が前期比19.1%増となりいずれも過去最高を更新した。2025年7月末時点でスマートフォンアプリは累計497万ダウンロード、Instagramフォロワー数は167万人などの規模となっている。
※本記事はクラシコムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。