日本ホスピスホールディングス

日本ホスピスホールディングス、2025年12月期は経常利益45.4%減 2026年12月期は稼働改善で増益予想

決算サマリー 2026.08.28
日本ホスピスホールディングス、2025年12月期は経常利益45.4%減 2026年12月期は稼働改善で増益予想

※本記事は日本ホスピスホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

日本ホスピスホールディングスの2025年12月期連結業績は、売上高14,168百万円(前年同期比+17.0%)と増収を確保したものの、EBITDAは1,601百万円(同▲18.9%)、経常利益は550百万円(同▲45.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は278百万円(同▲56.5%)といずれも減益となった。会社は、上期の稼働低迷や臨時賞与の支給、売上高未達に伴う人件費の相対的な増加などが要因と説明している。2026年12月期は診療報酬改定を織り込みつつ、経常利益1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円への回復を見込む。

目次

連結業績(2025年12月期 実績)

売上高は9,871百万円(2023年12月期)、12,115百万円(2024年12月期)から14,168百万円(2025年12月期)へ拡大した一方、営業利益は849百万円(前年同期比▲34.0%)、経常利益は550百万円(同▲45.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は278百万円(同▲56.5%)と、増収減益となった。

項目2023年12月期2024年12月期2025年12月期前年同期比 増減額前年同期比 増減率
売上高9,87112,11514,168+2,053+17.0%
EBITDA1,7911,9731,601▲372▲18.9%
営業利益1,2831,286849▲437▲34.0%
経常利益1,0281,007550▲457▲45.4%
親会社株主に帰属する当期純利益681639278▲361▲56.5%
1株当たり当期純利益(円)84.8177.9533.07
1株当たり配当(円)15.00(予定)25.00

会社は、計画数値との乖離要因として、売上高差異▲831百万円(稼働単価差異▲651百万円、稼働数差異▲179百万円)、経常損益差異▲499百万円(臨時賞与の支給▲199百万円、売上高未達による影響▲250百万円、補助金申請▲50百万円)を挙げている。下期の稼働単価が上期比で約8%下落したことが稼働単価差異の主因とされ、また臨時賞与は業界の給与水準上昇を踏まえ現場スタッフのモチベーション維持を目的に支給したとしている。補助金申請▲50百万円は、施設インフラ支出に伴う補助金申請が種々の理由で認められず、費用のみ売上原価に計上された影響としている。

施設展開・稼働状況

2025年12月期は11施設415室を新規に開設し、運営するホスピス住宅は合計59施設2,024室となった(2024年12月期末は48施設1,609室)。期末時点入居率は71.9%(前期末は67.5%)で、2Q以降に事業責任者の交代やエリアマネージャー・副エリアマネージャーの配置、営業部門(地域連携部)の強化を進めた結果、1日あたりの新規入居数が増加したとしている。

項目2025年12月期末2024年12月期末(前期末)
施設数59施設48施設
居室数2,024室1,609室
期末時点入居率71.9%67.5%
2025年12月期連結業績
出典:日本ホスピスホールディングス 2025年12月期決算説明資料 P.13

財務状態

2025年12月期末の資産合計は18,924百万円(前期末比+614百万円)、負債合計は15,246百万円(同+383百万円)、純資産は3,677百万円(同+231百万円)。自己資本比率は19.4%(同+0.6pt)となった。現預金は2,013百万円(同+487百万円)に増加し、運転資金の借入等によるものとしている。

項目2024年12月期末2025年12月期末増減額
資産合計18,31018,924+614
負債合計14,86315,246+383
純資産3,4463,677+231
自己資本比率18.8%19.4%+0.6pt

2026年12月期業績予想

2026年12月期は、売上高16,500百万円(前年同期比+16.5%)、営業利益1,500百万円(同+76.7%)、経常利益1,000百万円(同+81.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円(同+115.8%)を見込む。会社は、2026年の診療報酬改定によりご利用者1人当たりの医療保険請求単価が25%下がる仮定のもとで予想を作成しているとし、報酬改定とスタッフ数の連動が難しいことから2026年を「調整期」と位置付けている。また、診療報酬改定の内容が資料作成時点で確定していないため、2026年の新規開設は既に賃貸借契約を締結している7施設に留めるとしている。

項目2025年12月期(実績)2026年12月期(予想)増減額増減率
売上高14,16816,500+2,331+16.5%
営業利益8491,500+650+76.7%
経常利益5501,000+449+81.6%
親会社株主に帰属する当期純利益278600+321+115.8%
1株当たり当期純利益(円)33.0771.20
1株当たり配当(円)25.0025.00
2026年12月期連結業績予想
出典:日本ホスピスホールディングス 2025年12月期決算説明資料 P.19

2026年の新規開設7施設が加わることで、2026年12月期末の運営施設は合計66施設2,278室となる計画としている。

2026年新規開設スケジュール
出典:日本ホスピスホールディングス 2025年12月期決算説明資料 P.20

株主還元

資料に記載された1株当たり配当は、2024年12月期15.00円(予定)、2025年12月期25.00円、2026年12月期(予想)25.00円としている。

成長戦略

会社は成長戦略の柱として、①施設数(居室数)の増加、②入居率向上、③2026年の診療報酬改定(包括報酬制度の導入)による生産性向上や入居費用等の適正化、に加え、同業他社買収によるロールアップや一般老人ホーム買収によるホスピス転換などのM&Aの加速、経営基盤強化を掲げている。また、2023年6月にスギホールディングスと資本業務提携を締結しており、2024年に1施設、2025年に3施設を同提携により開設、2026年以降は10施設以上を協議中としている。

成長戦略の柱
出典:日本ホスピスホールディングス 2025年12月期決算説明資料 P.22

※本記事は日本ホスピスホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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