※本記事は日本ケミコンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
日本ケミコンの2026年3月期の連結業績は、AIサーバー向け大形アルミ電解コンデンサの量産やハイブリッドコンデンサなどが牽引し、ICT市場を中心に増収となった。一方、材料価格の高騰や製品ミックスの変化などにより営業利益は前期比9.9%減となった。親会社株主に帰属する当期純利益は前期の37百万円から2,367百万円(前期比+2,330百万円)に増加した。2027年3月期は、AIサーバーを中心とした成長市場への積極的な販売により増収増益を計画している。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は136,821百万円(前期比14,137百万円、11.5%増)となった。ICT市場はAIサーバー用途の大形アルミ電解コンデンサの量産、およびハイブリッドコンデンサなどを中心に市場が堅調に推移した。車載市場は車載電装化や客先在庫の正常化により需要面でプラスとなった一方、EV補助金政策の終了や物価高による消費低迷などの影響もあり市場回復は軟調に推移した。産業機器市場は米国関税政策の影響などにより投資意欲の低迷も見られたが、データセンター関連投資を中心に市場は回復に向かった。営業利益は高付加価値品の販売強化により営業利益率の改善に取り組んだものの、材料価格の高騰、製品ミックスの変化などにより3,369百万円(前期比371百万円、9.9%減)となった。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 136,821百万円 | 122,684百万円 | +14,137百万円(+11.5%) |
| 営業利益 | 3,369百万円 | 3,740百万円 | -371百万円(-9.9%) |
| 営業利益率 | 2.5% | 3.0% | -0.5pt |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,367百万円 | 37百万円 | +2,330百万円 |
| 当期純利益率 | 1.7% | 0.0% | +1.7pt |
| 設備投資 | 5,911百万円 | 7,631百万円 | -1,720百万円(-22.5%) |
| 減価償却費 | 6,842百万円 | 6,640百万円 | +202百万円(+3.0%) |
| 研究開発費 | 3,892百万円 | 4,228百万円 | -336百万円(-7.9%) |

製品別(事業別)の状況
製品別売上高は、データセンター需要(AIサーバー含む)の増加を中心にアルミ電解コンデンサが120,025百万円(構成比87.7%、前期比13,911百万円、13.1%増)となり、このうち導電性は23,174百万円(構成比16.9%、前期比2,868百万円、14.1%増)だった。DLCAPは3,593百万円(構成比2.6%、前期比158百万円、4.2%減)、セラコン・バリスタは2,561百万円(構成比1.9%、前期比108百万円、4.4%増)、機構その他部品は3,155百万円(構成比2.3%、前期比286百万円、8.3%減)、コンデンサ材料は5,643百万円(構成比4.1%、前期比60百万円、1.1%減)、その他は1,842百万円(構成比1.4%、前期比622百万円、51.0%増)だった。
| 製品区分 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| アルミ電解 | 120,025百万円(構成比87.7%) | 106,114百万円(構成比86.5%) | +13,911百万円(+13.1%) |
| 内 導電性 | 23,174百万円(構成比16.9%) | 20,306百万円(構成比16.6%) | +2,868百万円(+14.1%) |
| DLCAP | 3,593百万円(構成比2.6%) | 3,751百万円(構成比3.1%) | -158百万円(-4.2%) |
| セラコン・バリスタ | 2,561百万円(構成比1.9%) | 2,453百万円(構成比2.0%) | +108百万円(+4.4%) |
| 機構その他部品 | 3,155百万円(構成比2.3%) | 3,441百万円(構成比2.8%) | -286百万円(-8.3%) |
| コンデンサ材料 | 5,643百万円(構成比4.1%) | 5,703百万円(構成比4.6%) | -60百万円(-1.1%) |
| その他 | 1,842百万円(構成比1.4%) | 1,220百万円(構成比1.0%) | +622百万円(+51.0%) |
| 合計 | 136,821百万円(構成比100.0%) | 122,684百万円(構成比100.0%) | +14,137百万円(+11.5%) |
市場別・地域別の売上動向
市場別売上高(億円)は、ICTが481億円(前期315億円)とAIサーバー需要の増加により伸長した。車載は401億円(同439億円)、産業機器は282億円(同243億円)、新エネルギーは51億円(同51億円)、生活家電は69億円(同96億円)、その他は85億円(同83億円)で、合計は1,368億円(同1,227億円)だった。地域別では、中華圏581億円(同486億円)、日本262億円(同262億円)、欧州144億円(同131億円)、米州137億円(同140億円)、その他244億円(同208億円)だった。
| 市場 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| ICT | 481億円 | 315億円 |
| 車載 | 401億円 | 439億円 |
| 産機 | 282億円 | 243億円 |
| 新エネ | 51億円 | 51億円 |
| 生活家電 | 69億円 | 96億円 |
| その他 | 85億円 | 83億円 |
| 合計 | 1,368億円 | 1,227億円 |


通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、AIサーバーを中心とした成長市場への積極的な販売により増収増益を計画している。売上高は160,000百万円(前期比23,179百万円、16.9%増)、営業利益は8,000百万円(同4,631百万円、137.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,000百万円(同1,633百万円、68.9%増)を計画する。ICT市場はAIサーバーを中心に旺盛な需要増を、車載市場は車載電装化による搭載部品点数の増加や客先部品在庫の適正化とシェアアップによる堅調な売上を、産業機器市場はデータセンター関連投資を中心とした市場回復をそれぞれ見込んでいる。営業利益については、AIサーバー用途の大形アルミ電解コンデンサやハイブリッドコンデンサを中心に成長市場への販売強化を図り、価格是正やコスト構造改革を進めるとしている。
| 項目 | 2027年3月期通期計画 | 2026年3月期通期実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 160,000百万円 | 136,821百万円 | +23,179百万円(+16.9%) |
| 営業利益 | 8,000百万円 | 3,369百万円 | +4,631百万円(+137.4%) |
| 営業利益率 | 5.0% | 2.5% | +2.5pt |
| 当期純利益 | 4,000百万円 | 2,367百万円 | +1,633百万円(+68.9%) |
| ROE | 6.6% | 4.0% | +2.6pt |
| 設備投資 | 5,700百万円 | 5,911百万円 | -211百万円(-3.5%) |
| 減価償却費 | 6,600百万円 | 6,842百万円 | -242百万円(-3.5%) |
| 研究開発費 | 4,000百万円 | 3,892百万円 | +108百万円(+2.7%) |

※本記事は日本ケミコンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。