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シャープ、2026年3月期は減収増益 自己資本比率19.6%に上昇

決算サマリー 2026.08.28
シャープ、2026年3月期は減収増益 自己資本比率19.6%に上昇

※本記事はシャープが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

シャープは2026年3月期(2025年度)の連結決算を発表した。売上高は1,892.8十億円(前期比12.4%減)と減収だったが、営業利益は48.5十億円(同77.6%増)、経常利益は57.9十億円(同228.3%増)、最終利益は47.4十億円(同31.4%増)といずれも増益となった。資料は、売上高・営業利益・経常利益が2026年2月10日時点の公表予想を上回った一方、最終利益は特別損益が大幅なプラスだった前年度から3割超の増益になったと説明している。ブランド事業は競争環境の激化や需要の低迷により減収となったが営業利益は前年度を上回り、ディスプレイデバイスも減収となったものの営業赤字は大幅に縮小した。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

全社売上高は減収となったものの、営業利益・経常利益・最終利益はいずれも前期を上回った。1株当たり配当金は2025年3月期実績・2026年3月期実績とも0円だった。

項目2026年3月期(実績)2025年3月期前年比2026年3月期予想(2026年2月10日時点)
売上高1,892.8十億円2,160.1十億円-12.4%1,870.0十億円
営業利益48.5十億円27.3十億円+77.6%45.0十億円
経常利益57.9十億円17.6十億円+228.3%52.0十億円
最終利益47.4十億円36.0十億円+31.4%53.0十億円
1株当たり配当金0円0円
2025年度連結業績概要
出典:シャープ 2026年3月期 決算説明資料 P.2

セグメント別の状況

スマートライフは売上高597.9十億円(前期比7.1%減)、営業利益28.4十億円(同29.5%増)だった。白物家電事業は調理家電が国内・米国を中心に伸長したものの、洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどが前年同期に及ばなかった。テレビ事業は他社攻勢の影響もあり国内・海外ともに前年度を下回った。エネルギーソリューション事業は国内住宅用が堅調に推移し蓄電所やアジア、宇宙用が伸長したものの、国内EPCが減収となった。スマートワークプレイスは売上高833.8十億円(同0.3%減)、営業利益57.5十億円(同3.5%減)で、PC事業は国内のB2Cや官公庁・自治体向け、GIGA向けが大幅に伸長し、ビジネスソリューション事業もオフィスソリューションが日本・欧州を中心に伸長したが、通信事業は他社攻勢の影響で減収となった。両事業を合算したブランド事業は売上高1,431.8十億円(同3.3%減)、営業利益86.0十億円(同5.4%増)と増益だった。ディスプレイデバイスは売上高423.5十億円(同6.4%減)、営業利益は△18.2十億円で、スマートフォン向けの終息が影響したが、前期の△26.9十億円から赤字幅は縮小した。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期前年比
スマートライフ売上高597.9十億円643.5十億円-7.1%
スマートライフ営業利益28.4十億円21.9十億円+29.5%
スマートワークプレイス売上高833.8十億円836.3十億円-0.3%
スマートワークプレイス営業利益57.5十億円59.6十億円-3.5%
ブランド事業(計)売上高1,431.8十億円1,479.9十億円-3.3%
ブランド事業(計)営業利益86.0十億円81.6十億円+5.4%
ディスプレイデバイス売上高423.5十億円452.2十億円-6.4%
ディスプレイデバイス営業利益△18.2十億円△26.9十億円
その他売上高47.0十億円257.1十億円-81.7%
その他営業利益0.6十億円△7.8十億円
全社売上高1,892.8十億円2,160.1十億円-12.4%
全社営業利益48.5十億円27.3十億円+77.6%
セグメント別売上高・営業利益
出典:シャープ 2026年3月期 決算説明資料 P.4

財務基盤の改善

自己資本比率は2025年3月末の10.5%から2026年3月末には19.6%まで上昇し、自己資本は153.3十億円から279.9十億円に増加した。有利子負債は2024年3月末の617.5十億円から2026年3月末には492.5十億円に減少し、Net DERは2.7から0.9に改善した。借入期間の満了日が2026年4月28日だったシンジケートローン契約については、2026年3月31日に借り換え契約を締結し、信用格付はB+に2段階の引き上げとなった。

有利子負債の推移とシンジケートローン更改・格付上昇
出典:シャープ 2026年3月期 決算説明資料 P.11

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期(2026年度)の連結業績予想は、売上高1,770.0十億円(前期比6.5%減)、営業利益49.0十億円(同0.9%増、利益率2.8%)、経常利益39.0十億円(同32.7%減、利益率2.2%)、最終利益42.0十億円(同11.5%減、利益率2.4%)としている。営業利益はわずかに増益を見込む一方、経常利益・最終利益は減益予想となっている。平均為替レートはドル円156.00円、ユーロ円183.00円を前提とする。

項目2027年3月期(予想)2026年3月期(実績)前年比
売上高1,770.0十億円1,892.8十億円-6.5%
営業利益49.0十億円48.5十億円+0.9%
経常利益39.0十億円57.9十億円-32.7%
最終利益42.0十億円47.4十億円-11.5%
2026年度通期業績予想
出典:シャープ 2026年3月期 決算説明資料 P.12

セグメント別業績予想

セグメント別では、スマートライフが売上高664.0十億円(前期比11.0%増)、営業利益41.0十億円(同44.1%増)を見込む。スマートワークプレイスは売上高779.0十億円(同6.6%減)、営業利益39.0十億円(同32.3%減)とし、ブランド事業(計)は売上高1,443.0十億円(同0.8%増)、営業利益80.0十億円(同7.0%減)を見込む。ディスプレイデバイスは売上高323.0十億円(同23.7%減)、営業利益△6.0十億円で、前期の△18.2十億円から赤字幅の縮小を見込む。なお、これまで区分されていた「その他」セグメントは2026年度に「廃止」と表示されており、個別の業績予想は開示されていない。

セグメント指標2027年3月期(予想)前年比
スマートライフ売上高664.0十億円+11.0%
スマートライフ営業利益41.0十億円+44.1%
スマートワークプレイス売上高779.0十億円-6.6%
スマートワークプレイス営業利益39.0十億円-32.3%
ブランド事業(計)売上高1,443.0十億円+0.8%
ブランド事業(計)営業利益80.0十億円-7.0%
ディスプレイデバイス売上高323.0十億円-23.7%
ディスプレイデバイス営業利益△6.0十億円
全社売上高1,770.0十億円-6.5%
全社営業利益49.0十億円+0.9%

株主還元

1株当たり配当金は2025年3月期実績、2026年3月期実績とも0円である。資料には配当方針や自己株式取得等、株主還元に関する記載はない。

※本記事はシャープが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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