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京三製作所、2026年3月期は増収・営業減益・最終増益 受注高・売上高は過去最高

決算サマリー 2026.08.28
京三製作所、2026年3月期は増収・営業減益・最終増益 受注高・売上高は過去最高

※本記事は京三製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

京三製作所の2026年3月期連結業績は、各鉄道事業者における設備投資の増加を背景とした信号システム事業の好調により、受注高98,562百万円(前期比+16,611百万円、+20.3%)、売上高93,122百万円(同+7,755百万円、+9.1%)とそれぞれ過去最高を更新した。一方、パワーエレクトロニクス(PE)事業における棚卸資産の廃棄損・評価損の計上等により、営業利益は4,503百万円(前期比△1,608百万円、△26.3%)と減益となった。当期純利益は、政策保有株式の売却益等に伴う特別利益の計上により5,042百万円(同+258百万円、+5.4%)と増益となった。2027年3月期は受注高・売上高とも前期比で減少を計画する一方、PE事業の原価率改善等により営業利益は5,600百万円(同+24.4%)へ増加を計画、当期純利益は政策保有株式の売却益を計画に織り込んでいないことから4,200百万円(同△16.7%)へ減少を計画している。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

受注高・売上高・受注残高はいずれも過去最高を更新した。営業利益は、人件費等の増加に加えPE事業における棚卸資産の廃棄損および評価損の計上が影響し前期を下回った。当期純利益は、政策保有株式の売却、損害賠償金の受取等に伴う特別利益の計上により前期を上回った。なお、2026年3月27日開示の業績予想(売上高88,900百万円、営業利益2,460百万円等)に対しては、信号システム事業における国内外の大型案件の売上前倒し等により、売上高・各利益とも上振れて着地した。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)前期比
受注高98,562百万円81,951百万円16,611百万円(+20.3%)
売上高93,122百万円85,367百万円7,755百万円(+9.1%)
営業利益4,503百万円(利益率4.8%)6,112百万円(利益率7.2%)△1,608百万円(△26.3%)
経常利益5,203百万円(利益率5.6%)6,646百万円(利益率7.8%)△1,442百万円(△21.7%)
親会社株主に帰属する当期純利益5,042百万円(利益率5.4%)4,783百万円(利益率5.6%)258百万円(+5.4%)
受注残高111,430百万円105,990百万円5,439百万円(+5.1%)
ROIC3.7%5.0%
ROE9.4%9.4%
京三製作所 2026年3月期連結業績概況
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.5

セグメント別の状況

信号システム事業は、国内の鉄道事業者向け設備投資の増加を背景に受注高82,559百万円(前期比+24.3%)、売上高79,781百万円(同+12.2%)、セグメント利益11,950百万円(同+22.9%)といずれも前期を上回り、受注高・売上高は過去最高を更新した。パワーエレクトロニクス(PE)事業は受注高16,002百万円(同+2.9%)と増加した一方、FPD製造装置用電源装置におけるエンドユーザーの投資計画繰り延べの影響等により売上高は13,341百万円(同△6.3%)に減少し、棚卸資産の廃棄損および評価損の計上によりセグメント利益は2,339百万円の損失(前期は1,191百万円の利益)となった。

セグメント指標当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)
信号システム事業受注高82,559百万円66,396百万円
信号システム事業売上高79,781百万円71,128百万円
信号システム事業セグメント利益11,950百万円9,721百万円
信号システム事業受注残高101,372百万円98,594百万円
パワーエレクトロニクス事業受注高16,002百万円15,554百万円
パワーエレクトロニクス事業売上高13,341百万円14,239百万円
パワーエレクトロニクス事業セグメント利益(損失)△2,339百万円1,191百万円
パワーエレクトロニクス事業受注残高10,058百万円7,396百万円
全社費用営業利益調整△5,108百万円△4,800百万円
京三製作所 セグメント別業績
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.7

通期業績予想

2027年3月期は、信号システム事業の受注高・売上高が前期比で減少する計画である一方、事業環境自体は良好であり上乗せに取り組むとしている。PE事業は市況回復に伴い売上高が前期比増加を計画。利益面では、PE事業の原価率改善等を主因に営業利益・経常利益は増加を計画する一方、当期純利益は政策保有株式の売却益を計画に織り込んでいないことから前期比で減少を計画している。中東情勢緊迫化による影響は現時点で見込んでいない。セグメント別の計画は、信号システム事業が受注高73,500百万円・売上高75,100百万円・セグメント利益9,350百万円、パワーエレクトロニクス事業が受注高15,500百万円・売上高15,100百万円・セグメント利益1,620百万円(前期は2,339百万円の損失)としている。

項目2027年3月期 計画2026年3月期(実績)前期比
受注高89,000百万円98,562百万円△9,562百万円(△9.7%)
売上高90,200百万円93,122百万円△2,922百万円(△3.1%)
営業利益5,600百万円(利益率6.2%)4,503百万円(利益率4.8%)1,097百万円(+24.4%)
経常利益6,000百万円(利益率6.7%)5,203百万円(利益率5.6%)797百万円(+15.3%)
親会社株主に帰属する当期純利益4,200百万円(利益率4.7%)5,042百万円(利益率5.4%)△842百万円(△16.7%)
受注残高110,230百万円111,430百万円△1,200百万円(△1.1%)
京三製作所 2027年3月期業績予想
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.15

株主還元

2026年3月期の期末配当金は1株当たり20円(2025年3月期比2円増額)とした。2027年3月期の1株当たり年間配当予想額は27円(2026年3月期比2円増額)としている。株主還元方針としては、各分野への必要な投資と中長期的な利益水準に応じた安定的な株主還元にバランスよく配分することを基本とし、剰余金の配当はDOE3%台を目指すとしている。

京三製作所 株主還元方針
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.24

中期経営計画”KYOSAN Next Step 2028″進捗状況

中期経営計画2年目までの進捗見込みとして、2026年3月期実績と2027年3月期予想の合計は、受注高187,562百万円(中計目標合計178,000百万円に対し+9,562百万円)、売上高183,322百万円(同177,000百万円に対し+6,322百万円)と目標を上回る見通しである一方、営業利益は10,103百万円(中計目標合計10,900百万円に対し△797百万円)と、2期合計では中計目標を下回る見通しとしている。資本コストや株価を意識した経営の一環として、2028年3月期の資本効率目標にROIC6%・ROE10%を掲げており、2026年3月末時点の実績はROIC3.7%・ROE9.4%となっている。財務体質改善の取り組みにより、2026年3月期末の棚卸資産残高は前期比92億円減の413億円、借入金残高は前期比20億円減の310億円となった。

※本記事は京三製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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