※本記事はトラース・オン・プロダクトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社トラース・オン・プロダクトは2026年1月期(2026年3月12日発表)の連結業績を公表した。デジタルサイネージ「CELDIS」の大手携帯キャリアショップ約2,000店舗への導入完了や、アクスト東日本の連結子会社化により売上高は前期比18.1%増の485百万円となったが、半導体不足等の影響で一部STB案件の納品が来期にずれ込んだことに加え、AIrux8の戦略変更に伴う関連資産の減損損失を計上したことにより、営業損益・当期純損益はいずれも赤字となった。同社は2026年1月期第3四半期より連結財務諸表を作成しており、前期(2025年1月期)は単体財務諸表の参考値との比較となる。
連結業績(2026年1月期 実績)
売上高は411百万円から485百万円へ前期比18.1%増(74百万円増)となった。売上総利益は利益率の高いテクニカルサービス事業の売上減少等により240百万円から222百万円へ前期比7.8%減(18百万円減)、売上総利益率は58.5%から45.7%に低下した。営業利益は、テクニカルサービス事業のセグメント利益減少(前期からの大型システム開発案件の4Q終了による開発工数の反動減)とアクスト東日本の連結化に伴う販管費増加により、前期の5百万円の利益から一転して36百万円の営業損失となった(41百万円の減益)。経常利益も前期の6百万円の利益から35百万円の損失となった(42百万円の減益)。親会社株主に帰属する当期純利益は、AIrux8の営業・開発戦略変更に伴う関連資産20百万円の減損損失の計上もあり、前期の2百万円の利益から61百万円の純損失となった(63百万円の減益)。
| 項目 | 2026年1月期(連結) | 2025年1月期(単体・参考値) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 485 | 411 | 74 | +18.1% |
| 売上総利益(百万円) | 222 | 240 | △18 | △7.8% |
| 売上総利益率 | 45.7% | 58.5% | - | - |
| 営業利益(百万円) | △36 | 5 | △41 | - |
| 経常利益(百万円) | △35 | 6 | △42 | - |
| 当期純利益(百万円) | △61 | 2 | △63 | - |

事業セグメント別の状況
TRaaS事業は、デジタルサイネージ「CELDIS」の大手携帯キャリアショップ約2,000店舗への設置が完了し、月額配信料収入が売上に貢献したことにより、売上高は93百万円から143百万円へ前期比53.6%増(49百万円増)、セグメント利益は59百万円から69百万円へ前期比16.2%増(9百万円増)となった。受注型Product事業は、ホテル・飲食店等ホスピタリティ市場からの需要増と4QのSTB案件の納品完了、アクスト東日本の連結子会社化の寄与により、売上高は127百万円から219百万円へ前期比71.3%増(91百万円増)、セグメント利益は79百万円から116百万円へ前期比45.8%増(36百万円増)となった。一方、テクニカルサービス事業は、前期より継続していた大型システム開発案件が4Qに終了し開発工数が反動減となったことから、売上高は190百万円から123百万円へ前期比35.0%減(66百万円減)、セグメント利益は101百万円から36百万円へ前期比63.8%減(64百万円減)となった。なお、セグメント利益は売上総利益ベースの数値である。
| セグメント | 指標 | 2026年1月期(連結) | 2025年1月期(単体・参考値) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| TRaaS事業 | 売上高(百万円) | 143 | 93 | 49 | +53.6% |
| TRaaS事業 | セグメント利益(百万円) | 69 | 59 | 9 | +16.2% |
| 受注型Product事業 | 売上高(百万円) | 219 | 127 | 91 | +71.3% |
| 受注型Product事業 | セグメント利益(百万円) | 116 | 79 | 36 | +45.8% |
| テクニカルサービス事業 | 売上高(百万円) | 123 | 190 | △66 | △35.0% |
| テクニカルサービス事業 | セグメント利益(百万円) | 36 | 101 | △64 | △63.8% |
| 合計 | 売上高(百万円) | 485 | 411 | 74 | +18.1% |
| 合計 | セグメント利益(百万円) | 222 | 240 | △18 | △7.8% |

財政状態
2026年1月期4Q末(連結)の資産合計は564百万円で、前期末(2025年1月期4Q末・単体)比21百万円増となった。流動資産は461百万円から435百万円へ25百万円減少し、うち現金及び預金は314百万円から279百万円へ35百万円減少した。固定資産は81百万円から128百万円へ47百万円増加した。負債は、アクスト東日本の株式取得資金として短期借入金が28百万円、長期借入金が62百万円それぞれ増加したこと等により、流動負債は70百万円から90百万円へ20百万円増、固定負債は60百万円から122百万円へ62百万円増となった。純資産は412百万円から350百万円へ61百万円減少し、自己資本比率は75.7%から62.0%へ低下した(13.7pt低下)。資料は、自己資本比率62.0%について健全性を維持しているとし、M&Aに伴う借入で有利子負債は一時的に増加したが、今後のキャッシュフローを原資に中長期的な財務バランスの改善を推進するとしている。なお、のれんはアクスト東日本の連結子会社化により65百万円増加し、AIrux8関連資産については20百万円の減損処理を行っている。
| 項目 | 2026年1月期4Q末(連結) | 2025年1月期4Q末(単体・参考値) | 増減額 |
|---|---|---|---|
| 資産合計(百万円) | 564 | 542 | 21 |
| 流動資産(百万円) | 435 | 461 | △25 |
| 現金及び預金(百万円) | 279 | 314 | △35 |
| 固定資産(百万円) | 128 | 81 | 47 |
| 流動負債(百万円) | 90 | 70 | 20 |
| 固定負債(百万円) | 122 | 60 | 62 |
| 純資産(百万円) | 350 | 412 | △61 |
| 自己資本比率 | 62.0% | 75.7% | - |

通期業績予想
2027年1月期の連結業績予想は、AIruxプロジェクトやSTB案件、アクスト東日本の通期連結寄与により売上高は前期比10.3%増の535百万円を見込む。各段階利益は前期比で増加を見込むものの、営業利益は3百万円、経常利益は1百万円にとどまり、当期純利益は6百万円の損失を見込む。資料は、各段階利益は前期比で増加するが最終赤字を見込むとした上で、本業の収益回復を通じた財務基盤の安定化を目指すとしている。セグメント別では、TRaaS事業が182百万円(前期比27.5%増)、受注型Product事業が281百万円(前期比28.6%増)と伸長を見込む一方、テクニカルサービス事業は大型案件の一巡により71百万円(前期比42.0%減)を見込む。
| 項目 | 2027年1月期(予想) | 2026年1月期(実績) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 535 | 485 | 49 | +10.3% |
| 営業利益(百万円) | 3 | △36 | 39 | - |
| 経常利益(百万円) | 1 | △35 | 36 | - |
| 当期純利益(百万円) | △6 | △61 | 55 | - |
| TRaaS事業売上高(百万円) | 182 | 143 | 39 | +27.5% |
| 受注型Product事業売上高(百万円) | 281 | 219 | 62 | +28.6% |
| テクニカルサービス事業売上高(百万円) | 71 | 123 | △51 | △42.0% |

※本記事はトラース・オン・プロダクトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。