平田機工

平田機工、2026年3月期は増収増益 2027年3月期も増収増益を予想

決算サマリー 2026.08.28
平田機工、2026年3月期は増収増益 2027年3月期も増収増益を予想

※本記事は平田機工が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

平田機工株式会社は2026年5月、2026年3月期(2025年度、連結)の決算説明資料を公表した。同期の売上高は94,906百万円(前期比7.3%増)、営業利益は8,315百万円(同20.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は6,077百万円(同27.2%増)となり、増収増益となった。自動車関連の大型案件の継続受注や半導体関連での生成AI関連需要の取り込みにより受注高も90,270百万円(同13.5%増)と伸長した。2027年3月期(2026年度)についても増収増益を見込んでいる。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

受注高は対前期で増加した。自動車関連で大型案件を継続的に受注したほか、半導体関連でも生成AI関連の需要を取り込み受注が伸長した。売上高は対前期で増加し、受注の増加を受けて自動車関連・半導体関連の両セグメントで生産が進捗した。営業利益は対前期で増加し、増収効果に加え自動車関連の原価率改善により増益となった。原価率は78.6%から78.1%に改善しており、主な要因は価格転嫁の推進(主に自動車関連)と習熟度向上による収益性の改善(主に自動車関連)としている。一方で賃上げや人員増による人件費増などにより販管費は増加した。

項目2026年3月期(実績)2025年3月期(実績)増減額増減率
受注高90,270百万円79,512百万円10,757百万円13.5%
売上高94,906百万円88,483百万円6,422百万円7.3%
受注残高51,796百万円56,433百万円▲4,636百万円▲8.2%
営業利益(利益率)8,315百万円(8.8%)6,898百万円(7.8%)1,417百万円20.5%
経常利益8,375百万円6,889百万円1,485百万円21.6%
親会社株主に帰属する当期純利益6,077百万円4,778百万円1,299百万円27.2%
平田機工 2026年3月期 業績概要
出典:2026年3月期決算説明資料 P.5

セグメント別の状況

自動車関連は受注高42,341百万円(前期比24.1%増)、売上高43,478百万円(同1.0%増)、営業利益5,142百万円(同22.6%増)となった。北米向け内燃機関(ICE)関連およびHV関連案件の増加により受注が増加し、EV関連(主にEDU)の売上は減少したもののICE関連が増加して売上は前期並みとなった。増収効果に加え適正な価格設定や習熟度向上により収益性が改善し増益となった。半導体関連は受注高34,762百万円(同16.9%増)、売上高36,106百万円(同19.6%増)となった一方、営業利益は2,418百万円(同15.4%減)となった。生成AI関連向けを中心に受注が好調でファウンドリ向けが増加し、ウェーハ搬送装置を中心に生産が進捗したが、部材価格の高騰および価格転嫁の遅れにより原価率が悪化したとしている。その他自動省力機器は受注高10,131百万円(同24.1%減、主に有機EL関連案件の受注減少)、売上高12,572百万円(同4.0%減)となったが、不採算案件の剥落と利益率の高い有機EL関連の売上増により営業利益は669百万円(同771百万円増)となった。

セグメント指標2026年3月期(実績)2025年3月期(実績)増減率
自動車受注高42,341百万円34,111百万円24.1%
半導体受注高34,762百万円29,730百万円16.9%
その他自動省力機器受注高10,131百万円13,351百万円▲24.1%
その他受注高3,034百万円2,319百万円30.8%
自動車売上高43,478百万円43,059百万円1.0%
半導体売上高36,106百万円30,186百万円19.6%
その他自動省力機器売上高12,572百万円13,096百万円▲4.0%
その他売上高2,749百万円2,141百万円28.4%
自動車営業利益5,142百万円4,194百万円22.6%
半導体営業利益2,418百万円2,857百万円▲15.4%
その他自動省力機器営業利益669百万円▲101百万円
その他営業利益84百万円▲52百万円
平田機工 セグメント別業績まとめ
出典:2026年3月期決算説明資料 P.7

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期(2026年度)は売上高1,000億円、営業利益90億円の増収増益見通しとしている。自動車関連は当初想定していたEV関連案件の剥落により370億円(対前期▲64億円)へ減収を見込むが、売上の拡大よりも収益性を重視するという中期経営計画の戦略を維持するとしている。半導体関連は需要増・生産能力増を背景に460億円(対前期+98億円)へ大幅増収を見込み、その他自動省力機器は物流関連の大型案件受注を見込み140億円(対前期+14億円)とする。会社は、2027年3月期の売上高1,000億円は2期連続で過去最高を更新する見通しとしている。営業利益は対前期で684百万円増を見込み、主な増加要因は売上高の増加と原価率の改善(78.1%→77.2%、価格転嫁の推進やイレギュラー費用の削減等)、主な減少要因は販管費の増加(賃上げ・人員増による人件費増、減価償却費増、研究開発費増等)としている。

項目2027年3月期(予想)2026年3月期(実績)増減額増減率
売上高100,000百万円94,906百万円5,093百万円5.4%
自動車関連37,000百万円43,478百万円▲6,478百万円▲14.9%
半導体関連46,000百万円36,106百万円9,893百万円27.4%
その他自動省力機器14,000百万円12,572百万円1,427百万円11.4%
その他3,000百万円2,749百万円250百万円9.1%
営業利益(利益率)9,000百万円(9.0%)8,315百万円(8.8%)684百万円8.2%
経常利益(利益率)8,900百万円(8.9%)8,375百万円(8.8%)524百万円6.3%
親会社株主に帰属する当期純利益(利益率)6,500百万円(6.5%)6,077百万円(6.4%)422百万円7.0%
平田機工 2027年3月期通期業績予想
出典:2026年3月期決算説明資料 P.13

株主還元

当社は中期経営計画(2025-2027年度)で掲げる企業価値向上に向けた成長戦略に基づき、成長投資と株主還元の配分を定め、連結配当性向の目安を35%としている。2026年3月期(2025年度)の配当については、2026年5月14日開催の取締役会において、従来予想から5円引き上げ1株当たり70.00円とすることを決議した。2027年3月期(2026年度)については、当期純利益の見通しから期末配当として1株当たり75.00円を予想している。なお1株当たり配当金は、2025年4月1日を効力発生日とする株式分割(3分割)の影響を考慮した金額である。

項目2027年3月期(予想)2026年3月期(実績)
1株当たり配当金75.00円70.00円
連結配当性向35.3%35.3%
平田機工 1株当たり配当金・配当性向の推移および予想
出典:2026年3月期決算説明資料 P.16

中期経営計画の進捗状況

中期経営計画(2025-2027年度)の1年目としては概ね順調に推移しており、最終年度に掲げる数値目標は修正なしとしている。売上高は2025年3月期実績884億円、2026年3月期実績949億円(CAGR7.3%)、2027年3月期見込1,000億円(CAGR5.4%)とし、2028年3月期目標のCAGRは6-8%としている(同年度の売上高目標額は開示なし)。営業利益は2025年3月期実績68億円(利益率7.8%)、2026年3月期実績83億円(同8.8%)、2027年3月期見込90億円(同9.0%)とし、2028年3月期目標は100億円以上としている。ROEは2025年3月期実績7.2%、2026年3月期実績8.4%であり、2028年3月期目標は9.3%以上としている。主に自動車関連部門にて受注・売上ともに堅調に推移し、2025年3月期~2027年3月期の売上高CAGRは6.3%、半導体関連の利益率は低下する一方、自動車関連の収益性は改善したとしている。

※本記事は平田機工が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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