※本記事は小池酸素工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
小池酸素工業の2026年3月期(通期)連結業績は、売上高55,570百万円(前年比0.7%増)、営業利益4,842百万円(同11.1%減)、経常利益5,357百万円(同11.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益3,461百万円(同4.7%減)の増収減益となった。資料は「2026年3月期は下半期に挽回し、若干増収となったものの、上半期に新製品の開発を加速したことにより開発費が当初計画を上回ったこと、昨年4月より稼働のERPシステム(企業資源統合管理システム)の導入に伴う費用が想定より膨らんだことにより減益」としている。
売上総利益は17,595百万円(前期17,867百万円、前年比1.5%減、売上高比31.7%)、販売費及び一般管理費は12,753百万円(前期12,419百万円、前年比2.7%増、売上高比22.9%)だった。
連結業績(2026年3月期 実績)
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 連結売上高 | 55,570百万円 | 55,206百万円 | +0.7% |
| 売上総利益(売上比) | 17,595百万円(31.7%) | 17,867百万円(32.4%) | △1.5% |
| 販売費及び一般管理費(売上比) | 12,753百万円(22.9%) | 12,419百万円(22.5%) | +2.7% |
| 営業利益(売上比) | 4,842百万円(8.7%) | 5,448百万円(9.9%) | △11.1% |
| 経常利益(売上比) | 5,357百万円(9.6%) | 6,046百万円(11.0%) | △11.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(売上比) | 3,461百万円(6.2%) | 3,633百万円(6.6%) | △4.7% |

セグメント別の状況
機械装置セグメントは、前年度のサウジアラビア造船所向け大型案件が無くなったことが影響し若干の減収減益となったが、引き続き高い水準で全体の業績をけん引した。国内ではDBCファイバーレーザ切断機や造船業向け(主にプラズマ切断機)が好調に推移した一方、2026年3月末時点の受注残高は前年比で減少しており、資料は米国における減少と国内における計上時期の期ずれを要因に挙げている(中国、韓国は増加)。高圧ガスセグメント、溶接機材セグメントは前年比で減収減益だったが、ヘリウム液化機の販売が好調に推移したその他セグメントの業績は大幅に伸長した。2026年3月期のセグメント別売上構成比は、機械装置46.5%、高圧ガス35.6%、溶接機材14.6%、その他3.3%だった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| 機械装置 | 売上高 | 25,851百万円 | 25,885百万円 |
| 機械装置 | 営業利益 | 4,833百万円 | 4,931百万円 |
| 高圧ガス | 売上高 | 19,772百万円 | 20,400百万円 |
| 高圧ガス | 営業利益 | 1,309百万円 | 1,372百万円 |
| 溶接機材 | 売上高 | 8,093百万円 | 8,164百万円 |
| 溶接機材 | 営業利益 | 315百万円 | 583百万円 |
| その他 | 売上高 | 1,853百万円 | 756百万円 |
| その他 | 営業利益 | 291百万円 | 192百万円 |

通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高56,000百万円(前期比0.8%増)、営業利益4,800百万円(同0.9%減)、経常利益5,300百万円(同1.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益3,400百万円(同1.8%減)としている。資料は「DBCファイバーレーザや造船業向けの販売は引き続き好調を見込むも、その他セグメントの下振れ等を勘案し、おおむね横ばいを予想」としている。セグメント別予想は、機械装置の売上高26,700百万円・営業利益4,970百万円、高圧ガスの売上高20,500百万円・営業利益1,380百万円、溶接機材の売上高8,200百万円・営業利益350百万円、その他の売上高600百万円・営業利益100百万円としている。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 連結売上高 | 56,000百万円 | 55,570百万円 | +0.8% |
| 営業利益 | 4,800百万円 | 4,842百万円 | △0.9% |
| 経常利益 | 5,300百万円 | 5,357百万円 | △1.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,400百万円 | 3,461百万円 | △1.8% |
| 一株当たり配当 | 50円 | 50円(予定) | – |
| セグメント | 指標 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(実績) |
|---|---|---|---|
| 機械装置 | 売上高 | 26,700百万円 | 25,851百万円 |
| 機械装置 | 営業利益 | 4,970百万円 | 4,833百万円 |
| 高圧ガス | 売上高 | 20,500百万円 | 19,772百万円 |
| 高圧ガス | 営業利益 | 1,380百万円 | 1,309百万円 |
| 溶接機材 | 売上高 | 8,200百万円 | 8,093百万円 |
| 溶接機材 | 営業利益 | 350百万円 | 315百万円 |
| その他 | 売上高 | 600百万円 | 1,853百万円 |
| その他 | 営業利益 | 100百万円 | 291百万円 |

株主還元
資料は、中期経営計画で公表の通り配当性向30%以上とすることを基本方針としながら安定的な配当を目指すとしている。2026年3月期の一株当たり配当は、当期実績が業績予想を上回ることを勘案し直近の配当予想から2円増配して50円を予定しているとしている。2026年3月期の株主還元は10.5億円(配当性向30.5%)だった。2027年3月期の一株当たり配当予想は50円(2026年3月期実績と同額)、配当性向31.0%としている。なお、2025年4月1日付で普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実施した。

中期経営計画「NEXT STAGE 2026」進捗状況
中期経営計画「NEXT STAGE 2026」(2024年度~2026年度)について、資料は、2025年度(2026年3月期)は機械装置セグメントが高水準を維持したものの、開発費が当初計画を上回ったことやERPシステム導入費用が想定以上に膨らんだこと、市場環境の停滞による高圧ガスセグメント・溶接機材セグメントの減収減益から業績が伸び悩んだとしている。これを受け、最終年度(2026年度)の目標を見直し、連結売上高を570億円から560億円に、経常利益を63億円から53億円に、経常利益率を11%から9.5%に、ROEを10%から8%に、ROIC(税引後経常利益ベース)を10%から8%に、それぞれ下方修正した。配当性向の目標は30%以上で据え置いた。
※本記事は小池酸素工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。