※本記事はGOが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
GO株式会社は2026年5月期(通期)の決算を発表した。売上高は41,446百万円(前期比+31.8%)、調整後EBITDAは8,566百万円(同+153.3%)、営業利益は7,041百万円(同+158.1%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は繰延税金資産の計上により8,838百万円(同+341.8%)に拡大した。主要KPIのARPRは169円(同+19.9%)、実車数は1.15億回(同+19.9%)に伸長した。
連結業績(2026年5月期 実績)
連結損益計算書(単位:百万円)をみると、売上高は41,446百万円(前期比+31.8%)となった。事業別ではアプリ配車事業が19,566百万円(同+44.1%)、タクシー関連サービス事業が18,215百万円(同+33.2%)と増加した一方、インキュベーション事業は3,664百万円(同▲12.3%)となった。売上総利益は22,412百万円(同+38.0%、売上総利益率54.1%)、調整後販管費は13,875百万円(同+8.0%)。調整後EBITDAは8,566百万円(同+153.3%、調整後EBITDAマージン20.7%)、営業利益は7,041百万円(同+158.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は8,838百万円(同+341.8%、当期純利益率21.3%)となった。
| 項目 | 2024年5月期 | 2025年5月期 | 2026年5月期 | YoY |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 23,955 | 31,434 | 41,446 | +31.8% |
| アプリ配車事業 | 9,295 | 13,581 | 19,566 | +44.1% |
| タクシー関連サービス事業 | 11,831 | 13,674 | 18,215 | +33.2% |
| インキュベーション事業 | 2,828 | 4,178 | 3,664 | ▲12.3% |
| 売上総利益 | 10,638 | 16,235 | 22,412 | +38.0% |
| 売上総利益率 | 44.4% | 51.6% | 54.1% | +2.5pt |
| 調整後販管費 | 12,275 | 12,853 | 13,875 | +8.0% |
| 調整後EBITDA | ▲1,636 | 3,382 | 8,566 | +153.3% |
| 調整後EBITDAマージン | - | 10.8% | 20.7% | +9.9pt |
| 営業利益 | ▲1,910 | 2,728 | 7,041 | +158.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ▲3,307 | 2,000 | 8,838 | +341.8% |
| 当期純利益率 | - | 6.4% | 21.3% | +14.9pt |
資料によると、上場承認時の期末想定値との比較では、繰延税金資産の計上額が2,000百万円から4,655百万円に増加(差分+2,655百万円)したことで会計上の税負担が軽減し、親会社株主に帰属する当期純利益は上場承認時の想定6,400百万円から8,838百万円に上振れした。売上高(上場承認時想定40,800百万円→決算値41,446百万円)、調整後EBITDA(同8,600百万円→8,566百万円)、営業利益(同7,000百万円→7,041百万円)は上場承認時の想定と概ね同水準で着地した。

財政状態
事業規模の拡大に伴い、現金及び預金は34,584百万円、未収入金は26,456百万円、繰延税金資産は4,655百万円となり、資産合計は76,471百万円に拡大した。当期純利益の積み上がりにより利益剰余金は3,346百万円となり黒字に転換し、純資産合計は27,846百万円に増加した。負債合計は48,624百万円(うち未払金39,561百万円)となった。
| 項目 | 2024年5月期 | 2025年5月期 | 2026年5月期 |
|---|---|---|---|
| 資産合計 | 46,740 | 57,073 | 76,471 |
| 流動資産 | 45,255 | 53,908 | 68,625 |
| 現金及び預金 | 21,032 | 25,148 | 34,584 |
| 未収入金 | 16,154 | 20,599 | 26,456 |
| 固定資産 | 1,484 | 3,165 | 7,846 |
| 繰延税金資産 | 89 | 1,234 | 4,655 |
| 負債合計 | 31,759 | 39,524 | 48,624 |
| 流動負債 | 28,627 | 36,901 | 47,329 |
| 未払金 | 23,536 | 29,886 | 39,561 |
| 固定負債 | 3,131 | 2,623 | 1,294 |
| 純資産 | 14,980 | 17,548 | 27,846 |
| 利益剰余金 | ▲7,492 | ▲5,491 | 3,346 |
セグメント別の状況
セグメント別の調整後売上高総利益をみると、アプリ配車事業は18,385百万円(前期12,550百万円)で利益率94.0%(前期92.4%)と高い水準を維持した。タクシー関連サービス事業は10,129百万円(前期7,287百万円)で利益率55.6%(前期53.3%)。インキュベーション事業は1,800百万円(前期3,187百万円)で利益率49.1%(前期76.3%)となった。
| セグメント | 指標 | 2025年5月期 | 2026年5月期 |
|---|---|---|---|
| アプリ配車事業 | 売上高 | 13,581 | 19,566 |
| アプリ配車事業 | 調整後売上高総利益 | 12,550 | 18,385 |
| アプリ配車事業 | 調整後売上高総利益率 | 92.4% | 94.0% |
| タクシー関連サービス事業 | 売上高 | 13,674 | 18,215 |
| タクシー関連サービス事業 | 調整後売上高総利益 | 7,287 | 10,129 |
| タクシー関連サービス事業 | 調整後売上高総利益率 | 53.3% | 55.6% |
| インキュベーション事業 | 売上高 | 4,178 | 3,664 |
| インキュベーション事業 | 調整後売上高総利益 | 3,187 | 1,800 |
| インキュベーション事業 | 調整後売上高総利益率 | 76.3% | 49.1% |

通期業績予想(2027年5月期)
2027年5月期の業績予想は、売上高48,500百万円(前期比+17.0%)、調整後EBITDA14,400百万円(同+68.1%)、営業利益13,000百万円(同+84.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益11,200百万円(同+26.7%)としている。セグメント別ではアプリ配車事業が25,000百万円(同+27.8%)、タクシー関連サービス事業が20,400百万円(同+12.0%)と増収を見込む一方、インキュベーション事業は子会社のカーブアウトの影響により3,000百万円(同▲18.1%)を見込む。調整後EBITDAマージンは20.7%から29.7%(同+9.0pt)への改善を見込む。資料は、2026年5月期の繰延税金資産計上に伴う影響を除いた実質ベースの比較において、2027年5月期の当期純利益は大幅な増益となる見通しとしている。
| 項目 | 2026年5月期(実績) | 2027年5月期(計画) | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 41,446 | 48,500 | +17.0% |
| アプリ配車事業 | 19,566 | 25,000 | +27.8% |
| タクシー関連サービス事業 | 18,215 | 20,400 | +12.0% |
| インキュベーション事業 | 3,664 | 3,000 | ▲18.1% |
| 調整後EBITDA | 8,566 | 14,400 | +68.1% |
| 調整後EBITDAマージン | 20.7% | 29.7% | +9.0pt |
| 営業利益 | 7,041 | 13,000 | +84.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 8,838 | 11,200 | +26.7% |
| 当期純利益率 | 21.3% | 23.1% | +1.8pt |

株主還元
株主還元については、足元は事業拡大に向けた成長投資を最優先とする方針としている。配当や自己株式取得については、市況環境、財務状況および業績動向を踏まえ、将来的な選択肢として柔軟に検討していくとしており、具体的な実施計画は開示されていない。借入等の活用を含め、最適な財務マネジメントを通じて財務の健全性と投資余力を確保するとしている。

トピックス
成長戦略に関するトピックとして、Waymoの自動運転技術「Waymo Driver」のテストについて、日本交通とともに戦略的パートナーシップを締結し、東京都心で実証実験を進めている。日本交通の乗務員が同乗する体制で自動運転の運行を開始した。また、CP One Japan合同会社が運営するフードデリバリーサービス「Rocket Now」との業務提携を発表し、「GO」の利用が「Rocket Now」のクーポン付与につながり、「Rocket Now」の利用が「GO」のステータスにカウントされるプログラムを開始した。
※本記事はGOが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。