※本記事はノリタケが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ノリタケ株式会社の2026年3月期(通期)連結業績は、売上高1,429億円(前期比+3.4%)、営業利益111億円(同+8.8%)、経常利益152億円(同+8.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益142億円(同+9.6%)の増収増益となった。売上高、経常利益、当期純利益は過去最高を更新した。期末配当金は1株当たり100円(年間180円)、自己株式取得は41億円(930,900株)実施した。
連結業績(2026年3月期 実績)
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 対前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,382億円 | 1,429億円 | +3.4% |
| 営業利益 | 102億円 | 111億円 | +8.8% |
| 経常利益 | 140億円 | 152億円 | +8.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 129億円 | 142億円 | +9.6% |
経常利益は営業利益の増加(+9億円)及び営業外損益の増加(+3億円)により前期比+12億円となった。営業利益は売上増加、工場勘定の改善、粗利益率の向上により前期比9億円増加し、うち原料高・価格転嫁差異はプラス6億円だった。特別損失は環境対策引当金繰入額17.3億円、固定資産処分損3.3億円等により合計21.6億円、特別利益は政策保有株式の売却に伴う投資有価証券売却益62.6億円、固定資産売却益0.2億円により合計62.8億円だった。

セグメント別の状況
セグメント別では、セラミック・マテリアル及びエンジニアリングは増収増益、工業機材及び食器は減収減益となった。
| セグメント | 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|
| 工業機材 | 売上高 | 564億円 | 564億円 |
| 工業機材 | 営業利益 | 18億円 | 16億円 |
| セラミック・マテリアル | 売上高 | 455億円 | 500億円 |
| セラミック・マテリアル | 営業利益 | 67億円 | 83億円 |
| エンジニアリング | 売上高 | 291億円 | 298億円 |
| エンジニアリング | 営業利益 | 17億円 | 18億円 |
| 食器 | 売上高 | 72億円 | 67億円 |
| 食器 | 営業利益 | △1億円 | △6億円 |
| 合計 | 売上高 | 1,382億円 | 1,429億円 |
| 合計 | 営業利益 | 102億円 | 111億円 |

通期業績予想(2027年3月期)
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,500億円 | 1,429億円 | +71億円 |
| 営業利益 | 115億円 | 111億円 | +4億円 |
| 経常利益 | 150億円 | 152億円 | △2億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 145億円 | 142億円 | +3億円 |
想定為替レートは1米ドル150.0円(前期151.09円から△1.09円)。2026年4月1日付で食器事業をセラミック・マテリアル事業に編入したため、2027年3月期のセグメント別予想は食器を含むセラミック・マテリアルとして開示されている。

財務・キャッシュ・フローの状況
総資産は前期末比+318億円の2,301億円、自己資本は+168億円の1,667億円となった一方、自己資本比率は75.6%から72.5%へ低下した。1株当たり純資産は2,643円から3,032円(+389円)となった(2026年4月1日付の株式分割を考慮して算定)。営業活動によるキャッシュ・フローは20億円から100億円(+80億円)に増加し、フリー・キャッシュ・フローは△32億円から23億円(+56億円)に改善した。現金及び現金同等物残高は119億円から135億円(+16億円)となった。有利子負債は61億円から132億円(+71億円)、ネット有利子負債は△105億円から△64億円(+41億円)となった。設備投資は113億円から150億円(+37億円)に増加した。
株主還元
2026年3月期の期末配当金は1株当たり100円(年間180円)、自己株式取得は41億円(930,900株、取得価額総額4,142,505,000円)を実施し、取得した自己株式は全数消却した。2027年3月期は中間配当金50円/株、期末配当金50円/株を予定し、通期配当予想は年間100円としている(2026年4月1日付の株式分割後ベース)。配当性向は2026年3月期35.6%、2027年3月期予想38.6%。第13次中期経営計画期間中は、配当性向35%以上(期間中は1株当たり年間140円(2025年3月期末配当金額×2を想定、株式分割後ベースでは一株当たり年間70円)を下限とした累進配当)、総還元性向50%以上(計画期間累計)を方針としている。

中期経営計画(第13次中期経営計画)の進捗
第13次中期経営計画では、VISION2030の実現に向けて「成長基盤の確立」を掲げ、「強固な収益基盤の構築」「成長加速に向けた投資」「経営基盤の高度化」に取り組む。事業別数値目標では、2024年度実績に対し2027年度目標として、工業機材の売上高564億円から615億円・営業利益17億円から31億円、セラミック・マテリアルの売上高455億円から540億円・営業利益66億円から79億円、エンジニアリングの売上高291億円から345億円・営業利益19億円から25億円、合計で売上高1,382億円から1,575億円・営業利益102億円から135億円・経常利益140億円から175億円を掲げている。資本効率の目標はROE9%以上(2027年度)、PBR1倍超の早期実現。第13次計画期間中、累計350億円を超える設備投資を計画している。
※本記事はノリタケが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。