※本記事は楽天グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
楽天グループの2025年12月期(2025年度)通期決算は、連結売上収益が2.5兆円(前年同期比+9.5%)となり29期連続の増収を達成した。連結Non-GAAP営業利益は1,063億円(同+992億円)、連結EBITDAは4,359億円(同+33.7%)でいずれも大幅増益・過去最高を更新した。IFRS営業利益も14.4十億円となり、一過性利益に頼らず黒字化(前期は▲53.9十億円)を達成した。楽天モバイルはEBITDAが129億円となり、期初に掲げた通期黒字化目標を達成した。
連結業績(当期 実績)
楽天モバイルの収益改善や楽天シンフォニーの収益性向上を背景に、Non-GAAP営業利益・EBITDAともに大幅増益・過去最高額を更新した。第4四半期には減損損失(ネットスーパー事業279億円、楽天シンフォニー205億円、物流事業100億円)を計上した一方、デリバティブ評価損益(+435億円)等もあり、一過性要因の当期損益への影響を軽減する取り組みを継続した。
| 項目 | 当期(2025年度) | 前期(2024年度) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 連結売上収益 | 2.5兆円 | 開示なし | +9.5%(29期連続増収) |
| 連結Non-GAAP営業利益 | 1,063億円 | 7.0十億円(AST株式再評価益除く) | +992億円 |
| 連結EBITDA | 4,359億円 | 開示なし | +33.7%(過去最高更新) |
| IFRS営業利益 | 14.4十億円 | ▲53.9十億円(AST株式再評価益除く) | 黒字転換 |
セグメント別の状況
インターネットサービスセグメントは、国内ECの増収と物流事業等成長投資ビジネスの損失改善により増収増益。フィンテックセグメントは楽天カードの取扱高増加や楽天銀行の金利収益増加により2桁増収・大幅増益。モバイルセグメントは契約回線数の増加を背景に増収となり、EBITDAは通期で黒字化した。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| インターネットサービス | 売上収益 | 1.4兆円 | +6.8% |
| インターネットサービス | Non-GAAP営業利益(マイノリティ投資除き) | 1,003億円 | +15.2% |
| インターネットサービス | Non-GAAP営業利益(マイノリティ投資込み) | 889億円 | +4.5% |
| フィンテック | 売上収益 | 9,759億円 | +19.0% |
| フィンテック | Non-GAAP営業利益 | 1,999億円 | +30.3% |
| モバイル | 売上収益 | 4,828億円 | +9.6% |
| モバイル | Non-GAAP営業利益 | ▲1,618億円 | 471億円改善 |
| モバイル | EBITDA | 288億円 | +651億円(通期黒字化達成) |




通期業績予想(2026年度の方針)
2026年度は具体的な数値計画の開示はないが、「Non-GAAP営業利益及びIFRS営業利益の大幅な増益を目指す」方針を示した。非金融事業の純有利子負債/EBITDA倍率は2025年度の6.5倍(2024年度11.7倍)から、2026年度は6倍程度を目指す。楽天モバイルのネットワーク関連設備投資は2026年度に2,000億円強を計画し、通信品質向上に再加速する(2025年度は工事会社リソース確保の遅延により当初計画にビハインドしたが、発注ベースでは1,000億円強が完了)。
| 項目 | 2026年度の方針・計画 | 2025年度(参考実績) |
|---|---|---|
| Non-GAAP営業利益/IFRS営業利益 | 大幅な増益を目指す | Non-GAAP営業利益1,063億円/IFRS営業利益14.4十億円 |
| 非金融事業 純有利子負債/EBITDA倍率 | 6倍程度を目指す | 6.5倍 |
| 楽天モバイル ネットワーク関連設備投資額 | 2,000億円強を計画 | 発注ベースで1,000億円強が完了 |
株主還元
本決算説明資料には、配当や自己株式取得等の株主還元方針に関する記載はない。
2026年度の重点方針・AIトピック
2026年度は「楽天モバイルとエコシステムのシナジー拡大」「AI活用加速」「人材開発強化」を3つの重点領域とする。AI活用による利益創出額(サービス上のコスト削減・売上成長効果)は2025年に255億円となり、2025年目標の210億円(2024年の2倍)を上回って達成。2026年は2024年の3倍の増加を見込む。12月18日には次世代大規模言語モデル「Rakuten AI 3.0」を発表し、楽天エコシステムのサービスにおいてGPT-4o比で最大90%のコスト削減を実現するとしている。
※本記事は楽天グループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。