ドリーム・アーツ

ドリーム・アーツ、2025年12月期は営業利益26.0%増 2026年12月期は増収も投資先行で営業利益11.2%減を予想

決算サマリー 2026.08.27
ドリーム・アーツ、2025年12月期は営業利益26.0%増 2026年12月期は増収も投資先行で営業利益11.2%減を予想

※本記事はドリーム・アーツが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社ドリーム・アーツ(東証グロース市場:4811)は2026年2月12日、2025年12月期通期決算説明資料を公表した。連結売上高は前期比12.3%増の5,654百万円、営業利益は同26.0%増の974百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同37.4%増の757百万円となり、いずれも期初予想を上回った。主力のホリゾンタルSaaS(SmartDB®等)は前年比19.7%増の3,503百万円、ストック売上比率は87.5%(うちクラウド比率79.0%)を維持した。2026年12月期は連結売上高6,250百万円(前期比10.5%増)を見込む一方、人材採用や広告販促など成長投資を積極化する結果、営業利益は865百万円(同11.2%減)、当期純利益は616百万円(同18.6%減)を予想している。配当は1株当たり20.00円を据え置く計画で、配当性向30%を目安とする累進配当方針へ転換したとしている。

目次

業績(2025年12月期 連結実績)

2025年12月期の連結売上高は5,654百万円(前期比+12.3%)となり、期初予想5,600百万円を1.0%上回った。売上原価は2,121百万円(前期比△1.8%)に低下し、売上総利益は3,532百万円(同+23.0%、売上総利益率62.5%、前年比+5.4pt)となった。販売費及び一般管理費は人材確保や認知度向上への投資により2,557百万円(前期比+21.8%)に増加したが、売上原価率の改善が寄与し、営業利益は974百万円(前期比+26.0%、営業利益率17.2%)と期初予想778百万円を25.2%上回った。税金等調整前当期純利益は1,073百万円(前期比+40.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は757百万円(同+37.4%)となった。4Qには従業員向け株式報酬制度の導入によるコスト増があったが、これを吸収しての増益になったとしている。

項目2024年12月期実績2025年12月期実績前期比差額前期比増減率2025年12月期期初予想予想比差額予想比増減率
売上高(百万円)5,0335,654620+12.3%5,60054+1.0%
売上原価(百万円)2,1602,121△39△1.8%2,364△243△10.3%
売上総利益(百万円)2,8723,532659+23.0%3,236296+9.2%
売上総利益率57.1%62.5%57.8%
販売費及び一般管理費(百万円)2,0992,557458+21.8%2,457100+4.1%
営業利益(百万円)773974201+26.0%778196+25.2%
営業利益率15.4%17.2%13.9%
税金等調整前当期純利益(百万円)7661,073306+40.0%874199+22.8%
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)551757206+37.4%605152+25.0%
当期純利益率11.0%13.4%10.8%
2025年12月期通期 連結業績(実績・期初予想比較)
出典:ドリーム・アーツ 2025年12月期 通期決算説明資料 P.6

セグメント別の状況

セグメント別では、クラウド事業の売上高が4,468百万円(前期比+14.8%、期初予想4,514百万円に対し△1.0%)となった。うちホリゾンタルSaaS(SmartDB®・INSUITE®)は3,503百万円(前年比+19.7%)で、新規獲得44社に対し解約10社が発生し純増は34社に留まったが、解約の多くは戦略的な剪定や合併・買収など外部要因によるものとしている。バーティカルSaaS(Shopらん®等)は783百万円(前年比△0.1%)とほぼ前年並みだった。オンプレミス事業は525百万円(前期比△6.0%)となったが、メンテナンス売上の減少を1Qの大型ライセンス出荷がカバーし、期初予想462百万円を13.4%上回った。プロフェッショナルサービス事業はクラウド移行や大型案件の導入支援が順調に推移し、660百万円(前期比+13.0%、期初予想622百万円に対し+6.0%)となった。

セグメント2024年12月期実績2025年12月期実績前期比差額前期比増減率2025年12月期期初予想予想比差額予想比増減率
クラウド事業(百万円)3,8914,468577+14.8%4,514△46△1.0%
オンプレミス事業(百万円)558525△33△6.0%46262+13.4%
プロフェッショナルサービス事業(百万円)58466076+13.0%62238+6.0%

主要KPI

主要KPIでは、ホリゾンタルSaaSの成長率は17.2%(クラウド事業全体では14.8%)、全社売上高に占めるストック売上比率は87.5%(うちクラウド比率79.0%)となった。ホリゾンタルSaaSの平均月額利用料(ARPA)は1,639千円、売上継続率(NRR)は109.8%を維持した。2025年12月末時点の前受収益残高は1,401百万円(前年同期比+10.1%)、売上総利益率は62.5%(前年同期比+5.4pt)だった。

指標前年同期比・補足
ホリゾンタルSaaS成長率17.2%クラウド事業全体は14.8%
ストック売上比率87.5%うちクラウド比率79.0%
ホリゾンタルSaaS平均月額利用料(ARPA)1,639千円2025年12月時点
ホリゾンタルSaaS売上継続率(NRR)109.8%2024年12月→2025年12月の変化
前受収益残高(百万円)1,401前年同期比+10.1%
売上総利益率62.5%前年同期比+5.4pt
主要KPI(2025年12月期通期)
出典:ドリーム・アーツ 2025年12月期 通期決算説明資料 P.4

2026年12月期 通期業績予想

2026年12月期は、クラウド事業の成長を中心に連結売上高6,250百万円(前期比+10.5%)を見込む。クラウド事業は5,140百万円(同+15.0%、うちホリゾンタルSaaSは新規顧客60社の獲得を計画)、プロフェッショナルサービス事業は704百万円(同+6.8%)を見込む一方、オンプレミス事業はライセンス受注を計画に織り込まず404百万円(同△23.0%)に縮小する計画としている。中期経営計画の初年度として人材採用、広告販促、製品開発への成長投資を積極化する方針で、販売費及び一般管理費は2,998百万円(前期比+42.8%)に増加する計画。この結果、売上総利益は3,863百万円(同+9.4%、売上総利益率61.8%)となるものの、営業利益は865百万円(前期比△11.2%)、税金等調整前当期純利益は890百万円(同△17.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は616百万円(同△18.6%)と、いずれも減益を見込んでいる。なお、保険の解約返戻金受領に伴い営業外収益19百万円の発生を見込んでいるとしている。

項目2025年12月期実績2026年12月期予想前期比差異前期比増減率
売上高(百万円)5,6546,250595+10.5%
クラウド事業(百万円)4,4685,140671+15.0%
オンプレミス事業(百万円)525404△120△23.0%
プロフェッショナルサービス事業(百万円)66070444+6.8%
売上原価(百万円)2,1212,386264+12.5%
売上総利益(百万円)3,5323,863331+9.4%
売上総利益率62.5%61.8%
販売費及び一般管理費(百万円)2,0992,998899+42.8%
営業利益(百万円)974865△109△11.2%
営業利益率17.2%13.8%
税金等調整前当期純利益(百万円)1,073890△183△17.1%
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)757616△140△18.6%
当期純利益率13.4%9.9%
2026年12月期通期 連結業績見通し
出典:ドリーム・アーツ 2025年12月期 通期決算説明資料 P.28

株主還元

1株当たり配当金は、2023年12月期6.66円、2024年12月期13.33円、2025年12月期20.00円と増配を続けており、2026年12月期も20.00円を予想している(2026年1月1日付の1対3株式分割を反映した金額)。会社は、配当性向20〜30%目途としていた従来方針から、配当性向30%を目安に維持または増配を行う累進配当方針へ転換した。あわせて、投資単位を引き下げる株式分割(1株につき3株、効力発生日2026年1月1日、分割後発行済株式数12,163,800株)を実施した。また、従業員の帰属意識や経営参画意識を高める目的で従業員向け株式報酬制度を導入し、信託金額328,732,500円、信託期間2025年12月2日〜2030年2月末日(予定)、自己株式処分による取得とし、希薄化規模は発行済株式総数の約2.04%としている。

株主還元(配当)・株式分割・従業員向け株式報酬制度の導入
出典:ドリーム・アーツ 2025年12月期 通期決算説明資料 P.31

中期経営計画

会社は2025年8月14日開示の中期経営計画(2026-2028)において、基本戦略「デジタルの民主化」を掲げ、2028年12月期に売上高8,700百万円(基本計画。目標値は10,000百万円超、M&A機会の模索による売上100億円突破も視野)、営業利益2,000百万円超(営業利益率約23%)を目指すとしている。SmartDB導入企業数は2025年実績195社から2028年に380社を目標とし、従業員1,000名以上の大企業・大組織における導入シェア10%超を目指すとしている。

※本記事はドリーム・アーツが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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