※本記事はカイオム・バイオサイエンスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
カイオム・バイオサイエンスの2025年12月期(決算補足資料)によると、売上高は593百万円(前期780百万円)で減収となったが、営業損失は979百万円(前期は1,030百万円の損失)、経常損失は989百万円(前期は1,019百万円の損失)、当期純損失は982百万円(前期は1,020百万円の損失)と、いずれも前期より損失幅が縮小した。減収は前期に計上したPFKRライセンス契約の一時金202百万円が2025年12月期は無くなったことが主因で、創薬支援事業の売上高は577百万円から593百万円へ増収となった。
業績(2025年12月期 実績)
売上原価・販管費は1,573百万円(前期1,811百万円、△238百万円)に減少し、うち研究開発費は776百万円(前期936百万円、△160百万円)で、治験薬製造費用等の減少が主因とされている。この結果、営業損失・経常損失・当期純損失はいずれも前期より縮小した。
| 項目 | 2024年12月期 | 2025年12月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 780 | 593 | △187 |
| 売上原価・販管費 | 1,811 | 1,573 | △238 |
| (研究開発費) | 936 | 776 | △160 |
| 営業損失(△) | △1,030 | △979 | 51 |
| 経常損失(△) | △1,019 | △989 | 30 |
| 当期純損失(△) | △1,020 | △982 | 37 |
事業別の状況(創薬事業/創薬支援事業)
創薬事業の売上高は2024年12月期の202百万円(PFKRライセンス契約の一時金計上)から2025年12月期はゼロとなった。一方、創薬支援事業の売上高はバイオシミラー医薬品開発に伴う収益計上により577百万円から593百万円へ増加した。資料は創薬支援事業について「2025年12月期の売上高は593百万円(2025年度業績予想売上高500百万円に対し18.6%超)。前年同期比増収増益」とし、増収要因はアルフレッサホールディングスとのバイオシミラー医薬品の共同開発契約締結に伴う収益計上と説明している。
| 区分 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|
| 創薬事業(百万円) | 202 | – |
| 創薬支援事業(百万円) | 577 | 593 |

財政状態・キャッシュ・フロー
2025年12月期末の資産合計は1,727百万円(前期末2,468百万円)、うち現預金は1,205百万円(前期末2,063百万円)。純資産合計は1,122百万円(前期末1,920百万円)。営業活動によるキャッシュ・フローは△935百万円(前期△1,000百万円)で、臨床開発を中心とした研究開発費や販管費等の支出によるものとされている。現金及び現金同等物の期末残高は1,205百万円(前期末2,063百万円)。
| 項目 | 2024年12月期末 | 2025年12月期末 |
|---|---|---|
| 流動資産 | 2,337 | 1,546 |
| (現預金) | 2,063 | 1,205 |
| 固定資産 | 131 | 180 |
| 資産合計 | 2,468 | 1,727 |
| 負債合計 | 548 | 605 |
| 純資産合計 | 1,920 | 1,122 |
| 項目 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | △1,000 | △935 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | – | △55 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 1,738 | 133 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 2,063 | 1,205 |
通期業績予想
本資料には会社全体の通期業績予想(次期見通し)に関する記載は無く、非開示である。開示があるのは創薬支援事業単体について、2025年度業績予想売上高500百万円に対し実績が593百万円と予想比18.6%超となった旨のみで、これは実績の説明であり次期予想ではない。
株主還元
本資料に配当や自己株式取得など株主還元に関する記載は無い。
事業進捗(パイプライン・提携)
自社パイプラインでは、CBA-1205(抗DLK-1抗体)の臨床第1相試験の後半パートで肝細胞がんの患者でPR(部分奏功)症例を1例確認したほか、メラノーマの患者では腫瘍縮小を伴うSD(安定)評価が4年を超えて継続中とし、小児がんパートの患者登録を開始した。CBA-1535(抗5T4・抗CD3多重特異性抗体)は臨床第1相試験の単剤パートで、投与用量をPI(治験責任医師)との相談のもと漸増していると説明されている。提携面では、アルフレッサホールディングス・キッズウェル・バイオとの新規バイオシミラー医薬品の細胞株構築の共同開発開始、バイオシミラーの原薬・製剤製造を行う合弁会社Alfenax Biologics株式会社の設立に関する契約締結、Axcelead Drug Discovery Partnersとの業務協力基本合意書締結が記載されている。なお、旭化成ファーマへ導出済みのPFKRについては、契約一時金2億円、開発・販売の進捗に応じたマイルストン(最大約248億円)、上市後のロイヤルティという経済条件が開示されている。



※本記事はカイオム・バイオサイエンスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。