※本記事はニイタカが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ニイタカの2026年5月期は、洗剤および固形燃料の売上が伸長したことで増収。ケミカル事業における製品売上の拡大に加え、価格改定・コスト削減等により増益となった。売上高24,619百万円(前期比+3.8%)、営業利益2,118百万円(同+10.1%)、経常利益2,217百万円(同+13.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,900百万円(同+5.3%)。2027年5月期は、原材料価格の上昇や人件費・法令対応コスト等の一時的要因により、増収ながら営業利益は前期比15.0%減の1,800百万円を見込む。株主還元では、2027年5月期の年間配当を84円へ増配予定とするとともに、当社として初の自己株式取得を実施した。
連結業績(2026年5月期 実績)
売上原価・販管費の増加を吸収し、営業利益率は8.6%(前期比0.5pt改善)となった。
| 項目 | 2025年5月期実績 | 2026年5月期実績 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 23,714百万円 | 24,619百万円 | 904百万円 | +3.8% |
| 売上原価 | 15,080百万円 | 15,608百万円 | 527百万円 | +3.5% |
| 売上総利益 | 8,634百万円 | 9,011百万円 | 376百万円 | +4.4% |
| 販売費・一般管理費 | 6,709百万円 | 6,892百万円 | 183百万円 | +2.7% |
| 営業利益 | 1,925百万円 | 2,118百万円 | 193百万円 | +10.1% |
| 営業利益率 | 8.1% | 8.6% | – | +0.5pt |
| 経常利益 | 1,953百万円 | 2,217百万円 | 263百万円 | +13.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,805百万円 | 1,900百万円 | 94百万円 | +5.3% |

営業利益増減要因
連結営業利益は前期比193百万円増加。製品売上・商品売上の増加に加え価格改定、コスト削減、原材料費の抑制等が寄与した一方、人件費・物流費・営業関連費等の増加(△366百万円)やヘルスケア事業の減益(△66百万円)がマイナス要因となり、これらを吸収して全体では増益となった。
| 要因 | 金額(百万円) |
|---|---|
| 25年5月期通期(営業利益) | 1,925 |
| 製品売上増減、構成の変化等 | +399 |
| 商品売上増減、構成の変化等 | +49 |
| 原材料費 | +19 |
| 価格 | +31 |
| コスト削減等 | +30 |
| 人件費、物流費、営業関連費等 | △366 |
| その他 | +20 |
| ケミカル事業の子会社 | +77 |
| ヘルスケア事業 | △66 |
| 26年5月期通期(営業利益) | 2,118 |

セグメント別の状況
ケミカル事業は増収増益。外食市場の堅調な推移を背景に大手外食チェーン向け洗剤需要が増加したほか、人手不足や食中毒対策に対応した高付加価値製品の拡販、歯科等の新規チャネル開拓により増収。製品売上の増加に加え価格改定・コスト削減等により増益となった。一方、ヘルスケア事業は物価上昇による消費マインドの冷え込みで国内外ともに減収となり、コストダウン等で吸収しきれず減益となった。
| 項目 | 2025年5月期実績 | 2026年5月期実績 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(連結) | 23,714百万円 | 24,619百万円 | 904百万円 | +3.8% |
| ケミカル事業 | 22,228百万円 | 23,267百万円 | 1,038百万円 | +4.7% |
| ヘルスケア事業 | 1,486百万円 | 1,351百万円 | ▲134百万円 | ▲9.0% |
| 営業利益(連結) | 1,925百万円 | 2,118百万円 | 193百万円 | +10.1% |
| ケミカル事業 | 1,647百万円 | 1,906百万円 | 259百万円 | +15.7% |
| ヘルスケア事業 | 277百万円 | 212百万円 | ▲65百万円 | ▲23.6% |
| 営業利益率(連結) | 8.1% | 8.6% | – | +0.5pt |
| ケミカル事業 | 7.4% | 8.2% | – | +0.8pt |
| ヘルスケア事業 | 18.7% | 15.7% | – | ▲3.0pt |

通期業績予想(2027年5月期)
2027年5月期は、飲食店・宿泊施設の客数が前年並みで推移する一方、原材料価格の上昇や供給制約、規制対象物質拡大の影響を受ける見通し。洗剤・洗浄剤、感染対策製品、固形燃料は増加見込みだが、植物醗酵エキス・サプリメントは減少見込み。原材料費の上昇分は価格改定等により一定程度吸収する一方、人件費や一時的な減益要因(法令対応コスト約1.3億円、原材料供給制約による新規顧客開拓制限約1.7億円等)により、増収ながら営業利益は減益となる見通し。一時コスト・供給制約要因を除けば、営業利益は概ね前期並みの収益力を見込むとしている。
| 項目 | 2026年5月期実績 | 2027年5月期予想 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 24,619百万円 | 27,500百万円 | 2,881百万円 | +11.7% |
| ケミカル事業 | 23,267百万円 | 26,260百万円 | 2,993百万円 | +12.9% |
| ヘルスケア事業 | 1,351百万円 | 1,240百万円 | ▲111百万円 | ▲8.2% |
| 営業利益 | 2,118百万円 | 1,800百万円 | ▲318百万円 | ▲15.0% |
| ケミカル事業 | 1,906百万円 | 1,700百万円 | ▲206百万円 | ▲10.8% |
| ヘルスケア事業 | 212百万円 | 100百万円 | ▲112百万円 | ▲52.8% |
| 営業利益率 | 8.6% | 6.5% | – | ▲2.1pt |
| ケミカル事業 | 8.2% | 6.5% | – | ▲1.7pt |
| ヘルスケア事業 | 15.7% | 8.1% | – | ▲7.6pt |
株主還元
株主還元の基本方針はDOE3%以上、機動的な自社株買い。1株当たり年間配当は、2025年5月期の92円に対し、2026年5月期は77円(直近の配当予想76円から1円増配して修正)となった。2027年5月期は77円から7円増配し84円を予定している。また、当社として初となる自己株式の取得を実施(取得日2026年7月14日、取得価額2.85億円)し、株主価値向上に着手した。

中期経営計画 NX2028 進捗
中期経営計画NX2028では、2027年5月期にNX2028の財務目標に到達する水準を見込んでいる。中東情勢等の不確実性を踏まえ、現時点でNX2028の財務目標(2028年5月期目標)は据え置き。26/5期実績は売上高246.2億円・営業利益21.2億円・ROE12.3%で、27/5期予想は売上高275億円・営業利益18億円、28/5期目標は売上高275億円・営業利益18億円・ROE8.0%とされ、いずれも評価は「順調」。既存事業では高付加価値製品の拡販や原価率改善が進展し、新領域・海外は販売基盤を構築、ヘルスケア事業は立て直しを継続するとしている。
※本記事はニイタカが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。