第一工業製薬

第一工業製薬、2026年3月期は営業利益89%増で過去最高益 2027年3月期はさらに9%増益を計画

決算サマリー 2026.08.27
第一工業製薬、2026年3月期は営業利益89%増で過去最高益 2027年3月期はさらに9%増益を計画

※本記事は第一工業製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

第一工業製薬(DKS)の2026年3月期は、低誘電樹脂及び電池用材料の販売が伸長し増収増益。売上高82,886百万円(前期比+13.1%)、営業利益10,107百万円(同+88.9%、高収益品の売上高伸長により過去最高益を更新)、経常利益10,372百万円(同+80.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益6,169百万円(同+138.6%)となった。2027年3月期は売上高84,000百万円、営業利益11,000百万円(同+9%)を計画している。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は低誘電樹脂及び電池用材料の販売が伸長し増収。営業利益は高収益品の売上高伸長により過去最高益を更新した。

項目25/3月期26/3月期前期比増減額増減率
売上高73,255百万円82,886百万円9,630百万円+13.1%
営業利益5,351百万円10,107百万円4,756百万円+88.9%
経常利益5,737百万円10,372百万円4,635百万円+80.8%
親会社株主に帰属する当期純利益2,585百万円6,169百万円3,583百万円+138.6%
業績の概要(前期比較)
出典:2026年3月期 通期決算説明資料 P.4

営業利益増減要因

2026年3月期の営業利益増減分析では、数量効果と単価効果がともにプラス寄与した一方、工場稼働率上昇による経費増加(工費差)と、販売活動費及び研究開発費など経費増加(営業経費差)がマイナス要因となった。

要因金額(百万円)
25/3月期通期実績(営業利益)5,351
数量効果(低誘電樹脂・電池材料の販売量増加)+4,323
単価効果(電池材料を中心とした高収益品の販売量増加)+2,933
工費差(工場稼働率上昇による経費増加)△708
営業経費差(販売活動費及び研究開発費など経費増加)△1,792
26/3月期通期実績(営業利益)10,107
2026年3月期 営業利益増減分析
出典:2026年3月期 通期決算説明資料 P.6

セグメント別の状況

4つの事業セグメントのうち、電子・情報および環境・エネルギーの2セグメントが業績を牽引した。電子・情報は低誘電樹脂・電池用材料の販売が大幅に伸長し増収増益(一方で難燃剤は大きく落ち込み、特殊界面活性剤は低調に推移)。環境・エネルギーは電池用材料・基板用封止材が大幅に伸長し増収増益(太陽電池用途は海外で大きく落ち込み)。ライフ・ウェルネスは食品用途・香粧品用途が堅調に推移し、採算性改善により増益(石鹸洗剤用途は低調に推移)。一方コア・マテリアルは土木・建築用途が大幅に落ち込み、プラスチック用難燃剤も低調に推移した結果減収となり、営業経費の増加も重なって減益となった。

セグメント売上高(26/3期実績)売上高(27/3期予想)営業利益(26/3期実績)営業利益(27/3期予想)
電子・情報30,507百万円(37%)31,000百万円(37%)6,203百万円(61%)6,500百万円(59%)
環境・エネルギー23,304百万円(28%)25,000百万円(30%)3,142百万円(31%)3,700百万円(34%)
ライフ・ウェルネス13,892百万円(17%)14,000百万円(17%)599百万円(6%)650百万円(6%)
コア・マテリアル15,182百万円(18%)14,000百万円(17%)162百万円(2%)150百万円(1%)
合計82,886百万円(100%)84,000百万円(100%)10,107百万円(100%)11,000百万円(100%)
セグメント別営業利益(実績・予想)
出典:2026年3月期 通期決算説明資料 P.17

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は売上高84,000百万円(前期比+1%)、営業利益11,000百万円(同+9%)、経常利益11,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益6,700百万円を計画している。

項目2027年3月期予想2026年3月期実績増減額増減率
売上高84,000百万円82,886百万円1,114百万円+1%
営業利益11,000百万円10,107百万円893百万円+9%
経常利益11,000百万円10,372百万円
親会社株主に帰属する当期純利益6,700百万円6,169百万円
連結業績推移および予想
出典:2026年3月期 通期決算説明資料 P.14

株主還元

本資料には配当方針や自己株式取得など株主還元に関する記載はなく、開示なし。

トピックス

トピックスとして、300℃級の樹脂成形にも対応可能なバイオ由来原料の高耐熱樹脂添加剤「トレハロース誘導体」を開発し、自動車の内装材や電子機器の筐体・コネクタなど高温成形が求められる領域向けにサンプル提供と技術開発を促進していることを紹介。また、大潟工場(新潟県上越市)の使用電力を100%再生可能エネルギーへ転換し、年間約4,000トンのCO2削減を実現したことも報告している。

※本記事は第一工業製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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