※本記事はインテージホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社インテージホールディングスは2026年8月7日、2026年6月期(2025年7月〜2026年6月)の決算説明資料を公表した。連結売上高は前年比2.3%増の67,099百万円で通期予想70,000百万円には届かなかったものの、営業利益は同35.6%増の5,752百万円、経常利益は同39.3%増の5,753百万円と、いずれも過去最高水準で着地した。一方、㈱リサーチ・アンド・イノベーションの事業計画見直しに伴うのれん等の減損損失や前期のCRO事業譲渡益の反動により、親会社株主利益は同51.4%減の1,703百万円にとどまった。2026年6月期期末配当は24.00円(年間48.00円)とし、2027年6月期は年間50.00円への増配を計画している。
連結業績(2026年6月期 実績)
連結売上高はパネル調査をはじめとする基幹事業が堅調に推移したことなどにより前年を上回る67,099百万円(前年比+2.3%)となったが、通期予想70,000百万円には届かなかった。営業利益は各セグメントで収益性の改善が進み、前年・予想をともに上回る5,752百万円(前年比+35.6%)で過去最高水準となった。一方、親会社株主利益は、前年に計上したCRO事業譲渡に伴う特別利益の反動に加え、㈱リサーチ・アンド・イノベーションの事業計画見直しに伴う関連固定資産の減損損失が発生した影響により、前年比51.4%減の1,703百万円となった。
| 項目 | 2025年6月期 | 2026年6月期 | 前年差 | 前年比 | 通期予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 65,571百万円 | 67,099百万円 | +1,528百万円 | +2.3% | 70,000百万円 |
| 営業費用 | 61,329百万円 | 61,347百万円 | +18百万円 | +0.0% | – |
| 営業利益 | 4,241百万円 | 5,752百万円 | +1,511百万円 | +35.6% | 5,600百万円 |
| 経常利益 | 4,131百万円 | 5,753百万円 | +1,622百万円 | +39.3% | 5,500百万円 |
| 親会社株主利益 | 3,505百万円 | 1,703百万円 | △1,802百万円 | △51.4% | 3,200百万円 |
| EPS(円) | 91.83円 | 44.58円 | – | – | 83.80円 |

セグメント別の状況
3セグメントすべてで増収となり、マーケティング支援(消費財・サービス)とマーケティング支援(ヘルスケア)は増益となった。マーケティング支援(消費財・サービス)はパネル調査の値上げ・新規契約獲得やCRの繁忙期案件獲得により増収、新SCIへの切替完了による投資減もあり営業利益は前年比69.6%増加した。マーケティング支援(ヘルスケア)はパネル調査、特に㈱インテージリアルワールドが提供する処方箋DBの拡大が寄与し増収増益となった。一方、ビジネスインテリジェンスは㈱ビルドシステムのローコード開発案件の反動や長野事業所統合移転による一時費用の影響により、減収減益となった。
| セグメント | 売上高(26/6期) | 前年同期比 | 営業利益(26/6期) | 前年同期比 | 営業利益率(26/6期) |
|---|---|---|---|---|---|
| マーケティング支援(消費財・サービス) | 47,149百万円 | +4.0% | 2,433百万円 | +69.6% | 5.2% |
| マーケティング支援(ヘルスケア) | 12,593百万円 | +1.3% | 2,683百万円 | +25.8% | 21.3% |
| ビジネスインテリジェンス | 7,356百万円 | △5.6% | 635百万円 | △5.4% | 8.6% |

のれん等の減損損失
第15次中期経営計画の策定に伴い、㈱リサーチ・アンド・イノベーションについてM&A時の当初計画との乖離を踏まえ、のれん等の減損損失1,439百万円(のれん436百万円、特許権763百万円、商標権142百万円、その他固定資産97百万円)を計上した。また、㈱インテージテクノスフィアが使用していた旧長野事業所についても、新オフィスへの移転に伴い遊休資産となり建物解体の方針としたことから334百万円の減損損失を計上(第2四半期決算にて計上済み)。減損損失の合計は1,781百万円となった。
通期業績予想(2027年6月期)
2027年6月期は、商品・サービスへの投資やグループ再編に係る費用が一定発生するものの、基幹事業・成長事業がいずれも成長する見通しで、売上高は前年比5.8%増の71,000百万円、営業利益は同7.8%増の6,200百万円、経常利益は同8.6%増の6,250百万円を計画している。親会社株主利益は前期の特別損失等の反動により同134.9%増の4,000百万円を見込む。なお、2027年6月期からセグメント区分を「Insight」「Data Tech」の2区分に変更する予定で、変更後の区分に基づく2026年6月期実績との比較では、Insightセグメントは売上高51,468百万円から55,000百万円(+6.9%)、営業利益5,056百万円から5,400百万円(+6.8%)、Data Techセグメントは売上高15,632百万円から16,000百万円(+2.4%)、営業利益697百万円から800百万円(+14.8%)を見込んでいる。
| 項目 | 2026年6月期実績 | 2027年6月期予想 | 前年差 | 対前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 67,099百万円 | 71,000百万円 | +3,900百万円 | +5.8% |
| 営業利益 | 5,752百万円 | 6,200百万円 | +447百万円 | +7.8% |
| 経常利益 | 5,753百万円 | 6,250百万円 | +496百万円 | +8.6% |
| 親会社株主利益 | 1,703百万円 | 4,000百万円 | +2,296百万円 | +134.9% |

株主還元
利益配分に関する基本方針を一部変更し、第15次中期経営計画(2026年6月期〜2031年6月期)期間はDOE(自己資本配当率)5.0%を下限とする累進的配当を継続する方針とした。2026年6月期の配当は第2四半期24.00円、期末24.00円の年間48.00円(配当性向107.7%)。2027年6月期は前期比2円増の年間50.00円(第2四半期25.00円、期末25.00円、配当性向見込み47.8%)への増配を予定している。
| 期 | EPS(円) | 第2四半期配当(円) | 期末配当(円) | 合計配当(円) | 配当性向(%) | ROE(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年6月期 | 64.47 | – | 43.00 | 43.00 | 66.7 | 7.8 |
| 2025年6月期 | 91.83 | 22.50 | 22.50 | 45.00 | 49.0 | 10.7 |
| 2026年6月期 | 44.58 | 24.00 | 24.00 | 48.00 | 107.7 | 5.1 |
| 2027年6月期(予定) | 104.68 | 25.00 | 25.00 | 50.00 | 47.8 | 11.4 |

第15次中期経営計画
2026年度から2030年度を計画期間とする第15次中期経営計画では、2025年度実績と比較して2030年度に売上高670億円から1,100億円(CAGR10.4%)、営業利益57億円から125億円(CAGR17.0%)、EBITDA72億円から180億円を目標に掲げている。戦略的成長投資は累計300億円、2030年度の当期純利益は85億円、EPS成長率はCAGR20%を目指す。また、2027年7月1日付で持株会社の株式会社インテージホールディングスと連結子会社3社を吸収合併し、商号を「株式会社インテージ」とする事業持株会社体制へ再編する方針も決定している。
※本記事はインテージホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。