※本記事はワンダープラネットが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ワンダープラネット株式会社(東証グロース、証券コード4199)は2025年8月期の通期決算を発表した。売上高は2,316百万円(前期比▲5.4%)、営業利益は▲129百万円(前期121百万円から赤字転落)、経常利益は▲153百万円、純利益は▲131百万円といずれも赤字となった。主力タイトル『パンドランド』の売上が想定を大きく下回ったことに加え、新規タイトル開発投資・研究開発投資を前期比で拡大したことが響いた。第4四半期(2025年6〜8月)は売上高674百万円(QoQ+41.0%)、営業利益44百万円(QoQ黒字転換)と改善したが、通期では第3四半期までの赤字幅を補いきれなかった。
業績(2025年8月期 実績)
通期の売上高は2,316百万円(前期比▲5.4%、前期2,449百万円)。営業利益は▲129百万円(前期121百万円)、経常利益は▲153百万円(前期113百万円)、純利益は▲131百万円(前期92百万円)といずれも黒字から赤字に転落した。『パンドランド』の売上想定未達を受け、マーケティング投資の見直しや運営費削減に取り組んだものの、通期での会社全体の営業利益押し下げをカバーするには至らなかった。一方、新規タイトル開発投資・研究開発投資は前期比で大きく拡大した。
| 項目 | 2024年8月期(実績) | 2025年8月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,449 | 2,316 | ▲5.4%(▲133) |
| 営業利益 | 121 | ▲129 | 赤字転落(▲250) |
| 営業利益率 | 4.9% | - | - |
| 経常利益 | 113 | ▲153 | 赤字転落(▲266) |
| 純利益 | 92 | ▲131 | 赤字転落(▲223) |

第4四半期の状況
第4四半期(2025年6〜8月)は売上高674百万円(前期比▲16.9%、前四半期比+41.0%)、営業利益44百万円(前四半期の▲128百万円から黒字転換、前期比▲38.7%)となった。『クラフィ』の10周年イベントが堅調に推移したほか、新規タイトル等の開発・運営売上高は240百万円だった。第3四半期までの累計赤字を補うには至らず、通期では赤字決算となった。
| 項目 | 3Q(2025年3〜5月) | 4Q(2025年6〜8月) | QoQ |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 478 | 674 | +41.0% |
| 営業利益 | ▲128 | 44 | 黒字転換 |

財務状態(貸借対照表・キャッシュ・フロー)
2025年8月末の資産合計は1,984百万円(前期末比▲161百万円)で、現金及び預金は1,255百万円(同▲74百万円)。負債合計は1,389百万円(同▲20百万円)、純資産合計は595百万円(同▲141百万円、主因は利益剰余金の減少)。キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが▲310百万円(前期298百万円)、投資活動によるキャッシュ・フローが4百万円(前期248百万円)、財務活動によるキャッシュ・フローが231百万円(前期13百万円)で、現金及び現金同等物の期末残高は1,255百万円(前期末1,330百万円)となった。なお2025年10月に名古屋銀行から合計380百万円(借入期間3年間・10年間)の新規借入を実行予定で、財務基盤の一層の安定化を図るとしている。
| 項目 | 2024年8月末 | 2025年8月末 | 増減額 |
|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 1,330 | 1,255 | ▲74 |
| 流動資産 | 1,830 | 1,730 | ▲100 |
| 固定資産 | 315 | 254 | ▲60 |
| 資産合計 | 2,146 | 1,984 | ▲161 |
| 負債合計 | 1,409 | 1,389 | ▲20 |
| 純資産合計 | 736 | 595 | ▲141 |

2026年8月期の見通し
2026年8月期の業績予想は非開示の方針としている。世界のモバイルゲーム市場を取り巻く競合環境の変化が著しく、業績動向の精緻な予測が困難であることを理由に挙げており、合理的な業績予想の策定が可能となり次第、速やかに開示するとしている。方針としては、新規タイトルの事業成果に優先的に取り組み、開発投資が継続する一方で新規タイトルの業績貢献も見込み、通期での営業黒字化を想定している。『クラフィ』はKPIの減衰を見込み前期比で減収を想定するものの、マーケティング投資・運営体制の適正化により継続した事業利益への貢献を見込む。第1四半期(2025年9〜11月)は、『クラフィ』10周年イベントの反動減や新規タイトルの開発投資継続により、前期第4四半期比で減収減益を見込むとしている。

株主還元
2026年8月期の配当予想は無配を予定している。当面は内部留保の充実を図る方針で、内部留保資金は将来の成長に向けた運転資金として活用する考え。配当実施の可能性及びその実施時期については現時点で未定としている。
トピック(新規タイトル)
開発を進めていた有力IPタイトル2本の情報が期中に公開された。株式会社バンダイナムコエンターテインメントが製作・配信し、当社が開発を担当する『ジャンプ+ジャンブルラッシュ』は2025年9月24日に配信を開始。株式会社ブシロードとの共同開発タイトル『HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR』は2025年10月3日に情報公開され、2026年に世界同時配信を予定している。今後の新規タイトルについても、有力IPタイトルへの注力を継続する方針。
※本記事はワンダープラネットが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。