※本記事はエルテスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
エルテスが発表した2026年2月期通期の連結業績は、売上高89億58百万円(前期比+22.4%)、営業利益4億31百万円(同+362.3%)となり、ともに過去最高を更新した。当初計画(2025年5月29日公表、売上高82億円・営業利益3億80百万円)に対する達成率はそれぞれ109.3%・113.5%と上回って着地した。一方、カーブアウトを検討中のJAPANDX社関連の減損損失を特別損失として計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は▲1億68百万円(前期▲8億60百万円)と赤字が継続した。
連結業績(2026年2月期 実績)
経営管理の強化や全社費用の適正化が奏功し、営業利益率は前期の1.3%(93百万円)から4.8%(431百万円)へ大幅に良化した。連結売上高は21期連続の増収となった。EBITDAは9億23百万円(前期比+51.6%)と伸長した。
| 項目 | 2025年2月期実績 | 2026年2月期実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,317百万円 | 8,958百万円 | +22% |
| 売上総利益 | 2,878百万円 | 3,185百万円 | +10% |
| 販売管理費及び一般管理費 | 2,785百万円 | 2,754百万円 | ▲1% |
| EBITDA | 608百万円 | 923百万円 | +51% |
| 営業利益 | 93百万円 | 431百万円 | +362% |
| 経常利益 | 68百万円 | 346百万円 | +404% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ▲860百万円 | ▲168百万円 | ― |

セグメント別の状況
コア事業と位置付けるデジタルリスク事業(DR事業)は売上高27億44百万円(前年同期比+2億30百万円)、営業利益9億91百万円(同+71百万円)と高い収益性を維持した。AIセキュリティ事業は売上高22億22百万円(同+6億1百万円)、営業利益38百万円(同+79百万円)。DX推進事業は契約進行中の大型案件を4Qに計上し売上高20億67百万円(同+2億63百万円)、営業利益26百万円(同+16百万円)。スマートシティ事業は不動産売買実績の積み上げが寄与し売上高20億52百万円(同+5億68百万円)、営業利益11百万円(同+1億22百万円)となり、事業開始以来初のセグメント利益黒字化を達成した。
| セグメント | 項目 | 2026年2月期実績(百万円) | 2026年2月期業績予想(百万円) | 進捗率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 連結 | 売上高 | 8,958 | 8,200 | 109.3 |
| 連結 | 営業利益 | 431 | 380 | 113.5 |
| デジタルリスク事業 | 売上高 | 2,744 | 2,800 | 98.0 |
| デジタルリスク事業 | 営業利益 | 991 | 1,050 | 94.5 |
| AIセキュリティ事業 | 売上高 | 2,222 | 1,800 | 123.5 |
| AIセキュリティ事業 | 営業利益 | 38 | 20 | 192.6 |
| DX推進事業 | 売上高 | 2,067 | 1,800 | 114.9 |
| DX推進事業 | 営業利益 | 26 | 10 | 266.2 |
| スマートシティ事業 | 売上高 | 2,052 | 1,800 | 114.0 |
| スマートシティ事業 | 営業利益 | 11 | 0 | ― |
| 全社費用(共通管理) | 費用 | 637 | 700 | 91.1 |

特別損失・当期純利益について
2026年2月期において、カーブアウトの検討を進めるJAPANDX社関連のソフトウエア資産減損損失(201百万円)を含む減損損失274百万円(カーブアウト関連201百万円、AIK社36百万円、イーリアルティ社36百万円)を特別損失として計上した。この結果、営業利益・経常利益が大幅に伸長したにもかかわらず、親会社株主に帰属する当期純利益は▲1億68百万円と赤字で着地した。
通期業績予想(2027年2月期)
2027年2月期の連結業績予想は、DX推進事業のカーブアウトが実行される前提で、売上高85億円(前期比△5%)、営業利益4億60百万円(同+6%)、営業利益率5.4%(前期比+0.6ポイント)、純利益1億円としている。長期的な成長事業への投資やオフィス移転の影響で営業利益は微増にとどまるが、カーブアウトによる連結除外やオフィス移転等の一時費用を除くと、成長事業への投資を含めても+28%のオーガニック成長を見込むとしている。カーブアウトが完遂された場合でも、売上高は減少するものの営業利益は同水準で推移する見通しとしている。
| 項目 | 2026年2月期実績 | 2027年2月期業績予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,958百万円 | 8,500百万円 | △5% |
| 営業利益 | 431百万円 | 460百万円 | +6% |
| 営業利益率 | 4.8% | 5.4% | +0.6ポイント |
| 純利益 | ▲168百万円 | 100百万円 | ― |

株主還元
本資料に配当や自己株式取得等の株主還元方針に関する記載はない。
経営方針・中期経営計画
2025年12月には、デジタルリスク/セキュリティ領域に特化したセキュリティ銘柄としてのリブランドを打ち出し、収益性の低い事業からの撤退・売却を含めたポートフォリオ再構築を進める方針を示した。2029年2月期の財務指標目標として、営業利益率12%以上(2026年2月期4.8%)、営業利益9億円(同4億31百万円)、自己資本比率40%以上(同26.3%)を掲げ、「Eltes Lean Transformation ~量から質へ~」をコンセプトとする3ヵ年経営計画のもと、7つの重点施策を推進するとしている。3ヵ年経営計画の詳細は4月中に発表予定としている。

※本記事はエルテスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。