※本記事はビーグリーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ビーグリーの2025年12月期は、プラットフォームセグメント・コンテンツセグメントの両セグメントが減収となり、売上高は前期比9.4%減の16,720百万円。調整後EBITDAは同15.7%減の2,346百万円、営業利益は同23.4%減の1,368百万円となった。当期純利益は前期にあった特殊要因の反動で同47.6%減の683百万円と大幅な減益となり、ROEは前期比9.3pt減の8.8%となった。2026年12月期は『まんが王国』の運営最適化などにより増収増益を予想している。
業績(2025年12月期 実績)
売上高は前期の18,446百万円から16,720百万円へ9.4%減少。調整後EBITDAは2,783百万円から2,346百万円へ15.7%減、営業利益は1,786百万円から1,368百万円へ23.4%減、経常利益は1,726百万円から1,319百万円へ23.5%減となった。親会社株主に帰属する当期純利益は1,303百万円から683百万円へ47.6%減少し、1株当たり当期純利益は220.02円から122.37円となった。
| 項目 | 2024年12月期 | 2025年12月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 18,446 | 16,720 | ▲9.4% |
| 調整後EBITDA | 2,783 | 2,346 | ▲15.7% |
| 営業利益 | 1,786 | 1,368 | ▲23.4% |
| 経常利益 | 1,726 | 1,319 | ▲23.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,303 | 683 | ▲47.6% |
| 1株当たり当期純利益(円) | 220.02 | 122.37 | - |
セグメント別の状況
プラットフォームセグメント(『まんが王国』の運営等)は、上期は新規ユーザー向け広告戦略が奏功せず苦戦したが下期に広告戦略を見直し既存ユーザーの定着・育成に注力した結果、売上高は前期比90%の10,626百万円となった。営業利益は売上高減少により前期比▲200百万円の432百万円。コンテンツセグメント(ぶんか社中心の出版事業)は、紙出版売上高が配本部数コントロールや単行本刊行点数の減少により減少し、セグメント売上高は前期比94%の6,378百万円。セグメント利益は前期比▲217百万円の935百万円となった。
| セグメント | 指標 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|
| プラットフォームセグメント | 売上高 | 11,799 | 10,626 |
| プラットフォームセグメント | 営業利益 | 632 | 432 |
| コンテンツセグメント | 売上高 | 6,823 | 6,378 |
| コンテンツセグメント | 営業利益 | 1,153 | 935 |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期は、『まんが王国』の運営最適化による収益性向上と、女性向け作品の拡大及び一般向け作品の制作強化により増収増益を予想。売上高は前期比2.2%増の17,091百万円、調整後EBITDAは同4.1%増の2,441百万円、営業利益は同9.0%増の1,491百万円、経常利益は同9.4%増の1,443百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同5.5%増の721百万円を見込む。プラットフォームセグメントは売上高微増・広告宣伝費削減や売上総利益率改善により増益、コンテンツセグメントはデジタル売上高成長率105%を見込むものの原稿料等原価増加により利益は横ばいを計画している。
| 項目 | 2025年12月期(実績) | 2026年12月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 16,720 | 17,091 | +2.2% |
| 調整後EBITDA | 2,346 | 2,441 | +4.1% |
| 営業利益 | 1,368 | 1,491 | +9.0% |
| 経常利益 | 1,319 | 1,443 | +9.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 683 | 721 | +5.5% |
| 1株当たり当期純利益(円) | 122.37 | 129.05 | - |

株主還元
2025年12月期より配当方針を見直し、従来の配当性向10%を30%に引き上げるとともに、新たにDOE(連結自己資本配当率)を設定した。基本方針は将来の成長投資に必要な内部留保を確保しつつ、安定的かつ継続的な利益還元を実施するというもの。1株当たり配当金は2025年12月期42円(配当性向34.3%、DOE3.0%)、2026年12月期は45円(予想、配当性向34.9%、DOE3.0%)としており、配当性向30%以上かつDOE3.0%以上を方針としている。
| 項目 | 2025年12月期 | 2026年12月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金(円) | 42 | 45 |
| 配当性向(%) | 34.3 | 34.9 |
| DOE(%) | 3.0 | 3.0 |

中期経営計画(2025-2027年)
「中期経営計画2027」では、業績目標として売上高250億円、営業利益30億円、当期純利益17.5億円、ROE15%を掲げ、グループ全体の流通総額で電子書籍市場における流通コミック売上シェア5%以上を目指すとしている。キャピタルアロケーション方針として、中期経営計画期間(2025年12月期~2027年12月期)に生み出すキャッシュの累計70億円を、成長投資(人的資本投資・コンテンツ投資・M&Aや資本提携を通じた非オーガニック成長)に50-100億円、株主還元(機動的な自己株買い、配当性向30%以上かつDOE3%以上)に20-30億円充当する方針。海外展開については北米向けコミック配信サービス『yomoyo』を通じ、市場規模と投資効果を見極めながらプラットフォーム・コンテンツ両面から海外流通の本格化に向けた取り組みを進めるとしている。

※本記事はビーグリーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。