日本紙パルプ商事

日本紙パルプ商事、2026年3月期は増収も経常減益 2027年3月期は大幅増益を予想

決算サマリー 2026.08.26
日本紙パルプ商事、2026年3月期は増収も経常減益 2027年3月期は大幅増益を予想

※本記事は日本紙パルプ商事が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

日本紙パルプ商事の2026年3月期は、売上収益が606,779百万円(前期比109.4%)となり、前期にグループ会社化したドイツ・フランス子会社の通期寄与とオセアニアでの補完的M&Aの成果により、海外卸売セグメントが増収を牽引した。一方、経常利益は10,887百万円(同68.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,720百万円(同62.4%)といずれも減益となった。海外卸売セグメントにおけるドイツ子会社の業績回復の遅れや為替差損の計上、環境原材料セグメントにおける木質バイオマス燃料事業の採算悪化などが影響した。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上収益は海外でのM&Aの着実な積み上げによる事業規模の拡大が進み、3期連続の増収となった。一方、経常利益は国内外主要市場における紙需要の構造的な減少に加え、海外子会社の収益性低下の影響などから減益となった。

項目2026年3月期2025年3月期前期比
売上収益(百万円)606,779554,524109.4%
売上総利益(百万円)105,44291,466115.3%
営業利益(百万円)10,84815,07172.0%
経常利益(百万円)10,88715,82268.8%
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)4,7207,56962.4%

セグメント別の状況

国内卸売および不動産賃貸は売上収益・経常利益とも安定的に推移し、製紙加工は再生家庭紙事業における販売価格上昇を背景に増益となった。一方、海外卸売セグメントはドイツ子会社の業績回復の遅れや為替差損の計上などにより経常損失(△549百万円)に転じ、環境原材料セグメントも木質バイオマス燃料事業の採算悪化により減益となった。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期
国内卸売外部売上収益(百万円)193,118200,627
国内卸売経常利益(百万円)5,6986,000
海外卸売外部売上収益(百万円)338,078275,488
海外卸売経常利益(百万円)△5493,195
製紙加工外部売上収益(百万円)51,40951,597
製紙加工経常利益(百万円)7,2606,761
環境原材料外部売上収益(百万円)20,04422,650
環境原材料経常利益(百万円)5612,012
不動産賃貸外部売上収益(百万円)4,1304,161
不動産賃貸経常利益(百万円)1,5111,553
セグメント別の外部顧客への売上収益構成比と経常利益の実績
出典:日本紙パルプ商事 2026年3月期 決算説明資料 P.6

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、海外卸売および環境原材料の収益改善が牽引して大幅な増益を見込む。国内卸売および製紙加工は引き続き堅調に推移する見通しである。

項目2027年3月期(予想)2026年3月期(実績)
営業利益(百万円)15,50010,848
経常利益(百万円)15,00010,887
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)8,0004,720
2027年3月期 連結業績予想
出典:日本紙パルプ商事 2026年3月期 決算説明資料 P.19

セグメント別業績予想

海外卸売セグメントにおいて、想定以上の需要減少と販売価格の低迷により経常利益38億円の未達となるほか、本社移転費用の影響もあり、中期経営計画2026最終年度計画の達成は困難な見通しである。長期ビジョン2030実現に向け、全セグメントでさらなる収益拡大を推進するとしている。

2027年3月期 セグメント別経常利益予想
出典:日本紙パルプ商事 2026年3月期 決算説明資料 P.21

株主還元

2026年3月期期末配当から、連結配当性向30%以上かつ連結自己資本配当率(DOE)3%以上とする累進配当を導入した。2026年3月期の年間配当は34円で5期連続の増配となり、2027年3月期は36円を予想している。あわせて、自己株式500万株(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合4.3%、取得価額の総額上限55億円、取得期間2026年2月10日~2026年8月7日)の機動的な取得を実施するほか、自己株式3,000万株(消却前の発行済株式総数に対する割合19.97%)の消却も行った。

決算期年間配当(円)
2023年3月期12
2024年3月期13
2025年3月期25
2026年3月期34
2027年3月期(予想)36
配当実績・予想の推移と株主還元強化策
出典:日本紙パルプ商事 2026年3月期 決算説明資料 P.45

中期経営計画(OVOL中期経営計画2026)

OVOL中期経営計画2026では、M&Aを駆使して既存領域および新規領域での事業を躍進的に拡大することを基本方針とし、既存領域での成長と新規領域への拡張による事業の拡大を通じた収益規模拡大を目標としている。

※本記事は日本紙パルプ商事が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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