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蝶理、2026年3月期は減収減益 当期純利益は増益し配当147円に増配

決算サマリー 2026.08.26
蝶理、2026年3月期は減収減益 当期純利益は増益し配当147円に増配

※本記事は蝶理が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

蝶理株式会社の2026年3月期は、世界経済の不透明感を背景に全般的に販売が低調に推移し、売上高2,993億円(前期比-3.9%)と減収となった。売上総利益は高付加価値事業の推進により収益性が向上し411億円(同+1.5%)と増益となったが、人件費やシステム関連費用等の増加により販管費が281億円(同+7.9%)に増加し、営業利益は131億円(同-9.9%)、経常利益は142億円(同-12.4%)と減益となった。一方、連結子会社の解散及び債権放棄に伴い法人税等が減少し、親会社株主に帰属する当期純利益は120億円(同+3.0%)と増益となった。ROEは12.4%、ROICは11.1%で、いずれも中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」の計画を達成した。期末配当は従来予想から3円増配の75円とし、年間配当は前期実績比5円増配の147円とした。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

税金等調整前当期純利益は、減収の影響で-20億円、売上総利益率の向上で+22億円、販管費の増加で-16億円となったほか、前期に計上した一過性損益(貸倒引当金戻入額8億円、投資有価証券売却益8億円等)の反動で-10億円、支払利息の減少等で+3億円となり、163億円(25/3期)から142億円(26/3期)となった。

項目2026年3月期2025年3月期増減
売上高2,993億円3,115億円-123億円(-3.9%)
売上総利益411億円405億円+6億円(+1.5%)
販売費及び一般管理費281億円260億円+20億円(+7.9%)
営業利益131億円145億円-14億円(-9.9%)
経常利益142億円162億円-20億円(-12.4%)
税金等調整前当期純利益142億円163億円-21億円(-13.0%)
親会社株主に帰属する当期純利益120億円117億円+4億円(+3.0%)

セグメント別の状況(2026年3月期 実績)

繊維事業は素材・資材分野の低調やテキスタイル分野における中東情勢悪化・市況低迷、アパレル分野の環境・構造変化等により減収減益となった一方、ワークスタイルは堅調に推移した。化学品事業はパフォーマンスケミカル分野の市況低迷により減収したほか、前期に計上した貸倒引当金戻入額の反動により減益となったが、ファインケミカル分野は市場の在庫調整が収束し堅調に推移した。機械事業は欧州向け自動車販売の低調を主因に減収減益となった一方、中南米向け自動車販売は堅調に推移した。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期
繊維事業売上高1,458億円1,527億円
繊維事業セグメント利益(税金等調整前当期純利益)71億円77億円
化学品事業売上高1,527億円1,579億円
化学品事業セグメント利益(税金等調整前当期純利益)80億円89億円
機械事業売上高8億円9億円
機械事業セグメント利益(税金等調整前当期純利益)3億円6億円
蝶理 繊維事業 業績内容
出典:蝶理株式会社 2026年3月期 通期決算説明資料 P.7

通期業績予想(2027年3月期)

新中期経営計画「Chori Innovation Plan 2028(CIP2028)」の初年度となる2027年3月期は、前期比増収増益を見込む。売上高3,200億円(前期比+6.9%)、営業利益145億円(同+11.1%)を予想する一方、前期は税金費用の減少があったため、親会社株主に帰属する当期純利益は105億円(同-12.6%)と減益を見込む。事業別では繊維事業が売上高1,550億円(同+6.3%)・営業利益75億円(同+4.0%)、化学品事業が売上高1,645億円(同+7.8%)・営業利益80億円(同+7.0%)を予想する。

項目2027年3月期(予想)2026年3月期(実績)増減
売上高3,200億円2,993億円+207億円(+6.9%)
営業利益145億円131億円+14億円(+11.1%)
親会社株主に帰属する当期純利益105億円120億円-15億円(-12.6%)
蝶理 2027年3月期業績予想
出典:蝶理株式会社 2026年3月期 通期決算説明資料 P.14

株主還元

2026年3月期の期末配当金は、通期連結業績を踏まえ従来予想72円から3円増配の75円とし、中間配当72円と合わせた年間配当金は147円(前期実績比5円増配)となった。連結配当性向は30.2%、株主資本配当率(DOE)は4.1%。配当方針は2027年3月期より、連結配当性向30%以上から40%以上へ、かつ純資産配当率(DOE)3.5%以上に変更する。2027年3月期の配当予想は、通期業績予想及び新たな配当方針に基づき24円増配の年間171円(中間85円、期末86円)とする。

蝶理 配当金の推移と2027年3月期配当予想
出典:蝶理株式会社 2026年3月期 通期決算説明資料 P.15

中期経営計画「Chori Innovation Plan 2028」(2026〜2028年度)

2026年3月期を最終年度とした前中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」は、売上高は計画比83%の未達となったが、親会社株主に帰属する当期純利益(計画比109%)、ROE12.4%、ROIC11.1%はいずれも計画を達成した。新中期経営計画「Chori Innovation Plan 2028」(2026〜2028年度)は、基本方針「専門性×グローバル×事業投資」を推進し、「選ばれ続ける商社」を目指す。主な経営目標として、2028年度に売上高3,500億円、営業利益175億円(営業利益率5%)、ROE(当期純利益ベース)10%以上、海外売上高比率40%以上を掲げるほか、将来の「ありたい姿」として売上高5,000億円、営業利益300億円(営業利益率6%)、海外売上高比率50%を目指すとしている。

項目2025年度実績(2026年3月期)2028年度計画ありたい姿
売上高2,993億円3,500億円5,000億円
営業利益131億円175億円300億円
営業利益率4.4%5%6%
ROE(当期純利益ベース)12.4%10%以上12%以上
海外売上高比率37%40%以上50%
蝶理 CIP2028 主な経営目標
出典:蝶理株式会社 中期経営計画「Chori Innovation Plan 2028」資料 P.29

※本記事は蝶理が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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