※本記事は象印マホービンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
象印マホービン株式会社の2025年11月期は、国内売上高が好調に推移し、海外は台湾が好調だった一方で中国が前年から大幅に減少した。円安による輸入コスト上昇を価格転嫁で吸収したことなどにより、売上高91,151百万円(前期比+4.5%)、営業利益7,436百万円(同+24.9%)と増収増益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に計上した固定資産売却益の反動により5,980百万円(同△7.5%)と減益。2026年11月期は売上高92,500百万円(同+1.5%)を予想する一方、営業利益は6,600百万円(同△11.2%)、当期純利益は4,800百万円(同△19.7%)と減益を見込む。
連結業績(2025年11月期 実績)
最上位機種の圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」が好調に推移し炊飯ジャーは前年実績を上回ったほか、オーブンレンジ「EVERINO」も商品ラインアップの拡充が寄与、加湿器や空気清浄機、食器乾燥器などの生活家電も好調だった。運賃や万博関連費用などの販管費増はあったものの、売上高増加と販管費率の低下により営業利益は増益となった。
| 項目 | 2025年11月期 | 2024年11月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 91,151百万円(構成比100.0%) | 87,221百万円(構成比100.0%) | +3,929百万円(+4.5%) |
| 売上総利益 | 30,407百万円(構成比33.4%) | 28,301百万円(構成比32.4%) | +2,105百万円(+7.4%) |
| 販売費及び一般管理費 | 22,971百万円(構成比25.2%) | 22,346百万円(構成比25.6%) | +624百万円(+2.8%) |
| 営業利益 | 7,436百万円(構成比8.2%) | 5,955百万円(構成比6.8%) | +1,481百万円(+24.9%) |
| 経常利益 | 8,300百万円(構成比9.1%) | 7,405百万円(構成比8.5%) | +894百万円(+12.1%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,980百万円(構成比6.6%) | 6,462百万円(構成比7.4%) | △482百万円(△7.5%) |
製品区分別の状況(2025年11月期 実績)
調理家電は炊飯調理・電気調理が増収したほか、レンジ調理が大きく伸長し計64,384百万円(前期比+5.2%)。リビングはステンレス製品の販売が中国・韓国で振るわず、計16,430百万円(同△9.4%)と減収。生活家電は加湿器や空気清浄機などが好調で計7,656百万円(同+36.7%)と大きく伸びた。
| 区分 | 2025年11月期 | 2024年11月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 調理家電計 | 64,384百万円(構成比70.6%) | 61,198百万円(構成比70.2%) | +3,185百万円(+5.2%) |
| リビング計 | 16,430百万円(構成比18.0%) | 18,124百万円(構成比20.8%) | △1,694百万円(△9.4%) |
| 生活家電計 | 7,656百万円(構成比8.4%) | 5,600百万円(構成比6.4%) | +2,055百万円(+36.7%) |
| その他 | 2,680百万円(構成比2.9%) | 2,297百万円(構成比2.6%) | +382百万円(+16.6%) |

通期業績予想(2026年11月期)
2026年11月期は、為替レートを1米ドル145円(前期149円)と想定し、売上高92,500百万円(前期比+1.5%)を予想する。売上総利益率は33.4%を維持する見込みだが、販管費が24,300百万円(同+5.8%)に増加することなどから、営業利益6,600百万円(同△11.2%)、経常利益7,100百万円(同△14.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益4,800百万円(同△19.7%)といずれも減益を見込む。製品区分別では、調理家電計64,120百万円(同△0.4%)、リビング計17,070百万円(同+3.9%)、生活家電計7,570百万円(同△1.1%)を予想する。
| 項目 | 2026年11月期(予想) | 2025年11月期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 92,500百万円 | 91,151百万円 | +1,348百万円(+1.5%) |
| 営業利益 | 6,600百万円 | 7,436百万円 | △836百万円(△11.2%) |
| 経常利益 | 7,100百万円 | 8,300百万円 | △1,200百万円(△14.5%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4,800百万円 | 5,980百万円 | △1,180百万円(△19.7%) |

株主還元
株主還元の方針として、企業基盤の強化ならびに将来の事業展開のための内部留保や収益見通しなどを総合的に勘案しながら、連結配当性向50%以上を目安として安定的な配当の維持に努めるとともに、自己株式の機動的な取得を組み合わせ、ROE目標を見据えた柔軟性のある株主還元を行う方針。2025年11月期の1株当たり年間配当額は82円(特別配当42円を含む)、連結配当性向88.8%。2026年11月期は配当46円、配当性向62.1%を予想する。2023年11月期から2025年11月期の3ヵ年累計の総還元性向は100.1%となった。

中期経営計画「BEYOND」(2026-2028年度)
2026年11月期を初年度とする新中期経営計画「BEYOND」では、2030年経営方針「BRAND INNOVATION」の実現に向け、コア領域の高成長と新規マーケットの開拓、人材・組織の強靭化とDX、ブランドを軸とした企業価値の持続的向上を重点課題に掲げる。中期業績目標(2028年11月期)は連結売上高1,000億円、連結営業利益90億円(営業利益率9%)、ROE8.0%(2025年11月期実績6.8%)。売上高の内訳は2028年度に国内640億円、海外349億円を目指す。株主還元方針は連結配当性向50%以上を目安とする安定配当を基本とし、自己株式の機動的な取得を組み合わせるとしている。

※本記事は象印マホービンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。