※本記事はホットリンクが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ホットリンクは2025年12月期の通期決算を発表した。SNSマーケティング支援事業が増収となった一方、DaaS事業では事業環境の変化を踏まえてEffyis社(Socialgist)ののれんおよびソフトウェアに関する減損損失1,566百万円を計上し、営業利益は赤字が拡大した。投資先ファンドの評価減による金融損失も発生し、当期利益は大幅な減益となった。減損計上後も自己資本比率は67.2%、手元キャッシュは24億円を確保し、財務基盤は堅固とした。株主還元では中間配当を開始するとともに自己株式の取得を実行し、2026年12月期は営業利益1億円の黒字を見込む。
連結業績(2025年12月期 実績)
売上高は3,651百万円(前期4,268百万円)、売上総利益は1,165百万円(前期1,287百万円)となった。営業利益はIFRSベースで△1,833百万円(前期△705百万円)と赤字が拡大し、税引前利益は△1,990百万円(前期△487百万円)、当期利益は△1,787百万円(前期△564百万円)となった。調整後EBITDA(営業利益+償却±その他損益)は213百万円(前期346百万円)だった。(金額単位:百万円)
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,651 | 4,268 |
| 売上総利益 | 1,165 | 1,287 |
| 営業利益(IFRS) | △1,833 | △705 |
| 調整後EBITDA | 213 | 346 |
| 税引前利益 | △1,990 | △487 |
| 当期利益 | △1,787 | △564 |

セグメント別の状況
セグメント別に見ると、SNSマーケティング支援事業は売上高2,325百万円(前年比+0.5%、「クチコミ@係長」の事業停止影響を除くと同+17.9%)、売上総利益631百万円(前年比+29.1%、同除くと+34.9%)となった。新規受注の拡大と大口案件の積み上がりが成長をけん引したほか、AIツールの活用による業務効率改善や利益率の高い商材の販売拡大で売上総利益率が改善した。DaaS事業は、一部顧客においてAI化の進展に伴う契約見直しが進んだ影響などから売上高1,315百万円(前年比△32.6%)、売上総利益524百万円(前年比△34.1%)と減収減益となった。Web3関連事業は売上高・売上総利益ともに9百万円で、バリデーター運用を本格始動し、ステーブルコインを活用したDeFi運用(総額6億円)を開始した。なお、Web3関連事業は前年実績が僅少のため前年比は未記載。
| セグメント | 売上高 | 前年比 | 売上総利益 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| SNSマーケティング支援事業 | 2,325 | +0.5% | 631 | +29.1% |
| DaaS事業 | 1,315 | △32.6% | 524 | △34.1% |
| Web3関連事業 | 9 | ― | 9 | ― |

2026年12月期 業績予想
2026年12月期は、連結売上高4,070百万円(前期比+419百万円)、売上総利益1,610百万円(同+445百万円)を見込む。売上総利益率の改善やコストコントロールにより、営業利益は104百万円(前期比+1,937百万円)と黒字化を予想し、税引前利益108百万円、当期利益89百万円を見込む。セグメント別では、SNSマーケティング支援事業の売上高2,713百万円(前期比+387百万円)、DaaS事業1,352百万円(同+36百万円)、Web3関連事業4百万円(同△5百万円)を計画する。
| 項目 | 2026年12月期予想 | 2025年12月期実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,070 | 3,651 | +419 |
| SNSマーケティング支援事業 | 2,713 | 2,325 | +387 |
| DaaS事業 | 1,352 | 1,315 | +36 |
| Web3関連事業 | 4 | 9 | △5 |
| 売上総利益 | 1,610 | 1,165 | +445 |
| 営業利益(IFRS) | 104 | △1,833 | +1,937 |
| 税引前利益 | 108 | △1,990 | +2,099 |
| 当期利益 | 89 | △1,787 | +1,877 |

株主還元
資本効率の向上と株主価値の最大化を目的に、2025年11月より自己株式の取得を開始した。取得予定株数の上限は430,000株、取得金額の上限は1億円、取得期間は2025年11月25日から2026年3月31日、買付方法は市場買付とした。2025年12月31日時点の実施状況は買付株数203,000株(上限株数の47.21%)、買付金額52,803,100円(上限金額の52.8%)、累計自己株保有数483,215株。2026年1月31日時点で買付金額が上限の1億円に到達し取得を終了しており、買付総額は99,990,000円、買付株数は378,300株となった。配当については中間期より配当を開始し、2026年12月期は年2回配当(中間・期末)を予定する。2026年配当予想は1株当たり中間3.1円・期末3.1円の合計6.2円で、2025年の年間配当3.0円から増配する計画。毎年の配当はDOE(株主資本配当率)2%前後を目安に、連結業績および財務状況を踏まえて継続的に実施するとしている。
| 区分 | 中間 | 期末 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 1株配当金(円) | 3.1 | 3.1 | 6.2 |
| 1単元配当金(円) | 310 | 310 | 620 |

DaaS事業の再構築とトピック
DaaS事業(Effyis社/Socialgist)については、SaaSベンダー間の再編進展や大手データ提供元によるAI関連事業者への直接販売開始など、SaaSベンダー向けデータ提供を取り巻く構造的な需要変化を踏まえ、将来の不確実性を織り込んだ保守的な事業計画に基づき、のれん890百万円・ソフトウェア676百万円、合計1,566百万円の減損損失を計上した。今後はAI関連・デジタルリスク市場への本格展開や、Snowflake等のデータソリューション企業との連携強化によるエンドユーザー向けデータ提供の拡大を進め、事業の再構築を図るとしている。また、2025年12月期末の財務状況は資産合計5,996百万円(前期7,871百万円)、負債合計1,962百万円(前期2,015百万円)、資本合計4,033百万円(前期5,856百万円)、自己資本比率67.2%(前期74.3%)となった。
※本記事はホットリンクが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。