※本記事はAGSが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
AGSは2026年3月期の連結決算で、売上高286億22百万円(前期比15.1%増)、営業利益24億49百万円(同32.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益19億32百万円(同40.1%増)と増収増益を確保した。昨年10月に上方修正した業績予想(売上高280億円、営業利益23億50百万円)をさらに上回り、売上高・営業利益ともに上場以来の最高値を更新した。ソフトウエア開発を始めとする全セグメントが堅調に推移したことに加え、生産性や利益率の向上、高収益案件の受注増が寄与し、2024年3月期から3期連続の増収増益となった。2027年3月期も増収増益を見込んでいる。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は全セグメントで堅調に推移したことから前期比15.1%増の286億22百万円となった。利益面では、売上高の増加に加え生産性や利益率の向上により、営業利益は同32.4%増の24億49百万円、営業利益率は前期の7.4%から8.6%へ1.1ポイント改善した。経常利益は同32.0%増の25億8百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同40.1%増の19億32百万円、1株当たり当期純利益は115円58銭(前期比33円68銭増)となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 28,622百万円 | 24,862百万円 | +3,759百万円(+15.1%) |
| 売上総利益 | 7,296百万円 | 6,164百万円 | +1,132百万円(+18.4%) |
| 営業利益 | 2,449百万円 | 1,849百万円 | +600百万円(+32.4%) |
| 営業利益率 | 8.6% | 7.4% | +1.1pt |
| 経常利益 | 2,508百万円 | 1,900百万円 | +608百万円(+32.0%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,932百万円 | 1,379百万円 | +552百万円(+40.1%) |
| 1株当たり当期純利益 | 115円58銭 | 81円89銭 | +33円68銭(+41.1%) |

事業セグメント別の状況
情報処理サービスは金融機関向け運用業務の受注拡大及び一般法人向けのデータセンターやクラウドサービス案件の受注増加により増収増益となった。ソフトウェア開発は一般法人向けDX案件の受注増加及び自治体向け案件の増加により増収増益、その他情報サービスはITインフラ構築案件の受注増加などにより増収増益となった。一方、システム機器販売は自治体及び金融機関向け機器販売が増加したものの利益率が低位にとどまったため、増収減益となった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| 情報処理サービス | 売上高 | 12,148百万円 | 11,982百万円 |
| 情報処理サービス | セグメント利益 | 2,032百万円 | 1,924百万円 |
| ソフトウェア開発 | 売上高 | 10,127百万円 | 7,354百万円 |
| ソフトウェア開発 | セグメント利益 | 1,817百万円 | 1,200百万円 |
| その他情報サービス | 売上高 | 4,007百万円 | 3,565百万円 |
| その他情報サービス | セグメント利益 | 798百万円 | 545百万円 |
| システム機器販売 | 売上高 | 2,338百万円 | 1,959百万円 |
| システム機器販売 | セグメント利益 | 102百万円 | 105百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 29,200百万円 | 28,622百万円 | +577百万円(+2.0%) |
| 営業利益 | 2,600百万円 | 2,449百万円 | +150百万円(+6.1%) |
| 営業利益率 | 8.9% | 8.6% | +0.3pt |
| 経常利益 | 2,660百万円 | 2,508百万円 | +151百万円(+6.1%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,830百万円 | 1,932百万円 | ▲96百万円(▲5.0%) |
| 1株当たり当期純利益 | 109円70銭 | 115円58銭 | ▲5円88銭(▲5.1%) |
2027年3月期は、一般法人及び金融機関向けのシステム更改案件の増加のほか、ストックビジネスにおけるクラウドサービスの提供増などにより増収を見込む。売上高の増加や生産性向上などにより営業利益及び経常利益は増益を見込むが、前年度に投資有価証券売却益を計上した反動で、親会社株主に帰属する当期純利益は減益を見込んでいる。

株主還元
株主還元の充実や資本効率の向上を目的に、自己株式の取得及び消却を実施した。2024年11月1日から2025年4月2日にかけて市場買付により119,200株(取得価額99,931,200円)を取得し2025年5月8日に消却したほか、2026年2月2日には自己株式立会外買付取引により50,000株(取得価額70,700,000円)を取得し2026年2月25日に消却した。配当については、連結業績が堅調に推移したことに伴い期末配当を1株当たり2円増配の18円00銭とした。2027年3月期の配当予想は中間・期末とも1株当たり18円00銭、通期で1株当たり2円増配とする予想である。あわせて、保有株式数・継続保有期間に応じてVJAギフトカードまたはQUOカードを贈呈する株主優待制度を導入している。
| 区分 | 実施時期 | 株式数 | 取得価額 |
|---|---|---|---|
| 自己株式取得(1回目) | 2024年11月1日~2025年4月2日 | 119,200株 | 99,931,200円 |
| 自己株式取得(2回目) | 2026年2月2日 | 50,000株 | 70,700,000円 |
| 自己株式消却(1回目) | 2025年5月8日 | 119,200株 | ― |
| 自己株式消却(2回目) | 2026年2月25日 | 50,000株 | ― |

中期経営計画 進捗
第二期中期経営計画(2025~2027年度)は2025年度の大幅増収増益により初年度で目標を達成したため、最終年度である2027年度の目標を上方修正した。売上高目標は当初275億円から300億円へ、営業利益目標は当初23億円から28億円へ、営業利益率目標は当初8%から9%へ、ROE目標は当初9%程度から11%程度へそれぞれ引き上げた(2025年度実績は売上高286億円、営業利益24.4億円、営業利益率8.6%、ROE11.7%〈2024年度比・一過性の要因を除いた数値〉)。配当性向については引き続き35%を目安とする。重点施策のKPIでは、2027年度目標のクラウド・インフラセキュリティ売上50%増(2024年度比)に対し2026年3月現在で約38%増、同人材倍増に対し約67%増まで進捗している。
※本記事はAGSが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。